湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

邦画『60歳のラブレター』を見て

2020-02-28 17:14:00 | コラム
夫 中村雅俊さん演じる会社員
妻 原田三枝子さん演じる主婦

(映画では平凡な役どころ。けれど、この2人は実に美しい)


夫の60歳の定年退職を迎えた日に
熟年離婚を娘に伝える夫婦
サラリとした別れ


とうに
夫婦としては破綻
夫に若い愛人あり
妻は静かに従うのみ


この2人を軸にして
あと、3組のカップルの喜怒哀楽の映画


簡単に言うと。


たんに、なるほどと
お決まりの結末なんだろうと読める映画、、、と決め込んで見ていた


今の自分たちの 
それぞれの問題を抱えながら
初老に足を踏みいれた人たちの
諦めも
明日への期待も
恋する気持ちも織り込んで
物語は進んでいく


娘と娘の彼氏の間にベビーが生まれる

娘は両親の離婚を予見しつつ
やはり残念な結果に
自分の結婚の意味さえわからなくなるが
ご近所の魚屋夫婦の姿に
心を打たれて夫婦になる決心をする。


普段は憎まれ口ばかりの夫婦が
いざとなれば
なりふり構わず
相手に尽くそうとする優しさ

魚屋夫婦
夫 イッセー尾形さん
妻 綾戸智恵さん


イッセー尾形さんが綾戸智恵さんの
枕元で歌うビートルズナンバー
『ミッシェル』のサビ
♪ アイラビュ〜
 アイラビュ〜
 アイラビュ〜♪  


声に味があって
余計に泣かせてくれるシーン


その姿を見た、それぞれの人たちが
大切な人のもとへ動き出していくのだが、、、。


医師 井上順さん
作家 戸田恵子さん

妻と死別した男性医師には
難しい思春期の娘がいた
互いの立場ゆえ
慎重で、、手探りで、、
その甲斐虚しく
娘の容赦ない言葉の集中砲火を浴びてしまう。


その言葉に作家 戸田恵子は言う

『もう、この年で恋をするのってね、とても難しいの、奇跡なの』


その言葉に動かされた娘は
とある策略で2人を結びつけようとする



熟年離婚をした2人

妻は自分を変えようとして
メガネを外し、服を買い綺麗になる

夫は愛人の会社で第二の人生を歩むはずが、何故か上手くいかず、、、。


夫が、立ち寄ってしまった、
元自宅で見た光景は、、、、。


元妻が若い男性と一緒にいる姿


問いただした元夫
『誰だ!誰なんだ!君のことが心配で言ってるんだ』


強気に出れた元妻
『30年間、私の心配を一度もしてくれなかったあなたには関係ないゎ』



あるあるですね
 

仕事ばかりで
先に歩いて
振り向きもせず
勝手に歩いていった夫

後ろから、その姿を支えるように
見ていただけの妻

それから
一気にラストへと進んでいく


私から言うと(言わなくてもいいが、言いたい)

雅俊さんがその行く先に
自分を待ち受けていてくれたなら
きっとなんでも許してしまう


これがオチかもしれない?(笑)



互いが分かり合うのって
すごく難しい。
喧嘩は
時には良い刺激となるものを
避けて通っても
激しくぶつかりすぎても
その距離感によっては
互いが話をしなくなる

そして
見失ってしまう。


夫婦として
大切なのは何ですか?


しかし
夫婦とて
相手が元気でいればこそだと思う


生活と言うくくりは
どうしても
日々の努力や気遣いを
感じさせなくなるか
感じなくなるか。

そんなものよね。


ラベンダー畑が美しい〜





























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ふきの煮物

2020-02-26 19:12:00 | グルメ
昨日は何故か
いろんな連絡が入った

友達の弟さんが亡くなった

友達のお母さんが緊急入院した

友達の子供が骨折して手術した


心配やら
ハラハラやら
気持ちを落ち着けようとして

テレビをつければ
数字に『何人』どこそこで。


だれが
どこで
何をして
何人の人が
どうなったかー。

もう、足取りは追えない

一度、全てのものを
止めて
みんなで、静かに『おこもり』したら、どうかしら?

何事も静かにしていれば
見えなくなったものが見えてきたりして。

ちょっと疲弊気味かな。

だから、、、、。

今日は一心に
ふきの皮を丁寧に剥いて
丁寧に水にさらして
薄味目に出汁を利かせて炊いてみた


だまったままで
一生懸命、集中していると
雑念のようなものが消えていく。


今朝から
何故か
耳についていた
地震のアラーム音
なんの脈略もなく、、、。

不思議に聴こえてくるよな、、、。

その音が
料理をしているうちに消えてった、


有難いことだ。

訳のわからない不安なんかに
負けてはいられない。

サバの塩焼き
ふきの煮物
きゅうりとカニカマの酢の物
京漬物 2品

大好きなものばかりで
お腹を満たそうー。









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手指の消毒に手作りアルコールジェルの作り方(追記あり)

2020-02-23 16:25:00 | コラム
コロナウイルス
インフルエンザ

何かと心配なことだらけ。
ウイルスも、政府も
予測不可能。
当たり前が当たり前じゃない価値観もあり、人さえ信じられない状態と言うか、見えないものの怖さ。

結局は、まずは自分を身を守ること。

マスクもある意味大事。
手洗いはもっと大事。

しかし、出先や
手を洗えないとき、
消毒アルコールをなんとか
持っていれば安心かと。

携帯用に、アルコールを持ち歩くのは揮発性とかを考えると怖いですし
指先が荒れてしまうことを考えれば、消毒用アルコールジェルにしてしまえば良いと言うわけで、
サイトから抜粋して
自分で作りました。
(手ピカジェルの品名等で商品がありますが、すでに、ドラッグストアには売り切れ。サイトでは、一本1万円ほどします)


【手指の消毒 アルコールジェル】

その作り方を書きます。

精製水 60ml
無水エタノール30ml
グリセリン 小さじ1
キサンタンガム 耳かき20杯
      (好みにより微調整)

アロマオイル(精油) 5滴〜20滴


**薬局では単品でさえも、すでに売り切れていますが、お化粧品を手作りするサイトなら手に入ると思います。


① ガラス容器にキタンサンガムを入れて、少量づつ精製水をいれながら溶かしていく。
(ここで溶かしきれなくても、数時間〜1日たてば溶けます)

② そこに、無水エタノールを入れます。
アロマオイルを入れます。
(アロマオイルは、ティーツリー、ユーカリ、ラベンダーが抗菌効果と香りづけとして良いと思います)
量は、好みで。

③ よく混ぜたところに、グリセリンをいれます。グリセリンは、粘度が高いので、上手に測って入れて下さい。

よく振って全てを混ぜてください。

ただし、肌が荒れやすい方は、
無水エタノールの量をすこし減らすか、精製水をすこし多めに入れてつかって下さい。
それでも、肌が荒れる人は、
ホホバオイル 5mlをプラスしてみて下さい。

なるべくなら、ガラス製のポンプのようなものに入れるか、
小瓶に移して使ってください。







↑作りたてで、これだけダマがありましたが、一日置けば、全て溶けてしまいました。

追記、、、
Amazonとか、探して頂いた方もいらっしゃるようですが、Yahooのほうで、少量の材料が手に入るかもしれません。検索してみてください。





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映画『西の魔女が死んだ』より

2020-02-21 21:20:00 | コラム
主人公 まいちゃん(中学生)

ママとパパがいて
ごく普通の日常があった。

ママはイギリス人の母と日本人の父を持つ。
だから、まいちゃんはクォーターと言うことになる。
ママは、自分のママを
『西の魔女』と呼んでいた。


物語は
その西の魔女(おばあちゃん)が死んだと連絡を受けて、慌てて向かう道すがら、
ママが運転する車の後部座席に
まいちゃんが乗っている回想シーンから始まっていく。

雨が降りしきる
運転しながらママは涙を流してる。

どんな思いでいたのだろう。
ママとて、ハーフの子として
色んなことを我慢したり
思い通りに生きれなかったことを
母親のせいにして
今更ながら
悔やんでも悔やみきれない思いが溢れてきているようだ。

鉱石好きのおじいちゃんと2人で住んでいたであろう家には
今は、おばあちゃん一人きりだったのだ。


まいちゃんは、思い出していた。
おばあちゃんと過ごした、ひと夏の日々のこと、、、、。



中学になって
突然、学校にいけなくなってしまった まいちゃんを
ママが自分の母親に託したことから
おばあちゃんと、まいちゃんの生活が始まっていく。

庭先からつづく
森があり、小川があり
木漏れ日の中で気持ちが安らいでいく。


ハーブティ
イチゴジャム
クッキー

凛とした、
おばあちゃんが作り出すものの
美味しさ、優しさ、
キチンとした佇まいから
まいちゃんは、
おばあちゃん(魔女)の修行をしょうと思い立つ。


おばあちゃんは言う
『早寝早起きをして生活を整えること、沢山運動して、沢山食べること。そして、自分自身のことは自分で決めること、それが魔女の修行だよ』

『あまり前のことじゃん』

『そうですよ、当たり前のことだけど、1番難しいことなんですよ』


そうして生活するうちに
まいちゃんは、早寝早起きや
お手伝いができるようになっていく。


ある日、鶏小屋で鶏が死んだことから
まいちゃんは、おばあちゃんに聞いた。

『死んだらどうなるの?』

おばあちゃんが答えた
『魂と言うものがあるのよ。
私が死んだら、まいにそれを見せてあげましょう』


しばらくして
近隣の住人の口汚い言葉から
まいちゃんは、
鶏小屋の鶏を殺したのはその人だと言い張ることになってしまう。


そのとき、
おばあちゃんは、まいちゃんの頬を
平手で打ってしまった。


気まずい空気の中
パパとママが迎えに来た。

まいちゃんは、アッサリと
その車に乗り
振り向きもしないで
違う町へ
おばあちゃんところからは
遠い町へ引っ越していってしまった。


言うに言えない思い。

おばあちゃんは、まいちゃんがとても愛しかった。
いつまでも一緒に居たかったのだろう。
見送る車をいつまでも
立ち尽くしたままの姿に
互いの誤解を解けないまま
寂しさと切なさが映っている。


それが
ママとまいちゃんとの
おばあちゃんの最後になってしまった。

それから2年後に
おばあちゃんの家に
こうして、向かうことになってしまった。

おばあちゃんの家に着いた。


呆然としてしまう。

胸につかえていること。
自分への分からぬ罪悪感。
色んなものが入り混じる。


心なしか
おばあちゃんの亡骸をみるのは
忍びない様子のまいちゃん


ママがあっちに行ってなさいと言う。
そして聞こえる、ママの号泣、嗚咽。
魔女は死なないはずでしょうと言わんばかりに。


まいちゃんはママの言葉通りに
部屋から離れていった。


懐かしい台所

あの日、あのとき
おばあちゃんがここ居たんだと言う思い。


玄関先に
ふと目をやると
曇ったガラスに
指先で書いた文字。
おばあちゃんが残した言葉。
いつかの約束の答えだった。


おばあちゃんは、
まいちゃんと話したことを
覚えていてくれたことがはっきりとわかった。


自分がいかに愛されていたか。

おばあちゃんは
確かにそこに居た。

そして
やっぱり魔女だった。

優しかったおばあちゃん。
あたたかい涙がまいちゃんの頬に流れた。


見終わったとき
自分も優しい気持ちになっていくのがわかった。

おばあちゃんが残した言葉のカラクリを考えれば考えるほど
涙がこぼれてしまう。

そして
『悲しまないでいいのよ
私の魂は、あなたのそばにいるのよ』
って言わんばかり、、、。


かつて
私は、自分の子供に、
魔法だと言って
車に乗って運転席から
目の前の信号機を
赤から青に
カウントダウンと共に
指先で変えて見せた。


子供に不思議なチカラがあると思わせたかった。

そんな思いがリンクする。

親や、おばあちゃんと言うものは
その知恵や教えにおいて
不思議なチカラがあると思われたい。

昔話を上手に語りたい。

寝物語として
大冒険をワクワク話したい。

小さな花を大切にする気持ちを教えたい。

ハーブティの効能を
魔法の薬だと飲ませたい。

私も、西の魔女になりたくなった。







手嶌葵 『虹』

(この映画の主題歌だけれど、動画は違うアニメのものと思われる)





















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片付けていて見つかったもの

2020-02-16 12:10:00 | 日記
嫁に行った娘に頼まれて
探し物をしていた

かつての
とあるアーティストの
有名なアルバムCD

なかなか見つからない
どこにやったものかとゴソゴソ

ない、無い、ない!

はぁーと
娘が大学から
1人暮らしを始めて
要らなくなったものは実家に送ってきていた。

処分できるものはして
わからないものは
そのまま空いてあるスペースに放り込む


介護の名のもとに
そうして、おきざりにしてあるものが山とある。


悲しいかな現実で
それでいて
どこに何を入れたかなんて
忘れてしまっている自分の現実を
確認しつつ
あやしき箱は開けらていくことに、、、。


そうすると
思いもしなかったものがでてきたりするものだ。


探しているうちに
自分が若い頃に買ったであろう
LP盤のころのレコードを
いれてある箱に行き着いた。

大体が思い出せる

中には
わたし、聞いたっけーって言うものが出てきたりする。
もう、完全なる忘却の世界

さだまさしさんのライブにも
足繁く通ったから
一番、LP盤も多く持つ

しかし、今更ながら
いつから
いつごろまでなんて覚えちゃいない
完全にわすれてしまってる曲さえある。

あ、このアルバムが?
はぁ?
まぁまぁ、自分の記憶を手繰り寄せても
何故、このアルバムがーと。
さださんのでさえ思いながら
ひゃー、やだー
声をあげまくり(笑)






そりゃ、
アリスやらイルカやら
中島みゆきやら、かぐや姫、風
色々あります。
(やっぱり覚えているのといないのと混在)


一番思い出せなくて
一番びっくりしたのが


『明日に向かって走れ』吉田拓郎


最近になって
吉田拓郎さんを聞き始め
新しいCDも買いましたよ


それと並行するように
私の癖で
遡る、遡る、聞いて探して、聞く。

なんだか聞いたことのある曲が
結構あることに気づいていくが
ここに一枚
現実にある事実!!


高校の頃、吉田拓郎さんの
コアなファンの男子がいたけど
その子から借りたままだったのか?

私が買ったのか定かではない。

しかし、
現実にこのアルバムを
すくなくとも30年以上は所有していた事実!!!

ひゃー
自分の記憶の無さにもビックリするけど、いま、ハマっている人の
昔のアルバムがここにあったなんてことに驚いた。

いま、同じCDは、
なかなか手に入らないと思う

昔のように
針を落として
聞いてみたくなったが、、、。

こりゃ、オーディオ探しから始めなきゃ??(笑)










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