はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

インド洋の貴婦人の裏側

2019-03-22 12:41:40 | モーリシャス:日常生活
うちのドアの修理のための業者が来た。
帰りに、家主の持ち物である椅子と食洗機を
持って帰ることになっていた。

で、ふと見ると椅子と食洗機の他に
大きなスピーカーも一緒に搬出しようとしている。
スピーカーは間違いなく我が家のもの。

そのスピーカーはうちのなので、搬出物じゃないよ、
というと悪びれずに「あぁ、違ったっけ?」
とのたまう。スピーカー持っていけなんて
誰も言ってなかったのは明らかだし、
どう間違ったらスピーカー両サイド持っていくのか?

倉庫にスピーカーを戻してもらう時に
信用ならないので、一緒について行った。
そしたら
「このボクシングのサンドバック、あなたの?」
って聞かれた。

あなたさっきはスピーカー盗もうとしてて、
懲りずにサンドバッグ持って帰ろうとしてる?
(とは言わなかったけど。)

ここの人の多くはこういう時でも、全く悪びれず
「あー、間違った。」とか言って流そうとする。
言ってしまえば、倫理観のかけらもない。
ないからこそ、スピーカーがダメならサンドバッグでも、
という発想になれるんだろう。

「住みやすさ」という言葉で表されることの中には
犯罪率、とか治安、とか大袈裟なレベルじゃなくても
基本的に人を信用できるか、ということも含まれるよなぁ。

マハ・シヴァラトリ

2019-03-04 14:27:18 | モーリシャス:日常生活
ヒンズー教徒のお祭り。
日にちはその年によるけれど(何によるのかは不勉強のため不明)
今年は3月4日。祝日。
インドのガンジス川の代わりにモーリシャスで聖地とされている
グラン・バッサンというところまで、巡礼する。
車で行く人もいるけれど、敬虔かつ元気な人は自宅から
何日もかけて歩いて行く。
道中、巡礼者が休んだり食事ができるように
ボランティアで休息所や食事を提供する人たちもいる。

私たちの住むエリアはヒンズー教徒があまり多くないけれど
島全体で見るとヒンズー教徒がマジョリティーなので
数日前から、歩いてグラン・バッサンに向かう人やら
お神輿的なものを担いで巡礼している人やらが増えてくる。
神輿を担ぎながら普通に道路の真ん中を通る。
当然遅いのだけど、真ん中を通るのが当然みたいだ。

行きはいいとして、気分的にも帰りは大変だろうな、
なんてくだらないことを部外者は思う。