台風と競争ができるという
自転車の漕ぐスピードだなんて
通り過ぎるのを待つように
じっとしていた
まだまだ、明日まで?
この台風のおかげで
やらなきゃいけないことを
いくつか前倒したここ数日
すると体に跳ね返ってきたのか
かったるさと眠気が私を襲う
気づいたら
私は読みかけの小説のあと少しの
最終章を開いたまま
久しぶりに眠ってしまっていた
目が醒めると目の前に
高橋一生さんの目があった
『嘘を愛する女』著者 岡部えつ
とりわけ
著者に興味があったのではなく
映画化されたものに出演していた『高橋一生』さんが気になってのこと
単純な動機
しかし、大切な動機
物語はその名のごとく
嘘だらけの男性を愛してしまった『由加利』こと、長澤まさみさんが
男性(高橋一生)の過去を探って行く
東日本大震災のあの混沌とした地下鉄で
パニック発作に襲われた彼女(長澤まさみ)に
彼(高橋一生)が手を差し伸べて助けてくれる
嘘の名前を告げ
自分の履いていたスニーカーを手渡し
自分は裸足でいいからと
優しい笑みで、人並みに消えていく
好きにならない理由はそこにない
告げられた名前が嘘だとか
そこに疑う理由もない
ただ、告げられた名前が
恋しい名前になるだけ
再び出会ったのは
きっと彼が過去から立ち直る神様からの最後のチャンスだったのかもしれない
再会から5年ののち
彼女の母親と会う約束をした日に
彼はクモ膜下出血で植物状態となってしまう
しかし
名前も仕事もなにもかも
それは、嘘だった
事実はどこにもなかった
『5年間愛し暮らした時間はなんだったのか』
それを確かめるように彼女は奔走する
彼は毎日
出勤を装い
パソコンに小説を残していた
その小説の中身を確かめるように瀬戸内海の小島をめぐる彼女
一体、あなたは誰?
少しづつ
彼が残していた言葉が交差しつつも
投げやりになる彼女
『恋人を探している』と最初に言っていたが
やがて
『大切な人と言うのは間違いない、けれど、あの人は私の‥‥なんでもない』
その時、飲み屋の女将が
『その人が自分のなんだろうが関係ないゎ。大切って言うのは、想う気持ちのことだもの』とつぶやく
想う気持ち‥
彼女を揺り動かしていたのは『想い』なんだよね
徐々に解き明かされていく
彼の小説に書かれていた灯台を見つけ、
足元に埋められたものを見つけたとき
きっと彼の一部は彼女へと
引き継がれ
悲しい過去が明かされても
受け止められるだけの覚悟はできていたのでしょう
彼が書いた最後の章の締めくくりには
しっかりと
そこに彼女がいた
過去を乗り越えて
新しい光を見つけて歩き出そうとした彼の想いを彼女は見たことになる
私は
この映画はまだ見ていない
ただ、キャストが決まってる上で読む本は
セリフが全て、そのキャストの声となって
文字を目で追い
同時に言葉が音となって動いていく
どんな感じ?
この時は優しく
この場面では甘く
私は物語の本筋を読みながら
声で感じていく
映画化されたノベライズ本を読む醍醐味は、他の本より、少し魔法がかかってしまう
台風通過を待つ時間
しばし、酔いしれた
自転車の漕ぐスピードだなんて
通り過ぎるのを待つように
じっとしていた
まだまだ、明日まで?
この台風のおかげで
やらなきゃいけないことを
いくつか前倒したここ数日
すると体に跳ね返ってきたのか
かったるさと眠気が私を襲う
気づいたら
私は読みかけの小説のあと少しの
最終章を開いたまま
久しぶりに眠ってしまっていた
目が醒めると目の前に
高橋一生さんの目があった
『嘘を愛する女』著者 岡部えつ
とりわけ
著者に興味があったのではなく
映画化されたものに出演していた『高橋一生』さんが気になってのこと
単純な動機
しかし、大切な動機
物語はその名のごとく
嘘だらけの男性を愛してしまった『由加利』こと、長澤まさみさんが
男性(高橋一生)の過去を探って行く
東日本大震災のあの混沌とした地下鉄で
パニック発作に襲われた彼女(長澤まさみ)に
彼(高橋一生)が手を差し伸べて助けてくれる
嘘の名前を告げ
自分の履いていたスニーカーを手渡し
自分は裸足でいいからと
優しい笑みで、人並みに消えていく
好きにならない理由はそこにない
告げられた名前が嘘だとか
そこに疑う理由もない
ただ、告げられた名前が
恋しい名前になるだけ
再び出会ったのは
きっと彼が過去から立ち直る神様からの最後のチャンスだったのかもしれない
再会から5年ののち
彼女の母親と会う約束をした日に
彼はクモ膜下出血で植物状態となってしまう
しかし
名前も仕事もなにもかも
それは、嘘だった
事実はどこにもなかった
『5年間愛し暮らした時間はなんだったのか』
それを確かめるように彼女は奔走する
彼は毎日
出勤を装い
パソコンに小説を残していた
その小説の中身を確かめるように瀬戸内海の小島をめぐる彼女
一体、あなたは誰?
少しづつ
彼が残していた言葉が交差しつつも
投げやりになる彼女
『恋人を探している』と最初に言っていたが
やがて
『大切な人と言うのは間違いない、けれど、あの人は私の‥‥なんでもない』
その時、飲み屋の女将が
『その人が自分のなんだろうが関係ないゎ。大切って言うのは、想う気持ちのことだもの』とつぶやく
想う気持ち‥
彼女を揺り動かしていたのは『想い』なんだよね
徐々に解き明かされていく
彼の小説に書かれていた灯台を見つけ、
足元に埋められたものを見つけたとき
きっと彼の一部は彼女へと
引き継がれ
悲しい過去が明かされても
受け止められるだけの覚悟はできていたのでしょう
彼が書いた最後の章の締めくくりには
しっかりと
そこに彼女がいた
過去を乗り越えて
新しい光を見つけて歩き出そうとした彼の想いを彼女は見たことになる
私は
この映画はまだ見ていない
ただ、キャストが決まってる上で読む本は
セリフが全て、そのキャストの声となって
文字を目で追い
同時に言葉が音となって動いていく
どんな感じ?
この時は優しく
この場面では甘く
私は物語の本筋を読みながら
声で感じていく
映画化されたノベライズ本を読む醍醐味は、他の本より、少し魔法がかかってしまう
台風通過を待つ時間
しばし、酔いしれた