久しぶりに観た。
数か月前にBSで放送されたものを録画していたのだ。
3時間47分もある。
長すぎてびっくりだ。
前もそうだったが、スカーレット・オハラはやっぱり好きになれない。
性格が悪すぎる。
嫌いと言ってもいい。大嫌い!
なんで、レット・バトラーはスカーレットが好きなんだろう?
性格が悪いのを承知で好きになっている節がある。
男ってほんま、ようわからん。
ま、これを描いたのは女性なのだけどもね。
きっと理想の男性を描いたんだろうな、と思う。
スカーレットもいいところはあるんだよ。
情に厚いところとか、責任感が強いところとかね。
もし、それさえも欠落していたら、ただの鬼畜だよね。
サイコパスだよね。
まず、スカーレットが愛してやまないアシュレー・ウィルクス。
彼はスカーレットを愛していないって言っているのに、
「彼は私を愛している」「認めたくないんだわ」
などと思い込んで、
迷惑も顧みずアプローチする。
おいおい・・・。ストーカーかよ・・。
そしてスカーレットは振られた腹いせに好きでもない男性と結婚。
夫が戦死したら、「なんで喪に服さなきゃならないの?」
と毒づく。
夫が死んだことよりも、喪に服すことの方が不幸だと言うのだ。
独身のときのように男が寄ってこなくなるから嫌なんだってさ!
喪服だとモテないんだとさ!
夫が生きていたらもっと地獄だろうが?
そんなスカーレットにレット・バトラーは色々と貢物を寄こすが、
それに対して感謝もない。
当り前のように受けとる。
挙句の果て、彼女はウィルクスにプレゼントする物までレットに無心する。
どこまで厚顔無恥なのだ。
この後もスカーレットは人をコケにするようなことばかりする。
親友(?)のメラニーのことを、無能な女だと蔑んでいる。
アシュレーの嫁であるから憎いのだ。
アシュレーの頼みでスカーレットは色々とメラニーの面倒を見るんだけどさ、
純粋な友情じゃなくて下心アリアリなんだよね。
欲しいものに対する執着が強すぎて、引いてしまう。
最後はスカーレットの周りからみんないなくなるんだけど、
そこで図らずもスカーレットは色んな欲望を捨てることができた。
妙にすっきりした姿が印象的だ。
『ざまあみろ』とは思わなかったけど、
こうなるよねーーー♪と納得はした。
ハッピーエンドだと名作として世に残らないよね。
あーーもしかしたら作者は
欲望にまみれた女が、欲望を捨てる瞬間を描きたかったのかな。
目標を持って人生を歩む彼女を誰もが強い人だと思う。
そういう意味ではハッピーエンドなんだろうね。
でも、やっぱりスカーレット・オハラは好きになれない。