寺田本家24代目のブログ

寺田本家の24代目当主の発酵日記。
心を込めた自然酒造りや発酵の里へをめざす町おこしへの取り組みをご紹介しています。

がいあ@草取りツアー

2005-06-02 23:20:25 | 酒造り
来たる6月4日、あの“がいあ”が寺田本家にやってきます。
それも田んぼの草取りを手伝いに!!!

がいあについて詳細はホームページをご覧下さい。僕には一言では説明できません。

エコロジーショップがいあ

取るべき草はいくらでもあります。売るほどあります。
近頃雨が多くって、蔵人による草取りが効果があがっていません。

どなたか寺田本家の田んぼの草と格闘しようという有志の方、がいあの岸本エッチャンまで連絡してください。
労働の後にはうまいご飯にお酒、そしてお楽しみには大栄町の「おかげさま農場」での摩訶不思議なお祭り騒ぎにご案内いたします。僕は昨年参加して異次元空間を体験することができました。
興味ある方はぜひ!



タイに行ってきました②

2005-06-02 22:24:08 | 発酵の里


バンコクについて3日目に農村地帯を車で走ってました。
緊急事態でもあったかのようにすっ飛ばしていく車の窓からはココナッツの畑や大きな水田を見ることができました。
水田では稲刈りをしているところもあれば、代かきをしているところもあります。
田植えをして1ヶ月ばかりの田んぼもありました。
ガイドさんの話ではタイでは二期作や二毛作は当たり前だそうで、一年中期間を選ばずに米が作れるって言ってました。

日本では四季がきっちりとしているので、春にどの田んぼでも一斉に田起こしが始まって、代かき・田植えと続き、夏に花を咲かせて、秋には稲刈りと決まっています。一部の地域では(高知とか暖かいところだったと思う)二期作もやっているそうだけど、ほとんどのところでは年に1回です。

そういえば小学校の頃、日本の地理の授業で日本の農業を勉強したとき、やたらと“二期作”という言葉がテストに出てきたような気がします。おかげで水田というのをどうやって作るのかは全然知らないけど、二期作ってのがあるって事はよーく知ってました。日本の教育って不思議ですね。

「こんだけ米がとれりゃそら安いわな」
と同行者がぽつりと言いました。
その前の日にバンコクのスーパーで米が売っているのを二人で見つけて「タイ米だ!」「やっぱ長いな」なんて言って喜んでいたのですが、値段を見るとだいたい5キロぐらいの袋で60バーツで売ってました。日本円で約170円~180円です。だいたい日本の10分の1ぐらいでしょうか。

米が自由化されて海外から入ってくると、こんな値段の米と日本の農家は競争しなくてはいけなくなるんだなと思ったらなんだかゾッとしました。
そんなことになると日本ではあっという間に田んぼを作る人がいなくなって水田は草むらになるか、よくっても転作で他の作物をつくらざるをえなくなるでしょう。

気軽に米なんて自由化すればいいとか言ってる大手の新聞社はそんな現実をわかっているのかと見識を疑います。マスコミなんてそんなもんなんですね。



これは蓮の花と寺院です。花は素晴らしい被写体ですね。