君がやっと
空を見上げられるようになった
私は今は無理して
かすかな空を探して見上げてる
君が顎を上げ
思いを空に放つから
私がいつからか
ずっと放し続けていた思いが
やっと空の上で交わる
絡み合い
溶け合い
手元に落ちてきた時は
温められた言葉や声になる
悲しい出来事は忘れよう
明日の君が素敵だろうから
私はそれだけを思うよ
私の
今の悲しみは
やがて『出来事』になった時
鍵付きの日記帳に閉じ込めるから
君は先に
必ず幸せになっていて
私はこの胸にある君の言葉を
抱きしめながら
夜をいくつも越えていけるから
寂しくなったら
空を見上げて
君を思い出すよ
いつか‥‥
追いつくから‥‥
あなたの街は小春日和と聞きました
こちらは
どんよりとした曇り空で
今にも雨が降り出しそうです
せめて
あなたの街が
小春日和であることが
今の私にとって
救いなのかもしれません
私は
まだ、戦いのさなか
いつ終わるのか
わからない混沌とした時間が
続いているけれど
いつか晴れる日も来ることを
信じてやみません
それまでには
大きな嵐になるものか
大きな風になるものか
いくつか
超えていかねばならないことを
私は肌で感じているのです
そんなとき
こんなとき
おかしいぐらいに
あなたの歌を
鼻歌で
歌っている自分がいたりします
私は
つよく
明るく
楽しく
たくましく
そうなのです
できることを
どうせやるなら楽しく送りたい
たとえ
どんなに涙を流したとしても
笑顔で泣いてもいいのだと思っています。
静かな静かな三日月の夜
命の
灯火を見つめている夜
息をひそめて
走馬灯のように
駆け巡る思いを
胸に押し込めながら
ただ
今を見つめてる
はぁっと
白い息が見えるかみえないか
目を凝らして見ようとしたら
夜空の星々たちが煌めいた
寒いからって
億劫な空気をまとったまま
ストーブの灯油を
家の外にまで入れに来た
ふと見上げたときのこと
ここは
空が広い
都会では見れない星がみえるんだ
見渡す限りの満天の星
プラネタリウムさながらに
好きな星座を目でなどってみる
こんな美しい星々に
誰かがつけた星座の名
物語まで語り継がれている
その昔の昔
もっともっと
きれいだったろう満天の星を見ながら
恋人達は星の話を語り合ったのだろうか。
空を見ながら
くるくる舞ってみる
誰も見てないから
独り舞台の星の下
何にも嬉しいことはかなかった今日だけど
私はただ
これだけが嬉しかったの
くるくる回る私の目に
みんなと出遅れた流れ星がひとつ
涙の雫みたいに筋をひいていく
どうか
好きな場所へ
煌めいたままたどり着いてね
もう
こんなに寒くなってしまったねって
窓ガラスのくもり具合を
指で確かめながら
見えなかったものが
見えてきた向こう側
かき集められた
今までの悲しみが
雫となって滴り落ちていく
落ちていくものに
心はかき乱させはしない
見えたものを
この目で確かめて
それだけを見つめていこうと思います。
だってね
今があるのは
今までがあってからこそ
悲しみや辛さは
もう消えて流れていくものでしょう
手に触れて
見えた向こう側は
まだ小さくて狭くて
不安だけれど
そこに向かって歩いていくの
ちょっと
あなたの名前をつぶやくかもしれない
振り向いてくれなくていいから
私一人じゃないってことを
思っているだけならいいでしょう？
