7月18~22日まで、福島の家族をむかえて保養プロジェクトをおこないます。今回の保養で、8回目を数えます。おかげさまでみなさんのあたたかい支援・カンパにより、今夏も保養をおこなうことができます。
事故から4年、保養の「需要」より保養団体の数が減っていて、「抽選」や「先着」にならざるをえない現実があります。そして、福島から来られる家族の方々の思いは切実です。千葉のネットワークを生かして、よいものにしていきたいと思います。まだまだ、ボランティアも募集しています。
環境省は七日、東京電力福島第一原発事故に伴う放射性物質を含む指定廃棄物の処分場候補地に東電千葉火力発電所(中央区)を選んだ経緯などについて、発電所がある蘇我地区住民への説明会を開いた。出席者からは計画の白紙撤回を求める声が相次いだ。
蘇我中学校地区町内自治会連絡協議会(武井雅光会長)会員ら住民約二百六十人が参加。武井会長は「住民の理解が得られるまでは先に進めないでほしい」とあいさつし、同省担当者は「勝手に先に進むことがないようにする」と答えた。
その後の環境省による説明や質疑応答は当初、非公開の予定だったが、参加者から「隠すのはおかしい」との指摘が続出し、説明会はすべて公開となった。
質疑応答で、ある参加者は「処分場の候補地の近くには活断層があり危険。現地確認もせずに、なぜ選定したのか。白紙撤回してほしい」と要請。その 後「国が責任を持つというが、原発事故後の福島を見ると信用できない」「処分場があるとイメージが悪くなる。分散保管という選択肢はないのか」など厳しい 意見が相次いだ。
武井会長は説明会後、「いくつかに分けて保管するほうが抵抗が少ない。国が再考するよう役員会で地元の意見をまとめたい」と話した。 (砂上麻子)
東日本大震災:福島第1原発事故 指定廃棄物処分場 国と住民、溝深く 千葉市の地元地区で説明 /千葉
毎日新聞 2015年07月08日 地方版
環境省は7日、東京電力の原発事故に伴う指定廃棄物処分場の候補地に選定した東電千葉火力発電所(千葉市中央区)の敷地がある蘇我地区住民を対象 とした説明会を開いた。同省は建設に向けた詳細調査の実施に理解を求めたが、住民らは計画の「白紙撤回」を求め、改めて両者の溝の深さが浮き彫りになっ た。
説明会は住民約260人が参加。当初、冒頭以外は報道陣に非公開の予定だったが、参加者の要望で、同省による説明会で初めて全て公開された。
候補地は臨海部に接し、住民から震災時の津波や液状化などを危惧する声がある。同省は津波対策として、護岸や土地のかさ上げの検討を表明。液状化対策は、地下の固い地盤までくいを打つなどし、「住民理解を得ずに勝手に計画を先に進めることはない」と理解を求めた。
これに対し、住民らは「県内の(指定廃棄物)3700トンのうち、千葉市は7・7トンだけだ。どうしてわざわざ持ってくるのか」「蘇我地区は大きな商業施設もある。風評被害は避けられない」などの反対意見が相次ぎ、白紙撤回を求めた。
説明会後、蘇我中学校地区町内自治会連絡協議会の武井雅光会長(73)は、報道陣に「住民意見を集約し、再協議を求める市と足並みをそろえて対応 したい」と話した。同省の室石泰弘参事官は「今後も住民の理解を得る努力を続けたい」と話したが、再協議については「検討中」と述べるにとどめた。【金森 崇之】