湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

夏の日のカフェにて

2018-08-04 09:40:25 | ポエム
夕暮れかかったオレンジ色と
サルスベリの紫がかった紅の色

街路樹は
うっそうと茂み
影をおとしている

花を抱えて歩く

ちょっと
鼻が高くなったみたいに

街路樹の影踏みしながら
鼻歌まじり


オレンジ色した木洩れ陽の
隙間から
ふと見上げた入道雲に
『君たちはアイスクリームみたいだね』って

昔見た映画の
夏らしいワンシーン


ヒロインの横には
必ず彼女達のヒーローがいた


私は誰もいなくて
手持ち無沙汰でしかたなくて
この手は空をきってしまうけど
ぬくもりを握りしめながら


いつものカフェに
『こんにちは』と入っていける


心のポケットにしまい込んだ
思いは
心の中で取り出して
自由に遊ぶことができる


時間の薬は
ときがたつほどに
効能があらわれてくるものだね


人それぞれの
色んなものをひきかえにしながら





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五木ひろし[明日の愛』について

2018-08-04 06:00:31 | 日記
そういえば
昔見た映画とテレビドラマが
頭の中で融合してしまって
主題歌がもはや
どちかがどちらとわからなくなってしまったほどインパクトのある映像と
歌になったのが
1973年 『日本沈没』だった


SF小説『日本沈没』小松左京著書


映画されたものは
藤岡弘さんといしだあゆみさんが主演を張るものとなり

テレビドラマ化されたものは
村野武範さんと由美かおるさんとなる


混同してしまうのは
その両方に
田所博士役の小林桂樹さんが出演されていること。
鬼気迫る演技に
ぞゎっとした怖さが忘れられない


いや、もしかしたら
これは、SFではなく
日本は沈没してしまうのかーと、
いうほど、田所博士役の小林桂樹さんの演技が光ったと思う


当時はあくまで空想の世界


事実、そのテレビのフリップには
『この物語は
1人の作家が描いた
空想科学ドラマである』と出てくる


しかし
幼い子供ながらに、
まさか?
いや、あるかもー!


どうなってしまうのだろうと思ったものだ


今は、声を大にしていうのが
はばかれるほどだが
地震と異常気象の中で
この映画やドラマを
ふと思い出した人もいるかもしれない



先に映画があり
頭の中は映画の登場人物の方が
印象に深い
それは、わたしだけなのかもしれないが、
主題歌は、テレビシリーズの方が
完全にインプットされてしまっている


日曜日の放送だった
ドラマの最後にかかるこの曲が
妙に子供ながら
悲しくなるような
行き場をなくして
誰かにすがりたくなるような
そんな気持ちになった




五木ひろし『明日の愛』


さようならと泣かないで
いまはほほえみを
いつかまた めぐり逢える
太陽(ひかり)と風のように

他人(ひと)はみな遠ざかり
希望(ゆめ)は褪せようと
花が咲く 春が来れば
地の果て 続くかぎり

あおい海の彼方の静かな岩かげ
ひとつぶの真珠になり
思い出遠くねむる

眼をとじれば いつでも
側にいるあなた
あの星と同じように
またたく愛のひかり

あの星と同じように
消えない愛のひかり ♪



たとえ、とてもスケールの大きい
その手のハリウッド映画があったとしても
この映画やテレビドラマのチープさは比較外として
そうなって欲しくない気持ちの臨場感は当たり前のごとく特別なもの

日本に住む私たちなのですから

この映画達は
あの場限りとして
どうか、みんなが、
穏やかな日々を
いつまでも過ごせますように






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