はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

市役所での結婚式 その2

2007-07-31 17:55:10 | Weblog
市役所職員に案内され式場へ。

100人ぐらいは入れる場所に8人だけだったので
なんとなく後ろがずいぶん空いていたけれど
まぁ初めから予定していたとおりなのでそれはそれ。

隣の部屋から今日の式を挙げてくれる人が出てきた。
私と同世代の女性。日ごろはコンサルタントらしい。
将来政治の道にでも進みたくてこういうことしてるのかしらん。

式が始まるとまず、民法OO条、なんとかかんとか、、、
と法律上婚姻にかかわる部分を読み上げられる。
正直半分もわからなかった。
でも「わかりませーん」っていう場でもないだろうと思って
そのまま聞き流しつつ、結婚って契約なんだなぁと再確認。

一呼吸あったのち、私の名前が呼ばれた。
Hを見ると「Oui」という口の形をしているので
これから結婚に同意するんだな、ってことが明確になった。

私が結婚に同意するため「Oui」と言い、
そのあとHが同じ質問を受けて「Oui」と言う。

希望者はここで結婚指輪の交換もできるけれど
私たちは10月の結婚式までとっておくことにした。

私たちと3人の証人がサインをして結婚成立。

そのあと「2人はフランスの法の元で結婚しました」
と日本語で言ってもらった。
事前に「何かカスタマイズできることはないか」
と相談をうけたため、お願いした言葉。

さらにメッセージを頂き、
最後に家族手帳とアルバムをもらって式終了。

市役所の結婚式 その1

2007-07-30 20:08:01 | Weblog
朝11時開始に向けて、朝から準備。
と言っても、洋服がちょっとフォーマル
ぐらいのことで他は普通の出かける準備と変わらない。

10時過ぎからHの家族やら証人やらが家に来た。
10時半、3台の車で家を出発、市役所へ。

ちょっと曇り空だけど幸い雨は降っていない。

市役所に到着して建物の周りで写真を撮る。
市役所は19世紀に建てられた趣きのある建物。

そうこうしていたら職員の人に
「準備ができているようならはじめましょう」と言われた。
市役所2階の式専用の部屋へ案内される。
なかなか立派な部屋。

そこで式の始まる前に私の苗字の読み方やら
HYOGO(出身地)の読み方の確認をされる。ひょうご、
はHを発音しないフランス人には難しかったよう。

いよいよ式がはじまる。
式については次回。

家族手帳

2007-07-29 22:34:55 | Weblog
市役所での式を挙げるともらえるのが家族手帳(livret de famille)。
写真の左下の小さいほうの手帳(大きいほうは市役所がくれたアルバム)。
表紙には私たちの住む市(=式を挙げた市)の名前が書いてある。

日本でいう戸籍、にあたるものはフランスにはないと思っていたけど
家族を証明するものとしてこの手帳があるみたい。

中には「夫または父親」「妻または母親」「子供(8人目まで)」
の欄がある。
「夫または父親」「妻または母親」の欄にはそれぞれの
- 名前
- 生年月日
- 出生地(私の場合は日本の市、県、国名。フランス人は市と県)
- 父親の名前
- 母親の名前(旧姓で)
- 結婚の日付、公証人の名前、場所
などが記載されている。

住所の記載はないので引越しをしても変更の必要はなさそう。
ちなみに私の名前は前のまま(日本の姓名)。
姓についてはどうしようか、いま考え中だけど
とりあえずこの書類においては前のまま。

こういうものを眺めていると、結婚したんだなぁ
とじわじわ実感してくる。

ジゼル

2007-07-26 23:54:28 | Weblog
グランパレにジゼルを観にいく。
キューバ国立バレエ団の公演。

パリでなんでオペラ座じゃなくてキューバ?
っていうのは当然浮かぶ疑問だけれど、
入籍の前になにかちょっといい舞台をみたいなぁ
と思ったところちょうど彼らがパリ公演に来ていたので。

ジゼルはバレエの演目の中でもロマンチックバレエ(*)
の中で最も知られた作品のひとつ。

グランパレは外観は美しいけれども
中は部屋があるわけでなく展示場のような感じ。
よって音響的にいまいちで舞台を最適な状態で観るには
ベストな場所ではない。

でも面白い場所ではあるのでこの場所を使うなら古典バレエでなく、
場所を生かした新作を作ったほうが面白い舞台になるだろうな。
なんてことを思いつつ。

半分は舞台を観つつ、もう半分は空想しつつ。
やっぱり舞台好きなんだよなぁ。

(*)ロマンチックバレエとは
バレエは歴史上19世紀前半のロマンチックバレエ、
その後のクラシックバレエ(白鳥の湖などのように
足がはっきり見えるチュチュで踊る)がある。
ロマンチックバレエではちょっと長めの丈のドレスで踊る。

team building

2007-07-24 23:20:25 | Weblog
部門の半ば強制参加のイベント。
私のいる業界ではチームビルディングと称して
共同作業をするようなイベントがあるのは一般的らしい。

わざわざパリの反対側にあるヴァンセンヌの森で集合。

到着したところチームが張り出されていた。
私はディズニー。ほかにはパラマウントやら
ドリームワークスやら。

8人一組のチームで1分30秒から2分足らずの
映画を作るのが今回の作業。全部で8チーム。
その中から最優秀作品賞、最優秀男優賞、
最優秀女優賞、コメディー賞、を選ぶらしい。

映画のお題はくじ引きで「内容」と「形式」が指定される。
内容は会社がらみ、形式はテレビ番組から。
私のチームは「採用」を「Nouvelle Star」(例のスター誕生)形式で。

8人で役者からカメラ・音響などすべてこなす。
うちのチームは全員役者とスタッフを兼業した。
まずは台本を書き、そのあとはちゃんと
motion, Action!とか言って、かちんこ使いながら
シーン毎に撮っていく。

チームの中の一番シニアなメンバーが
それとなく上手くチームをリードしてくれたおかげで
とてもいい雰囲気で(かなり本気で)映画作成できた。

今回のイベントを企画してくれた会社が編集作業はしてくれる。

夜は8本の作品の鑑賞会と授賞式。

そこそこ自信あったとはいえ、
取っちゃいました、作品賞。

行くまでは殆どやる気なかったくせに
やってみたらかなり面白かった。

ブラックベリーのジャム

2007-07-22 23:50:22 | Weblog
今年もそろそろベリーの季節。

おなじみ清里でブラックベリー(フランス語ではミュールという)
を取ってきた。よく熟れたものを1.6キロ。

ベリーとほぼ同量の砂糖と合わせてジャムを作った。
いつもの倍以上の分量なのでひと仕事。

いちごジャムに比べるとこちらのほうが
ムラなく上手くできる。

ジャムの瓶たっぷり8個分。
うちにある空き瓶を使い切った。

フランス人には黙っておこう

2007-07-22 15:14:20 | Weblog
日曜のマルシェ(市場)にいく。

魚屋の前を通りかかり、思わず足をとめる。
大きなトロの切り身。
その大きさと無造作な具合に一瞬目を疑う。

でもどう見たってトロ。
しかも中トロじゃなくて大トロじゃないか。

興奮しつつHに「これ、すごいおいしい部位だよ」
と伝える。生で食べられるか聞いてると
「もちろん。これはマグロの腹の肉で、、」
と説明しだした。「もちろん知ってます!」。

フランスでは説明しないといけないほど
人には知られていない部位なんだ。
今まで魚屋で見なかったのは
もしかしたら捨てられていたのかな、
と思ってみたりして。

いそいそと財布を出して、迷わず購入。
なんと500グラムの切り身で6ユーロ(1000円)。

というわけで昼ごはんはご飯と味噌汁にトロの刺身。
トロの切り身は見た目にはいまいちだけど、味はおいしかった。
あまりの興奮に味噌汁つくるときにだしをとり忘れた。

こんな贅沢な食べ方、いままででしたことない。
フランス人にはトロの存在を黙っておこう。

リヨン3週目

2007-07-20 23:14:00 | Weblog
今週は木・金と滞在。

また行きのTGVが遅れた。
パリ・リヨン間をこの三週間で6回乗ったうち2回遅延。
一時のJR中央線の遅延よりも頻発してるんじゃないか。

結局通常2時間のところ、
今回は50分遅延の2時間50分で到着。

おかげで持っていった司馬遼太郎の小説
「燃えよ剣」がだいぶ読めた。
リヨンについた頃にはすっかり気分は幕末函館。
(上記小説は土方歳三を主人公にした歴史小説。)

contrat de mariage

2007-07-17 21:32:07 | Weblog
一語一語直訳すると結婚の契約、となってしまい
ただ法的結婚契約の手続きと勘違いしそうだけど
これは「夫婦財産契約」と訳されるらしい。

フランスにおいて夫婦となるカップルが結婚前に交わす
婚姻中および離婚時の財産に関する契約のこと。
この契約を結ぶかどうかは任意。

この契約で何ができるかというと2人の財産を
ひとまとめにせず独立したものとして扱う、という
選択ができる。

利点としてはたとえば、どちらかが多額の負債を抱えた場合
もう一方が借金を肩代わりする必要はない。
逆に欠点としては片方が失業してお金がなくなっている状態で
離婚、となった場合すっからかんで離婚、となりうる。

私たちの場合は今は一応両方働いているし
もしかしていつか起業でもするならリスク軽減になる、
ということからこの契約を結ぶことにした。

この契約を結ぶためには公証人のところに行かなければいけない。
1時間程度説明を聞き、なかなかばかにならない金額を払って
契約書にサインをした。

この契約書、「あぁ、結んでいてよかった」
という状況にはいまいちなってほしくない気もするけど
私自身が自活しないとね、と思いつづけるためにはいいかな。