はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

詐欺にはペテンで

2011-11-01 21:12:14 | Weblog
Sくんとふたり、チュイルリー公園で
デート中のこと。ジプシーっぽいなりの
若い男女10人組が後からやってきた。

その中のひとりの女の子が
何かが書いている紙を見せながら、
Can you sign?と言ってきた。

英語で
I don't understand.
と答えてみた。
その割には彼らより流暢じゃん、とか
心の中でちょっとスノッブなつっこみをしつつ。

結局その日2回同じ手口に遭い、
2回とも I don't understand.
と言い張って(2回目は何を言われてもひたすらリピート)
退散いただいた。

これはフランスでは割と知られた詐欺の手口。
まず何かの人道支援団体のふりをして
サインをさせた後、募金を要求する。
実際は小銭を彼らが稼ぐための詐欺。

ちなみにこの詐欺の手口はマニピュレ―ションの古典的な手法。
タバコを誰かにもらうときに、いきなり
「タバコ1本もらえませんか?」と聞くより、初めに
「今何時ですか?」と聞き、「OO時です」
という返事をもらってから
「ところでタバコ1本もらえませんか?」と聞いた方が
統計的にはタバコをもらえる確率が高い、というのと同じ。

初めに些細な労力のかからない事柄でYesを引き出すと、
そのあとではより大きな事柄でYesを引き出しやすい
ということ。

若造、君たちの思うつぼになんてならなくってよ。

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