はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

タイミング

2008-07-02 17:19:47 | Weblog
私が産休に入ってからすでに数週間、
Hはその間ずっと同じプロジェクトを担当している。
お客さん先はパリから車で2時間ほどの所にある。
1週間のうち、だいたい客先には半分ぐらい行く。
その他の日は自社(パリ)の事務所に出勤。
というわけで1週間のうちHは1晩か2晩はホテル住まい。

いざとなれば2時間で帰って来られるから
心配はしていないものの、できればHが
お客さん先に行っていない時に陣痛が始まってほしいなぁ。

理屈よりも結果

2008-07-02 10:20:12 | Weblog
うちのアパートの建物で水漏れが続いている。
かれこれ一ヶ月以上。
うちは幸い専有部分の被害は少ないけれど、
それでもその水漏れのせいで家の入り口部分の床が膨張し
玄関のドアがだんだん開けにくくなってきた。

どうやらこの水漏れは同じ建物の6階専有部分が原因らしい。
うちは4階だけど6階のちょうど真上のおうちの水周りに
問題があり、5階、4階、3階と水が漏れてくるらしい。

こういう場合、6階のアパートの所有者が
修理をしなければいけない。もう少し厳密に言うと
所有者が加入している保険会社負担で修理がなされるべき、
ということらしい。(フランスではこの保険に入ることは義務。)

本来の流れとしてはアパート全体の管理会社が
この所有者に連絡し、所有者が修理する。
が、どうやらこの所有者が渋っているらしく
修理が一向に始まらない。

本当に6階の所有者負担、っていうのが絶対なんだったら
とりあえず先に修理して、その費用を6階の所有者に
請求したらそれでいいんじゃないか、と思うんだけど。

ここで興味深いのが各自の言い分。
6階の住人(借主):自分の責任ではない。
(と言って所有者に交渉するでもなく水を使い続ける。)
管理会社:所有者には連絡しているが、所有者が返事しない。

フランスではみんな良く責任(responsabilite)という言葉を使うけど
それは「自分の責任で何かをします」という前向きな使い方ではなく
えてして「それは自分の責任の範疇ではない」という場合だ。
それは理由の主張とも言えるけど、言い訳とも言える。
たぶんここに「理由を述べる」と「言い訳のする」区別はない。
よって「言い訳は見苦しい」とか「言い訳をしないことは美徳である」
という発想がないように見える。

そんなある日、管理人さん(彼と管理会社は独立の関係)曰く
「今日修理がなされた」とのことだったけど
相変わらず状況は変わっていない。
「修理っていうのは仕草じゃなくって結果のことを言うんだ!」
と心の中で毒づく。

幸か不幸か、だんだん被害が拡大していて3階の住人が騒ぎ出した。
こうなったらいっそ地上階にある管理会社の事務所にまで水漏れが進めば
彼らも騒ぎ出してことが進むかも、とちょっと思ったりして。