湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

私の夏物語が始まる

2018-08-22 17:14:39 | 日記
15分、車を走らせればたどり着ける

台地を挟んで東と西

太平洋と湖は思ったより近い


その太平洋の海沿いの一角
温泉施設にプール、トレーニングルーム、コテージ、レストランが併設されている


自分の健康のため
ここへ通うことを決めた私。


プールなんて
何年ぶりだろうか
丹念に柔軟体操で体をほぐしたあと
水にゆっくりと浸かる

水中ウォーキングを手始めにと。

400mぐらい歩いたところで泳ぎたくなった

スイスイと25メートルだけ泳いだ

明日の筋肉痛が心配される

やりすぎてはいけないのだ

少しづつ
少しづつ

水中ウォーキングは、歩いているとき
疲れはわからない

水から上がった時に結構体が重かったりする

しかし、
ふるさと創生でつくったこの施設は
今や第3セクターになり
地域の健康維持に貢献しているといえる

おそらく、私の母に近い年の方々が
悠々とプールに立っているのを見ると
胸が熱くなってくる

皆さん、明るくされている

ステキなことだね


プールの後は、黒いお湯の天然温泉が待っている

太平洋を見下ろす場所に
露天風呂もある


お風呂から上がっても
見晴らしの良い場所でしばらく腰掛けていた

そういえば
うちの両親がまだ元気だったとき
やはり、ここにもよく来ていたね


いつから、来ていないのか
覚えてないけれど
父の車の中には
いつ出かけてもいいように
温泉行きのバッグが二つ入っていたっけー。


そんなことを懐かしみながら
私は、ここでしばらく
体力をつけよう

気持ちも沈めよう

やっぱり私には水のチカラが必要なんだってこと。


ゆっくり休んだあとは
チラッと近くの浜辺へ


まだ、夏は終わってなんかないんだね


今日は心地よい眠りに誘われそうだ









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『空に星があるように』ただ星をみつめる

2018-08-22 09:12:35 | ポエム
夜な夜な動き出す
夜な夜な空を見上げる
私の夜遊び


星空を
遮る光は遠くにあるから
ほとんど
月夜の明かりで
空の色や
雲の色が変わる


もうすぐ
また満月になるお月様は
だんだんと
光を増してる


自分の影を映し出す濃淡で
その光の強さがわかる


夜にも
自分の影が見える


昼間の影とはちがうもの


心の中に
光が通り抜けて
それが夜の自分の影


その影と反対側
夜空は静かに回っている


『そらに星があるように』と
そんな歌があったね


そうそう
空に星が当たり前にあるように
普通は気づかなくても
誰にも等しく見える星のように
憂いごとは誰にもあって
小さな夢も誰にもあって
気づく人
気づかない人がいても

それでも
変わりなく
空には星があるんだ







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夏の思い出たち

2018-08-21 12:28:37 | ポエム
大きな湖のほとりで
生まれたお酒の一つ

カボスのお酒は
ほんのりと黄色い色をしている

少しづつ飲んで
もう
これで
あの旅の初夏の思い出も
飲み干してしまうのかな、なんて。


お酒は好きだけど
少ししか飲めない私は
小さなお猪口二杯で
甘えん坊になり
すぐ寝てしまうようなもの


これで
最後の一杯になるかと
いうところで
とっておきのお猪口を取り出した


琵琶湖のほとりで買った琵琶湖ブルーの
お猪口に注いだとき
ミントブルーのような色になったっけ


このとっておきのこのお猪口にも
同じように注いでみたら
深い緑の海の色になった


思い出したの
和歌山の海を


深い深い緑をしているのよ


そう思うと
愛しくて、可愛らしくて
両手で手を添えて飲んでみた


私はまた
お酒の海にダイブした


もし、そこに
夕焼け色を足したら
どんな色になるんだろう


和歌山の海もね
夕陽が海に落ちるんだよ
ミカンは
その夕陽の色を吸い込んだ色


海に沈むとき
ジュッって音がして
色が変わる時に
ミカンが色を吸い込むんだって


小さいころは
全ての場所から
夕陽は海に焼け落ちて
ミカンに移った色がほしくて
太陽は山の方から
生まれてくるものと信じていたっけ









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龍の雲(夜編)

2018-08-20 23:00:51 | 日記
夜の帳が下りたころ
ヤツは静かにやって来る

闇に紛れて
姿を隠しているフリをしても
カメラは嘘をつかない

しっかりと捉えた

こちらも
見つかってしまったか⁈

身をひるがえして
こっちに向かってくるというのか⁈


龍好きには
龍が分かる

いや、無理やりか?

相変わらず
私の夜遊びはやめられない










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新盆の盛花のゆくえ

2018-08-20 12:03:30 | 日記
新盆を終えて
お供えとして
大きなアレンジメントフラワーの盛花

この季節には
氷を足元に入れてやったり
水の具合を確かめたりしながら

それでも10日も咲き続けてくれたのは有難い思い

花々とて
咲ききるのには時差があって
全体が枯れてきたら処分を迎えるけれど
まだまだ元気は花は
もう一度アレンジメントして生き返る

供養ものは
こちらの都合よろしく
解体されて
あるものは玄関の花瓶へ

あるものはトイレの出窓へ

そして、台所を彩るものとして
家の部屋中に散りばめられることになる


最初にお店から
息弾ませて
出来上がった盛花を
抱えて帰ってくる時も
お供養ものとはいえ
やはり花のチカラ
ワクワクとした思いは否めない

たしかに
もう一方の心には
祭壇を華やかにする盛花は
あの日、あの時を思い出してしまう充分なアイテムになってしまうのを
分かっていながら
それでも
盛花をお供えしたいと言う思い


いつもの花屋さんで
注文する言葉も慣れたもの


あとは
咲ききったものと
まだまだ元気な花を分けて
もう一度アレンジメントする瞬間は
私が一番心穏やかに居られるのかもしれない


『咲いてくれて、ありがとう』と
言葉をかけながら
いかに残った花を生けようか。


『好きこそものの上手なれ』と言葉があるように
好きならば
ある程度の活け方までは
なんとか形にはなるようだ


それを信じていたいと思いながら
盛花の解体は始まって終わる


それぞれの新しい場所で
新しい器で咲いているのを見届けた


あれから
8ヶ月

あっと言う間というか
長かったというか

なのに
葬儀の後の気持ちに逆戻りのわたし。

去年の月日の上に
上塗りしながら今日がある
確かめながら
歩いているようで
まだまだ、月日を眺めている


あの時々の風や匂いを
体が覚えているから厄介なこと


季節が一巡するまでは
こうして
こんな思いを繰り返していくのでしょうね

ふと
2人の写真に話しかける


堰を切ったように流れ出す涙に
しばらくは身を任せていた


無理やりにでも
私の明日を探さなきゃ。











うちのチビちゃんと摘んできたツユクサと一緒に、台所の出窓へ



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