はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

こんなのも、たまには

2008-06-28 23:28:41 | Weblog
Hのラガーマンの友人Dに誘われて
フランスのラグビー国内選手権トップ14の
決勝を観戦しにパリのバーに行く。
このリーグは1892年発足、歴史のあるリーグ戦らしい。

ラグビーなんてルールもまともに分かってないし
トップ14なんていうリーグがあることさえ知らない
ってレベルだけど、まぁいい機会だし、
赤ちゃんが産まれたら2人でほいほい夜に外出もできないし
お友達にも会えるということでおでかけ。

今回の決勝はトゥールーズとクレルモン・オーベルニュ。
Dくんによると至って順当な、最強2チームの対戦らしい。

私たちの行ったバーはラグビーファンが集まるバーらしく
観戦用に大画面テレビがあるだけでなく、
ラグビー関連のポスターなんかも貼ってある。
オーナーの出身地からクレルモン・オーベルニュを応援する
サポーターが集まる店らしい。
というと熱狂的なサポーターが大騒ぎしそうなイメージだけど
そんなことはなく、基本的には普通のバーと変わらず
落ち着いた感じだった。女性は少数派だったけど。
ラグビーにかこつけて騒ぎたい人が来るのではなく
本当にラグビーが好きな人が集まってる雰囲気。
そういう意味ではHと私はちょっと異端だった。

トゥールーズがラグビー初心者の私でもわかるような
鮮やかなプレーで中盤にトライとゴールを決めたのが印象的だった。

昨年ラグビーのワールドカップ(決勝は私たちの結婚式の日)
を見ていたときは、ラグビー好きの気持ちがわからないなぁ
と思っていたけれど、今回はなかなか面白いかも、と思えた。
何でもその分野のことに詳しい人から話を聞きながらだと
面白い部分が見えてくるものだわん。

麻酔医の問診

2008-06-24 19:07:17 | Weblog
麻酔医の問診を受ける。
これは出産方法に関わらず必須。

無痛分娩でも一般的に使われる麻酔が使えるか
の判断が必要だし、自然分娩を希望している場合でも
直前になって麻酔をかけてほしい、っていう場合や
緊急に帝王切開になるケースなど麻酔が必要な場合が
があるので。

問診では今までの病歴、手術の有無、アレルギーの有無など
を聞かれる。質疑応答だけで検査をするわけではない。

その会話の中で知ったこと。
フランスでは全出産のうち20%が帝王切開。
これは逆子など、予め予定された場合と
当日緊急な理由があっての場合の両方をあわせた値。
そんなによくあるケースとは知らなかった。
たぶんフランスでは帝王切開はそんなに
リスキーな処置とはみなされていないのかな、と想像する。

ちなみに国によってその率にはかなりばらつきがあるらしい。
できれば帝王切開にならなければいいなと思うけれど、
どうせやるなら件数の多い慣れている国・先生がいいなぁ
なんて思いつつ。

ペール・ラシェーズ墓地

2008-06-22 22:04:13 | Weblog
パリ最大の墓地、ペール・ラシェーズ墓地
(Cimetière du Père-Lachaise)に行く。

墓地と言っても親族がお参りにいくだけでなく
誰でも公園のように中を散歩できる雰囲気。
著名人が多く埋葬されているため、世界でも
最も観光客の多い墓地のひとつらしい。

Hの友人とそのパートナー合わせて
20名ほどの団体でガイドさん付きツアー。
このガイドさんは趣味が高じて週末だけ
このお墓のガイドをしているらしいけど
大変知識が豊富で、各お墓の建てられた時期から
そのころのお墓の特徴・彫刻の意味、
埋葬されている人の生きていたときの功績まで
よく知っていて目からうろこ。
人に歴史あり、というけど墓にも歴史あり。

墓地全体の特徴として面白いと思ったのは
このお墓は宗教から独立しているという点と、
故人の生前の職種・功績などによって
場所が区分けされている点。

音楽家のエリアではこんな人たちのお墓が。

まずはショパン。さすがに花の数が多い。


ショパンのすぐ近くにあったのが
私の好きなジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニのお墓。


フランスらしく、イブ・モンタンのお墓なんかもあり。

シモーヌ・シニョレとともに埋葬されていた。

次の写真は誰か確認はしなかったけれどいろんなデザインがある、
ということで。


他にもモリエール、バルザック、アルフォンス・ドーデー
サラ・ベルナール、エディット・ピアフ、などのお墓も見て回った。
そのほかにもまだまだ沢山の著名人が眠っているらしい。

行くまでは「お墓なんてそんなに面白いのかなぁ」と
思っていたけれど、ガイドさんの話といい天気のおかげもあり
予想以上にいい時間を過ごした。

写真館へ

2008-06-20 20:15:22 | Weblog
Hの友人の写真家Bさんに写真をとってもらうべく
彼のスタジオに行く。

妊婦の写真といえば私なんかは未だに
アニー・リーボヴィッツが撮った
デミ・ムーアの妊娠ヌードのイメージが強いけれど
私たちのはどちらかというと家族写真の延長。

Hと妊娠中の大きなお腹の私、2人の写真と
出産後赤ちゃんとHと私、3人の写真を
撮ってもらうつもりで、今回はその前編。

被写体としてのプロなら自分から
アイディアも出せるんだろうけど
全くアイディアの沸かない私たちは
言われるがままにポーズをとる。

Bさんは本職でもこういう写真を撮ることがあるようで
慣れた様子で私たちを見ながら
立ち位置や仕草、視線の向きを指示してくれる。

そんなBさんに助けられ、なかなか良い写真が撮れた。
赤ちゃんも含めて作品として出来上がるのは出産後だけど
妊娠中の記録としてもよかった。

夏でも毛糸

2008-06-19 17:39:43 | Weblog
病院から出産当日の持ち物リストをもらった。
その中に「毛糸の帽子2つ」「毛糸の長袖4枚」
というのがあった。

夏に生まれるのに毛糸???
と思って助産婦さんに聞いてみたところ、彼女曰く

赤ちゃんは37度の暖かいところにずーっと居て
生まれるといきなり22度とかの所に放りだされるの。
それは赤ちゃんにとってはいきなり
シベリアに行くようなもんなのよ。
だから夏産まれでも毛糸の帽子と長袖は必要よ。

、、、そんなもんかしらん。
少なくとも日本でそんな話は聞いたことなかった気がする。

でもまぁ郷に入れば郷に従え、ということで
毛糸の帽子とセーター、ついでにおそろいの靴下、準備完了。



でも7月にこんなの着せて、ただでさえ
赤ちゃんって体温高いのに暑すぎじゃないのかなぁ。
まだ内心、半信半疑。

エコグラフィー エクストラ

2008-06-17 16:07:52 | Weblog
エコグラフィー(超音波検査)には
これまで毎回Hも来ていたのだけど
今回は出張中のため、私ひとりで病院へ。

フランスでは通常妊娠から出産まで3回
エコグラフィーを行う。が、私は今回5回目。

それは私がエコグラフィーで赤ちゃんの様子を
見るのが好きだからお願いして、、、
というわけではなく一応毎回もっともらしい理由があり
医者に言われてやるのだけれど、はっきり言って
後から見れば私がエコグラフィーやりたいから
やってるでしょ、言われても仕方ないくらい順調な結果。

しかも今回初めて出産予定の病院で行ったところ
機材が今までのところより充実していた。
いつもの通りいろんな体の部位を測っているなぁ
と思ってみていたら、画面が突然2Dから3Dに!
赤ちゃんの顔が画面にでかでかと映しだされた。

顔が見られることも嬉しいし、
鮮明な画像に技術的にも関心するし、
思ってもいなかっただけに感動倍増。
かわいいとかかわいくないとか誰に似ているとか
もう、そんなこと以前に

へぇ~

またかなりまぬけな顔で画面を凝視していたはず。

今日現在の推定体重2550g。

助産婦さんの講習

2008-06-13 16:36:13 | Weblog
フランスでは助産婦さんによる出産関連講習会の費用が
1回45分として合計8回まで、保険で100%カバーされる。
(この他、先日出席した出産予定の病院が開催する講習会などもある。)

講習会はどこかの会場で複数対象に開催されているもの
個人でお願いするもの(助産婦さん宅、もしくは自宅)など
いろんなチョイスがある。
別に必須ではないし、内容も助産婦さんによってまちまち。

時間の融通が利くのと、自分のペースで理解できることから
私は個人で自宅に来てもらうタイプにした。

知人がソフロロジーの講習を受けたけれど、1度や2度
講習を受けただけでは当日実践することはできなかった
と言っていたのを思い出し、内容は出産に関する
一般知識習得型のコースを選択。

今回はHも昼休みを利用して参加。

今日の内容をメモ程度に。
・出産日、病院に駆けつける目安:
 お腹が張る+痛みがあるという状態が5分おきに
2時間程度続いた時、破水したとき、など。
・無痛分娩の麻酔について:
 子宮口が3cmから7cm開いた状態のときに行う。
・麻酔の種類:
 通常使うものから、それが使えない場合のいろんな麻酔について
・帝王切開になるケース:
 事前に理由があって計画的に行う場合から、
 当日緊急に必要になるケースまでいろんなケースの解説。
・出産時に装着するもの:
 各種計測器、麻酔用カテーテル、点滴など、ほとんどの場合に
 該当するものから、特別な場合に装着可能性のあるものまで。

いろんなケースを聞けば聞くほど通常(=理想的ケース)
だといいなぁとは思うものの、自分では頑張りようがないし
当日ふたを開けてみるまでどうなるかはわからないので
まぁ、知っておいたら当日びっくりしなくて済むかな、
ぐらいに受け止めておくことにする。

そして今日わかった重要なこと。
無痛分娩=文字通り無痛、ってわけじゃない、ってこと。
子宮口が3cm開くまででも既に陣痛は始まっているから
痛いは痛い。たぶんそれでも自然分娩に比べたら
ピークの痛みがそこまでじゃないってことなんだろう。

ちなみにフランスでは無痛分娩のことを
peridurale(硬膜外麻酔)を使った出産、
という言い方をし、「無痛」とはいわない。

家庭菜園-いちご

2008-06-11 14:55:51 | Weblog
先週あたりは暫く気温が上がらず
天気もどんよりしていたけれど
今週に入って日中は半袖でいいぐらいに暖かく
天気もよい日々が続いている。

おかげでうちのベランダのいちごは
ここ数日で一気に成長した。



葉っぱも青々つやつやしていい感じ。



いちごはこれまでにも既に何粒か実ったけれど
今回のは今まででいちばん大きくて赤くて立派。

この調子で他の株にもかわいいいちごが
実ってくれるといいなぁ。

フランス版 たまごクラブ&ひよこクラブ?

2008-06-10 22:59:59 | Weblog
日本に住んでいた時には縁がなかったので
実際に読んだことはないけれど、
出産・育児関連の雑誌に
たまごクラブ・ひよこクラブ
というのがあるのは知っていた。

そのフランス版ともいうべき雑誌を買ってみる。

左から
neuf mois:ヌフモワ(9ヶ月)=フランス版たまご
maman!:ママン!(お母さん)=フランス版ひよこ

ひよこはまだ早いだろう、と思ったけれど
2冊で特別割引!、というのにまんまと引っかかった。

フランスでは妊娠は10ヶ月ではなく9ヶ月
と数えるのでヌフモワというタイトルなんだろう。

今回の特集は
「2008年に出産-出産日を安心して迎えるためのテクニック」
(ニュアンスが伝わっていない感じがするので英語にすると
Delivery in 2008-the technics that reassure your d-day)
テクニックといっても妊婦さんがやることではなく
無痛分娩の麻酔だとか妊娠中に行うダウン症、
妊娠糖尿病など各種テストの説明など。

出産・育児関連グッズの紹介みたいな
写真の多いページもあるけれど、全体的に字が意外と多くて堅い。
、、、そう感じるのは私の語学力のせいかもしれないけど。

普通の女性誌を見ても日本の雑誌のほうが
きれいな写真が多く字が少ない気がするから
字が多いのはこちらの雑誌全体の傾向なのかも。

以下はここ半年ぐらいに産まれた赤ちゃんたち
の載っているページ。

やっぱり日本人の赤ちゃんとは違う。
うちはどんな子が産まれるのかな。

進化大陳列館

2008-06-08 20:59:10 | Weblog
Museum National d'Histoire Naturelle
(国立自然史博物館)のうちのひとつ、
Grande Galerie de l'Evolution
(進化大陳列館) にいく。

単細胞生物から始まって、海そして
陸の生き物に至るまでの進化の様子が
沢山の剥製・標本の展示と共に解説されている。

この博物館、まず建物が良い。
そしてそれを生かした展示物の配置とライティング。
日本だったら各標本を種別にパーティションで区切って
ガラス越しに蛍光灯で展示したりしそうかな、と思うけれど
ここではまるでいろんな動物達が行進しているみたいに
きりんもかばもしまうまも混ぜ混ぜで展示されている。
こういう展示をしちゃうセンスはフランス的。

絶滅した、もしくはその危機にある動物達のコーナー
というのもあり、そこには見慣れない動物の剥製が
沢山展示されていた。
剥製の技術はかなり前から発達していたようで
19世紀にすでに絶滅した動物の剥製もあった。

動物の剥製を見て回ってもねぇ、とイメージ的には
ちょっと不気味にも思うかもしれないけれど、
動物の進化・多様性を目の前にすることができ
なかなか見ごたえがある。

日本からパリ旅行に来たときに行くか、って行ったら
動物学者でもなければ優先順位的にいかないだろうけど
子供づれで半日、とかにはちょうどいい場所。