はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

国立近代美術館

2012-01-28 23:19:40 | Weblog
ポンピドゥー・センターにある国立近代美術館へ。
美術館好きな割には今まで行ったことがなかった。
正確に言うとミュージアムショップには何度か
行ったことがあったが、展示をみたことがなかった。

ひとつにはHがあまり前向きじゃなかったため。
昔行ったときの印象がかなり悪かったらしい。
前衛的すぎてついていけなかった、とか。

近代、とはいえ20世紀初頭の作品からあるので、
現代の目からみると既にクラッシックの域に
入っているような(教科書に載っていそうな)作品も多数。

ちなみに前回Hは一番最近の作品が並ぶ
1960年以降の展示がある階だけを見て、
ついていけなかったらしい。
でも今回は全体をみたことと、現代の作品に関しても
展示品の入れ替えがあったことで、印象を良くした模様。

現代の作品はアイディア勝負で
製作者の技術を問わないものが結構多い。
そういう作品に心の奥から感動することは少ない。
私はとっつきやすい20世紀初頭の作品のほうが
堪能した。モジリアニ、良かった。

Sくんと一緒だと、観賞というよりは散歩。
行けるだけいいけれど。
いつかひとりでふらっと行きたい。

サムライ展

2012-01-23 17:10:00 | Weblog
と書くと、うさんくさいエセ日本満載の展覧会のようだけど
そんなことはなく全くもって正統派の展覧会。
ケ・ブランリ美術館の特別展として開催されていた。

日本の武具、甲冑などの展示。
元は個人の収集家のコレクションのようだったけれど
なかなか内容充実の展示内容で、日本でも
ここまで多様な甲冑を一堂に見たことはなかった。

新たな発見だったのは兜のデザインのモチーフは
多種多様であること。月とか家紋などだけでなく
仏像、野菜(茄子とか)、花、竹、など
強さの象徴とは思えないようなモチーフも沢山。

武具に関しては今まで無知、かつ興味もなかったけれど
これがなかなか美的。過剰ではない美しさ。
こんな格好で戦っていたとしたら、戦にも様式美が
あったのだろうなぁと思いを馳せてみたり。

展示品の名前がアルファベットのみの表記だったので
なんのこっちゃわからないことがあったのが
唯一困った点。

ちなみにこの展覧会、好評だったようで
入場のために30分から1時間程度の列ができていた。

日本を離れていると意外なところで日本を再発見する。

イタリア版愛燦燦、か。

2012-01-20 11:55:36 | Weblog
シルク・ド・ソレイユの「コルテオ」を家族で観た。

なんとクリスマスが終わったからか、
半額割引のチケットがでていたので迷わずゲット。
日本から来ていた友人も半分強制的に一緒に行く。

シルク・ド・ソレイユを初めて観たのは1997年。
随分立つけれど、彼らの舞台は全く色褪せず。
冒頭からなぜかわからないけれど感高まって半泣き。
雰囲気も空間も大好き。

今回の作品はイタリアンな雰囲気。
知らずに行ったのだけど、コルテオとは葬列のことらしい。
シチリアで人がなくなったときに村人が
棺を運びつつ、音楽を奏でながら行進するようなイメージ
(本当にシチリアでそんなことしてるかは知らない。)
悲嘆にくれているのではなく、むしろ楽しんでいるけれど
底抜けに明るいわけでもない。

子供の時にこんなことできたら面白いな、と
思ったようなことを目の前でやってくれる。
例えば宙返りしながらの本気の枕投げとか、
風船で空中遊泳とか、自転車で空を飛ぶとか。

Sくんには早すぎるかどうかと思っていたけれど
全くの杞憂。舞台にめちゃめちゃ集中していた。

大人も子供も満足の舞台。

新春

2012-01-07 22:53:06 | Weblog
明けましておめでとうございます。

と書くのがためらわれる位、昨年は
私の親類も、Hの親類も、多くの人が亡くなった。
加えて日本では震災があった。
重なる喪失感を抱えた年。

その中で息子の明るい、生き生きしたエネルギー
だけが輝いていた。

私自身は冬眠中のような1年だった。
今年は自分自身もちょこっと上向きに
していかないとなぁ。

ともあれ、今年が明るく穏やかな1年になりますように。