夫 中村雅俊さん演じる会社員
妻 原田三枝子さん演じる主婦
(映画では平凡な役どころ。けれど、この2人は実に美しい)
夫の60歳の定年退職を迎えた日に
熟年離婚を娘に伝える夫婦
サラリとした別れ
とうに
夫婦としては破綻
夫に若い愛人あり
妻は静かに従うのみ
この2人を軸にして
あと、3組のカップルの喜怒哀楽の映画
簡単に言うと。
たんに、なるほどと
お決まりの結末なんだろうと読める映画、、、と決め込んで見ていた
今の自分たちの
それぞれの問題を抱えながら
初老に足を踏みいれた人たちの
諦めも
明日への期待も
恋する気持ちも織り込んで
物語は進んでいく
娘と娘の彼氏の間にベビーが生まれる
娘は両親の離婚を予見しつつ
やはり残念な結果に
自分の結婚の意味さえわからなくなるが
ご近所の魚屋夫婦の姿に
心を打たれて夫婦になる決心をする。
普段は憎まれ口ばかりの夫婦が
いざとなれば
なりふり構わず
相手に尽くそうとする優しさ
魚屋夫婦
夫 イッセー尾形さん
妻 綾戸智恵さん
イッセー尾形さんが綾戸智恵さんの
枕元で歌うビートルズナンバー
『ミッシェル』のサビ
♪ アイラビュ〜
アイラビュ〜
アイラビュ〜♪
声に味があって
余計に泣かせてくれるシーン
その姿を見た、それぞれの人たちが
大切な人のもとへ動き出していくのだが、、、。
医師 井上順さん
作家 戸田恵子さん
妻と死別した男性医師には
難しい思春期の娘がいた
互いの立場ゆえ
慎重で、、手探りで、、
その甲斐虚しく
娘の容赦ない言葉の集中砲火を浴びてしまう。
その言葉に作家 戸田恵子は言う
『もう、この年で恋をするのってね、とても難しいの、奇跡なの』
その言葉に動かされた娘は
とある策略で2人を結びつけようとする
熟年離婚をした2人
妻は自分を変えようとして
メガネを外し、服を買い綺麗になる
夫は愛人の会社で第二の人生を歩むはずが、何故か上手くいかず、、、。
夫が、立ち寄ってしまった、
元自宅で見た光景は、、、、。
元妻が若い男性と一緒にいる姿
問いただした元夫
『誰だ!誰なんだ!君のことが心配で言ってるんだ』
強気に出れた元妻
『30年間、私の心配を一度もしてくれなかったあなたには関係ないゎ』
あるあるですね
仕事ばかりで
先に歩いて
振り向きもせず
勝手に歩いていった夫
後ろから、その姿を支えるように
見ていただけの妻
それから
一気にラストへと進んでいく
私から言うと(言わなくてもいいが、言いたい)
雅俊さんがその行く先に
自分を待ち受けていてくれたなら
きっとなんでも許してしまう
これがオチかもしれない?(笑)
互いが分かり合うのって
すごく難しい。
喧嘩は
時には良い刺激となるものを
避けて通っても
激しくぶつかりすぎても
その距離感によっては
互いが話をしなくなる
そして
見失ってしまう。
夫婦として
大切なのは何ですか?
しかし
夫婦とて
相手が元気でいればこそだと思う
生活と言うくくりは
どうしても
日々の努力や気遣いを
感じさせなくなるか
感じなくなるか。
そんなものよね。
ラベンダー畑が美しい〜