はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

Sくんのひとこと

2013-02-25 10:45:01 | Weblog
Est-ce que c'est un rêve que je vis là ?

日本語よりも英語のほうが直訳に近い分
ニュアンスがたぶん伝わり易いので英訳すると

Is it a dream that I live here (now)?

こういう返答につまること、どきっとすることを
突然言うことがときどきある。

ケバブ

2013-02-22 13:50:56 | Weblog
パリにはケバブの店が沢山ある。
ケバブはギリシャで生まれトルコに伝わったといわれる
サンドイッチ。
フランスでは羊肉をピタパンで挟んだものが主流。
サンドイッチとフライドポテトをセットで
売っている事が多い。

フランスで一般的に持たれているイメージは
土方の人が昼にがっつり食べるB級グルメ、
ってところだろうと思う。

日本でなんとなく女性一人で牛丼屋とかラーメン屋に
入りにくいのと似たような雰囲気がケバブ屋さんにもある。
でも、妊娠中につき食欲マックスのため、
ケバブ屋さんで昼食用にテイクアウトすることにする。

パリの観光地にある店ならいろんなお客さんが来るの
だろうけれど、そうでもなければ客層は
大柄な男性客が圧倒的に多い(イメージ通り)。

ケバブ屋初心者なことと、場から浮いている
感じからなんとなく気おくれしながら列に並ぶ。
それでも店員さんが感じよくあいさつしてくれて
ちょっとほっとする。
注文は王道のサンドイッチ(ドネルケバブ)と
フライドポテトで。

その後、
店員:ソースはどうする?
私:あんまり良く知らないんですけど…。なにがありますか?
店員さん:辛口、中辛、ヨーグルトソース、ケチャップ、
マヨネーズ、マスタードがあるよ。
私:中辛おねがいします。
店員:レタス、トマト、オニオンは?
私:玉ねぎ抜きでおねがいします。

日本のラーメン屋で麺硬め、ねぎ多め、とか
注文するのに雰囲気が似ている。

そんなわけで買ってきたケバブ(写真)。
これで5.5ユーロ。外食が高くつくパリでかなりの安さ。
食べてみると、羊肉にはしっかり味がついていて、
羊肉独特の臭みがなくおいしい。
それにしてもビッグマックセットにも勝るボリューム、
完食は無理でしょうと思ったけれどそこは妊婦、
全部たいらげてしまった。

フランスが妊婦の体重制限にうるさくなくてよかった。

図書館で子供向きイベント

2013-02-21 14:19:24 | Weblog
地元の市立図書館で4歳から8歳の子供向けの朗読会
があったので、Sくんとふたりで行ってみた。
テーマは冬関連のおとぎ話。

図書館の一角にそれ用の部屋を設け、
白い布やらクリスマスツリーをつかって
冬っぽい飾り付けがしてある。
参加者は親子合わせて25名程度。

今回は3冊の絵本を2人の図書館職員が
交代で読んでくれた。
その後で参加者に飴が配られ、子供たちは大喜び。
なかなか気の利いたイベント。

私はといえば、3冊のうち人に口述できる程度に
内容を把握できたのが1冊。
残りの2冊は何となく概要のみ。
物語は何でも起こりうるし、語彙も独特だったり、
言い回しも工夫が凝らしてある分、
ニュースや仕事の内容とかよりも、
おとぎ話を理解するほうがよっぽど難しい。
でも、終了後Sくんに「全部わかった?」と聞いたら
「うん。」と即答された。さすがネイティブ。

市の図書館のようなすべての住民に開かれた場で
こういう子供向けイベントを開催するのはとてもいい
アイディアだと思う反面、参加者がそう多くない
ことが不思議。余計なお世話だし、増え過ぎたら
それはそれで困るんだけど。

また、春のおとぎ話の会もやるらしいので、
行ってみたいと思う。
次回はもう少し理解度が増すといいな。

妊婦の食欲

2013-02-20 15:07:54 | Weblog
つわりが過ぎてからの食欲増加が半端じゃない。
かつ、食の好みもころころ変わる。

ここ2週間ほどはコチュジャン・キムチ系の味
に惹かれる。
肉団子と春雨のスープにも、豚汁にも、
コチュジャンを追加してしまう今日このごろ
(自分のお椀だけ)。

前回妊娠中もキムチブームがあって、
キムチは匂いから受付けないHには驚かれたっけ。

フランスは妊娠中の体重管理がゆるいので
今のところ食欲に任せて食べている。
前回は臨月までで+13キロ。
フランス的にはそれでも全く問題ないレベル。
今回は今までのところ前回よりも遅いペースだけど
これからどうなるか。

マドレーヌ寺院でコンサート

2013-02-14 10:42:46 | Weblog
土曜夜、パリのマドレーヌ寺院で
コンサートがあったので家族で聴きに行く。
Sくんにとっては初めてのクラシックコンサート。

マドレーヌ寺院は建て始めたときから
カトリック教会としての用途を目的に
造られたわけではなった、ということから
外観が教会としては異色で古代ローマの神殿のよう。
中も中央部分が広く、コンサート会場としてはプラス。

演目はモーツアルトの「レクイエム」。
パリ・アマデウス合唱団(Amadeus de Paris)と
Jean Louis Petitのオーケストラで。

大人30ユーロ、学生20ユーロ、
12歳以下の子供は無料。全席自由。

内容は場所柄、クラシック愛好家向けというよりは
観光客向けのコンサートという気はしたけれど
マドレーヌ寺院の中で音楽を聴けるだけでも楽しい。
しかも、通常のホールのコンサートだと4歳半
の息子はまだ入れないけれど、こちらは問題なく入れる。
Sくんが良く見られるように早めに入って最前席に座る。

初めてのコンサートを目の前にしたSくん、
演奏が始まると目を大きく開いて、口は半開きで、
演奏に吸い込まれていた。
途中慣れてくると指揮者に合わせて一緒に指揮したり
していたけれど、終始静かに鑑賞できた。ほっ。
演奏後バス歌手に手を振ってもらって喜んでいた。

べべが生まれたら暫くこういうこともできないだろうから、
今のうちに堪能しておこう。

幼稚園がスト

2013-02-13 10:55:43 | Weblog
幼稚園がスト。
幼稚園のカリキュラムを水曜午前中も
授業があるように変更するという案が出ていて
それに反対するため、らしい。

勤務日数が多くなるから反対する気持ちは
わからなくはないけど、またストかぁ。
(ちなみに合計勤務時間は変わらない。)

一日ひまをもてあましても仕方ないので
Sくんと一緒に料理することに。
メニューはガトーショコラとハンバーグ。
卵白でメレンゲをつくったり、
ハンバーグのたねをこねたりするのが
気に入っていた様子。

結果的には一日楽しく過ごせたとはいえ、
さも当然のようにストをやられるのには
未だに慣れない。

病院やら検査やら

2013-02-08 11:53:58 | Weblog
出産のときにお世話になる予定の病院へ。
在住の市にある総合病院。うちから徒歩10分。

近隣の病院と比べてもかなり大きな病院で
出産に関しては年間3000件まで対応できるらしい。
私の中での2つの条件
・NICU(新生児特定集中治療室)が併設されていること
・無痛分娩ができること
もクリアしているし、評判も悪くないのでほぼ即決。

前回産んだ病院は(当時住んでいた)隣町の病院で、
そこでは6カ月以降のみ病院で検診、
それまでは各自産婦人科で検診、という流れだったけれど
今回の病院はキャパが大きいからか、
今から出産までずっと面倒をみてくれる。

特に大きなリスクがない出産と見受けられる場合の
月々の検診は医師ではなく担当助産婦さんと。
慣れた様子で次々となされる質問に答える。

日本と違うのは(日本で出産したことはないけれど)
出産関連の書類に人種(私でいうとアジア人)や
出身国を書くこと。アジア人の場合、母体に
ヘモグロビン異常がある場合があるので、
その分追加の血液検査をするらしい。

検査といえば、フランスの妊婦がほぼ義務のようにやるのが
21トリソミー、すなわちダウン症の検査。
あえて受けないことを希望する場合は断ることもできるが
基本的には受けることを推奨される検査
(もちろん全額社会保険で負担される)。
スクリーニングテスト、すなわち確率を予測するするためのテストで
確定診断のためのテストではない。
エコグラフィー(超音波検査)と血清マーカーテスト2つの
結果から確率が算出される。
カットオフ値(スクリーニング・ポジティブ/ネガティブを
決める値)は1/250。
ここでスクリーニング・ポジティブ、すなわち確率が1/250
よりも高いという結果が出た場合は、確定テストとして羊水検査がある。

幸い私の場合は2度の出産ともに確率がカットオフ値を
下回っていたのでそれ以上悩むことはなかったけれど、
この検査は受ける前に「これでリスクが高いと判断されたら
どうするんだろう」、と毎回微妙な気持ちになる。
とはいえ好ましい結果が得られた場合には、妊娠中いらない心配を
しないで済むから合理的な方法ではある。
これもフランスの出産平均年齢の高さを支える仕組みのひとつ、
と言えるかもしれない。