湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

コレステロールから破傷風注射まで

2021-06-11 12:14:00 | コラム

ことの始まりは
3ヶ月ごとに受ける血液検査

両親の介護あと
抜け殻で、自宅にいる時は
そんなに動かなかったこと
年齢的なことから
案の定、コレステロール値が上がってしまった。

薬を飲むのは回避したいと
先生にお願いして
自分なりのやり方でアレコレ試して見ることに。

青汁、ナイアシンのサプリ
黒ニンニク、水泳、ビタミンE剤

けれど、数値は一進一退💧

股関節を痛めて、リハビリをしていた頃が一番安定していたかな?

それに気づき、近くの神宮内を定期的に散歩をし始めた。
すると、今までにない良い数値を叩き出した!
先生は、安堵!


このままでって言われた矢先に
義母が亡くなり、九州との行き来に
疲れてしまった私は
コロナ禍の中のこともあり
ひと気のない場所を散策と思ってみても、喪中での神宮散歩は避けなければいけなくて
梅雨に入るか入らないか
気温差の大きいときは体もついていかない。
明日、歩こう
明日、体操しょうと
持ち前のぐうたらさのまま、血液検査の日となった。

先生、驚愕!

今までにないほど高いコレステロールの値を叩き出してしまった。

やはり、食と運動

これにつきるのね。

ご近所を歩けば良いものを
ご近所の誰かに捕まってしまったら、無駄な時間は必至
それだけは避けたい。

ご近所に嫌いな人はいないけれど
会えば話し込む形はいつものことなので、執拗に避けることを避けたい(笑)
ならば、会わない方が良い。

どこかで、安全に歩ける散歩道を探さないと。
そう思ううち、とにかく、自宅で動くことをこまめにしてみようと思い至った。

まずは、畑から続く我が家の庭の草刈りから。
また、しゃがみ込みながらの草取りは股関節を痛めるもと。

何度か扱ったことのある、電動草刈機をつかって、草取りをしょうと
意気揚々と草を刈りだした。

軽いし、快適。
面白いように刈っていける。

ブロックやいぬ走りの境目は気をつけながらでも、できるだけ、キワのキワまで刈りたくなる。
それが人の気持ちってものでしょう。

しかし、なぜかそこに
ペットボトルが落ちいた。
風で飛ばされてきた?

私は、ペットボトルを取ろうとして
取り損なって落としてしまった。

何故か草刈機をONのままで
草取りを上にあげていたものが
ペットボトルを取り損なった反動で
草取り機を下に下ろしてしまった。

たまたま、私の長靴と接触!
咄嗟に足を引き、草刈機の歯の回転を止める。

最初は何が起きたのか分からなかった






ん?
私のお気に入りの長靴がギザギザに切れてしまっている?

パカリと空いた割れ目を覗いてみた

黒い靴下を履いていた私の目には
自分の親指が見えていた

なぜ?

わたし、足を切った?
長靴がギザギザになってるし。

おもむろに、長靴から足を出してみた。

黒い靴下の指部分が無く
自分の足の肌色がみえた

一部、赤いものが見えるけれど
これはなに?

ギザギザに刻まれたような

あ、そうだ、サメのエラみたいな切り口

足の親指は、幸いなことに存在してる

さほど、出血はしていないが、
これは土と雑草を切っていた刄で切ったもの。
消毒しなきゃ!!

痛みはあまり無い
出血もそれほど無い

私ってとっさに動けるじゃん

そう思いつつ
私の親指のわきをサメのエラみたいに刻んだ刄のことを思い出すと
自分が、先端恐怖症になってしまうみたいに、ヒィーっと怖くなった。






消毒液で、傷口を流せるだけ流す

いく筋にも刻まれた傷の
一本一本にめがけて、、、、。

少し、落ち着いて考えて見る。

病院に行くべきか否か。

深い傷ではない。
出血も少ない。
幸いなことに、親指は動くから腱を断裂したわけじゃない。
夕方ももう遅い。
夕飯の支度もしなきゃ。

まぁ、いいか。
行かなくて、、、、。






しかし、その夜
痛みより痺れ
何かおかしい?


翌朝、やはり病院へ。

傷口は大したことはないが
先生が開口一番
『破傷風の注射を打っときましょう』

痛み止めや、化膿止めの注射ではなく、はしょうふう〜!

あ、土壌には破傷風菌がいると言われといる。
普段は気にはしていない。
自分達が育てた子供達は、小さい時に
ジフテリア、破傷風の混合ワクチンを打たなければならなかった。

だからか、
自分も、打った気になっていた。


自分達の年代には、
そうした制度がなく破傷風のワクチンを打ってはいない。
『抗体』を持ち合わせて無いと言うことに気がついた。
全くの無防備


これからのち、
私は数回にわけて、破傷風のワクチンなのか、血清なのか
とにかく、破傷風の注射を打つことになった。

どこで、破傷風の注射をいつ打ったかと示すカードが渡された。


自分が破傷風になるのか
なってしまうのかは
投薬された抗生剤と
傷口の洗浄と
破傷風の注射と自分の抵抗力による。

やるだけやって見るしかないが。


私達は、どうも、
ヒーローの映画やゲームの見過ぎで
単なる怪我は、軽々と大丈夫で
あまりにも、恵まれた医療や
薬の日進月歩の恩恵を忘れてしまっているように思う。

コロナは別にして
(現在進行形なので)
北里柴三郎先生の発見で破傷風菌の研究があり、今はたくさんの人が救われているが、それでも、そうならなかった人もいる。

治癒した人も、そうならなかった人も
決して表には出てこないもので
普通の暮らしには、普通で慣れ切っていまっている。


かといって、不衛生の世界では
色んな病気が蔓延って、
命がいくつあっても足りなくなる。


けれど、全てが消毒済みの世界では、
免疫獲得も難しくなり
人はなかなか生きにくいことにもなる。

少しのリスクの中で
体は学習しながら
最大限のリスクには、先人の叡智が守ってくれている。

『生きているだけで丸儲け』

さんまさんの言葉?

良いも悪いも、生きてるだけで良い。

また、それを自分が選択していくのも、学習して知識として知ることと
的確な情報を得ていくこと


この年になっても
まだまだ、身をもっての学習なんだろう。


私がよく人に言う言葉があるのですが、年を重ねていくことは
色んな枝葉を通っていっているだけで
若い人からみたら、人生のスペシャリストでもなんでもない。

ただ私達は、
私達の年齢を進むことは、初めての道をそれぞれに歩いて行ってると言うこと。

若い人も、その歳はその歳の初めての道を進んでいる。

多少は、若い人の道はわかるかもしれないけれど、決して同じじゃない。

年を重ねても、偉そうにはできない(笑)
反対に、通ってきた道が違うから
若い人にも教えられることがある。

ただ、昔話として
昔の成り立ちを知ることは
悪いことではないと思う。


コレステロールから破傷風注射まで
生活や、人生、全て繋がっている。





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