ケルビム&KHSでゆくフォトマップブログ/自転車で巡る阪神間の道と街

テーマは「No bike no life」ということで、自転車を巡って過ぎゆく日常を書き綴っていくブログです。

GW企画。大台ケ原、熊野三山を巡る紀伊半島縦断ツーリング1日目

2013-05-05 06:42:22 | ツーリング
今年のGWは久しぶりの1泊ツーリングに行ってきました!!

行先は、奈良県の吉野から紀伊半島熊野灘を臨む新宮市。途中、大台ケ原や熊野三山巡りを楽しみながら、溢れんばかりの緑光を浴びて帰ってきました。ツーリングを終えて、車に荷物を積み込むまでは元気だったんですけど、車を運転し始めると急に疲れが出てくるのかなんなのか、まったりと眠くなってしまいますね。まぁ今回は意識が飛ぶほどではなかったので大丈夫でしたが、酷い時はすぐに仮眠を取るのが肝心ですね。

今回はそのレポートの1日目です。


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スタート地点は、吉野山の金峯山寺。今回のツーリングの目的地が熊野三山なので、出発にあたり大峯奥駈の起点、金峯山寺にて旅の安全を祈願しようと訪れました。




国宝の金峯山寺・蔵王堂。初めて参拝しましたが、圧倒的な大きさと造りの細やかさ。年季の入った材木の古めかしさに感じ入ってしまいました。




吉野川沿いを走る奈良県道39号線に乗って南に下っていきます。今日のメインコース、大台ケ原ヒルクライムの登り口まで緩やかな勾配の道を行きます。今回のツーリングに使用した自転車ですが、おしょうさんはいつものケルビム・R-2、私、fumitaroは一条宝塚店で整備してもらったトレック・マドン6。




国道169号線に乗り換えてひたすら南下。前方に大滝ダムが見えてきました。吉野川に造られた大滝ダム、大迫ダムといった大きな2つのダムのダムカードをゲットしていきます。ダムカード入手は予定していませんでしたが、大きなダムだったので、もしかしたらカードあるかも・・・という予測がピタリ。




こちらは大迫ダムです。デカいダムが2つ続いて、流石に紀伊山地から流れ落ちてくる川の水の水量の豊富さを感じさせます。




いよいよ大台ケ原へ登り口が近づいてきたのか、道路の高度がぐんぐんと上がって行きます。ゆったりツーリング派の我々をあっと言うまに追い抜いていったレーシーなロードバイクのトレイン。いかにも“トレーニング”という感じですが、この景色の道路をトレーニングに使えるとはなんと贅沢な。




谷間に架かる橋。まさに空中散歩という感じです。




当然、ルートはトンネルに次ぐトンネル。国道は「山肌を縫うように」ではなく、山に穿ったトンネルと、山と山に架けられた橋で、あたかも「一直線」で突き進んでいくようです。




そして大台ケ原への分岐点。奈良県道40号大台ケ原公園川上線(大台ケ原ドライブウェイ・1981年3月まで有料道路)へと入っていきます。




登り始めは爽やかな木々の中を行く林間の道路。天下の大台ケ原まで続く道路なので、もっと広い立派な道路かと思いきや、予想外にこじんまりとした感じ。車同士の離合も難しそう。




この道路の終点の大台ケ原公園駐車場まで17㎞という長丁場。勾配はさほど急ではありませんが、ひたすらに登りが続くという感じです。高度があがると眺望が開けてくるので、その都度景色に見入ってしまいます。




駐車場近くの道路から見た眺望。標高の高い山が折り重なるように連なって見えます。紀伊山地の山深さといったら、阪神間とは比べものにならないスケールの大きさですね。町はもちろん、集落もまったく見えません。そしてあの深い谷の底には莫大な水量の大河が流れているんだろうな。




県道40号線の終点。大台ヶ原公園の駐車場に到着しました。この場所で標高は1570㍍の高地。




大型連休中ということもあって、駐車場にはずっしりと車が並んでいました。車での観光客、登山客がほとんどのようで自転車ツーリングは少数派のようです。小さい子どもを背負った夫婦ハイカーも多かったですね。




ビジターセンター前で記念撮影。




ビジターセンターの展示室はなかなか凝った作りになっていて、大台ケ原について様々な観点から説明を受けることができます。その説明の一部によると、現在、大台ケ原の苔生した森が失われつつあるようです。原因は複合的なもので簡単に解決できるものではなさそうですが、大台ヶ原の森を取り戻すための地道なプロジェクトが進行中であるとのことでした。




大台ケ原ドライブウェイから国道169号線に戻り、再び南下していきます。下り勾配の道がずっと続いていくのですが、あきらかに緑が濃くなってきました。この緑の景色に見とれてしまうんので、下りの道が怖くなるほどです。




道路と谷底の川との高低感が凄い。川沿いの山の斜面に道路が作られているので、この高低感をずっと味わいながら道は進んでいく訳です。




道の駅「吉野路北上川」で小休止。出店のおじさんに「大台ケ原の大会にも来てや!」と声を掛けられました。出店のおじさんはお友達のおじさんに、 「この自転車幾らくらいすると思う?」とクイズみたいな問題を出していました。 「さぁ・・・10万くらいかの」「んな訳あるかや!!あんた、普通のママチャリでも3万はするんやぞ!!」 (そうだ!そうだ!fumitaro)「・・・ワシもう行くわ~」 とおじさんは自転車の値段にはさほどの興味もなく行ってしまいました。




ロードは10万円ではとても買えないと分かってくれた出店のおじさんに絆されて、500円もする猪肉焼と300円の鹿肉焼を買いました。そして出てきたのがたったこれだけの量。「え~~~少な過ぎるやろ~」と内心が表情で出てのを、おじさん察してか、「この鹿肉はな珍しいもんで、ぐるナイってゴチのTVあるやろ。あれで、ちゃんとした料理人がこれくらいの量の鹿肉を使った料理が出てきて、それが8000円もしたんで驚いたわ~」「じゃあ、300円でこれだけの鹿肉食べられるってことは超お得ってこと!?という思いが脳裏に浮かびます。

本当かどうか分からないけど、なんか口八丁、手八丁の商売上手なおじさんですね。猪肉、鹿肉はブタ、牛とは違った野趣のある味わい深いものでした。量は少ししかなかったけど。




道の駅を出てからも、道は川に沿って進んでいきます。川は太くなり池原貯水池って言うみたいですけど、川なのかダム湖なのかよく分かりませんが、とにかく水量のとんでもなく多い川を横目で眺めながらのダウンヒルが続いていきます。




このトンネルを越えると、ようやく太平洋岸、熊野市に到達します。「ここを越えれば海!!」とテンションが上がります。




そして熊野市に入りました。今日の宿は新宮市に取ってあるので、熊野市から南西に向かって国道を進みますが途中で「鬼ケ城」なんて観光地があるようなので立ち寄ってみました。「鬼ケ城」なんて、「あの先のライオンの横顔みたいな岩を遠くから眺めて鬼が棲んでそうな岩場ってだけのものかなぁ」と思っていたら、道はずっと先まで続いているので歩いて行ってみると・・・。




あのライオンの横顔の岩場の中にも入っていけました。巨大な岩場が波に削られること長年の時を経て、このような形状になったと思われますが、予想外に大迫力な場所でした。観光客もたくさん居て写真を撮ったり、小さな子どもたちは走り回って遊んでいました。




後は新宮市に向かって海沿いの国道を20㎞、ひたすら走るだけです。どうにか暗くなる前に新宮市に入ることができそうです。




熊野川に架かるこの橋を越えると、新宮市の市街地に入ります。




橋を渡ってすぐの場所にある 「熊野速玉大社」 に参拝して、今日の旅程が無事終了したことのお礼を申し上げます。








本日のお宿は新宮駅近くにある「長谷旅館」。老犬が穏やかに出迎えてくれました。




宿に入る前にスーパーで夕食を買ってきたので、部屋の中で夕餉となります。お寿司とお刺身、流石に海の町だけあって美味しかったです。疲れた体にビールと地酒が染み入るように入っていきました。部屋で夕食を取ると、酔っぱらってもすぐにそのまま寝れるというのが良いですね。

しかし、眠ってしまう前に明日に備えてガーミンやフロントライトの充電を忘れずに・・・「あれ、ガーミンの調子がおかしい・・・」 スイッチを押して起動させても、すぐにプツっと電源が落ちてしまいます。何度やっても結果は同じ。これは、この場所ではもう元の状態には戻せそうにない。明日はガーミンなしで走ることになりそうです。

そして、2日目は自然の力を甘く見てしまった結果、コース変更を余儀なくされる事態となってしまいました・・・。 さてさて熊野縦断ツーリング2日目はどうなるのか!?

今日の走行記録



走行距離 : 173.9㎞
走行時間 :約10時間 
獲得標高 : 3041m

ガーミン不調でデータが分からないのでルートラボの数値そのままです。