湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

言霊は見えないベール

2019-03-29 23:36:22 | ポエム
元気でねって言われたら
元気で過ごさなきゃね
 
 
またねって言われたら
じゃ、また会わなきゃってね
 
 
いってきますって言ったら
ただいまって言葉を持って帰らなきゃね
 
 
いってらっしゃいって言われたら
おかえりなさいって言葉をもらわなきゃね
 
 
頑張ってねって言われたら
微笑んで力強くうなずかなきゃね
 
 
 
どちらかが欠けてもいけない
 
 
 
言霊は見えないベール
 
 
 
シルキーなお守りと同じ
 
 
 
言葉が包む魔法には
お返しの言葉が必要になる
 
 
 
かけられた分
かけられた魔法がかかるから
 
 
 
思いやりの言葉は
安心の形で見せなきゃね
 
 
 
行ったり来たりの繰り返し
 
 
繰り返すたびに深くなる
 
 
 
返せなくなるのは最後だけでいいから
 
 
だから
いつも
こころで精一杯の
言葉の魔法をかけていたいの
 
 
 
 
 
 

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輪っかの雪柳

2019-03-28 21:49:00 | 日記

花かんむりじゃないけれど

ちょっと乙女心で

真っ盛りの雪柳を輪っかに編んだ

玄関に

ちょこんと居座るウサギに

編んだ雪柳をかけてあげた

ニコッと笑った気がした

『今日はいいことあったの?』

『ううん、何にもないよ』

いつもと変わらない一日

ちょっと乙女心が湧いただけ

そんな日も

時にはあるよね

この雪柳の白い花が

枯れたらもう一度

そのまま輪っかに編んだ雪柳

淡い色の薔薇で彩ってあげましょう

乙女な心がここにあったこと

忘れないでいるために

そんな日があったこと

覚えていたいから


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ハーバリウム(海の色)

2019-03-26 15:31:00 | 日記

このところのマイブーム

 

ハーバリウム

 

なかなか難しい

 

コバルトブルーの海のはずが、、。

 

どこの海になったんだろう⁈

 

六角形の瓶の中の私のお遊び

 

 


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りんごのレモン煮シナモンかけと私

2019-03-26 10:35:00 | 日記

この季節の変わり目

昔からよく喉をやられてた

ガラガラ声だったり

完全に声がでなくなったり

 

小さな頃は喘息があったようで

母と父との間で綱渡りのような生活の中で

おばあちゃんが、病院に連れて行ってくれて、病院の先生と何やら話をして

そして、小さな私に手渡した薬

 

咳が止まらなくなったら飲むようにって。

今から考えると無謀な祖母

 

小さな子に薬をポンと投げやって

親には内緒でこれを飲めって。

 

私は夜中に息苦しくて

咳こんで、呼吸が苦しくても

親を呼ばなかった

そんなときにこの薬を飲んでいたから

 

何故、親に言わなかったのかはわからない。

 

祖母は、当時の私の両親の空気を察してか

薬を私にくれたことだけは

有難いような切ないような

 

その頃から

熱が出ても、ふらついても、

親には言わなかった子供だった

 

親が気がつけば熱を計る

 

少し大きくなれば自分で体温計で計ればすむことだし。

 

その頃から

人に自分の体調のことは言わないで我慢して過ごしていたように思う。

 

夏の日に友達と自転車で駆けずりまわって、日射病らしきもので

夜中に40度の熱を出したときも

自分からは、何も言わなかった。

 

昼間の暑い中、遊び呆けてた自分のせいだろうと、いつも自分に向けていたように思う。

 

いまだに、自分の体調の悪さを

人には言わないことが多い。

 

今はSNSだとか、LINEとか、メッセージとか。

相手が寄越してくるものにも

億劫でしんどさとかの事実を伝えないまま、応対してる時がある

 

誰の問題でもなく、私の問題だからって。

 

しかし、かなり体が辛くなると

先に言っちゃったほうが楽だと思い

やり取りを少なくするために

伏線のように切り出しておくという裏技もできるようになったが

やはり、体調のよくない時は

相手の一言が

何気なく書いてる一言が

グサっと弱った心に突き刺さる時がある

どうしょうもなく凹んでしまう

普段なら笑い飛ばせることでさえ、ダメだー私って。

 

けれど全く、それも、相手には関係なく

自分の問題なのだが、、、。

 

だから

風邪なんか引いた時には

大人しく、黙っているに限るという答えに行き当たる。

 

風邪の時には

一番良い食べ物だと

親切な友達からのアドバイス

『りんごのレモン煮 シナモンかけ』を作った。

 

『早く風邪がよくなりますように』

 

自分で自分を励ましながら

一番、歯がゆい思いの自分に

ものすごいワガママになりそうな自分に、また鍵をかけながら

こっそりとつぶやきながら

『りんごのレモン煮 シナモンかけ』を食べる。

 

嫌な言葉も飲み込んじゃえー。

 

 

 

 

 


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雪柳を見ていた

2019-03-25 15:01:28 | ポエム
雪柳が枝垂れて
雫は落ちていく様を見ていた
 
 
昨日はあんなに嵐のようで
今日はこんな暖かな春の日で
 
 
雪柳が枝いっぱいに
クチバシをひろげて
いっせいにおしゃべりする様で
やっと春だったんだねって思う
 
 
小さな蕾は
雪のなごりのように
 
 
けれど
もう雪は降らないんだよって
約束したからねって
言うのよね
 
 
月日はめぐる
 
知らず知らずに
 
 
これで最後かも
 
これで見納めかもと
 
 
心が揺らぐとなおさらに
 
美しいものを目に
焼き付けてしまいたくなる
 
 
人は明日
 
どうなるか分からないもので
 
言いたいことや
伝えたいことは
 
その場で言っておくほどに
自分が自由に得られるような気がする
 
 
それが重い言葉だとしても
それが聞きたくない言葉だったにしても
 
 
意を決して放たれる言葉の重み
 
しなだれる心
 
けれど
その柔らかさゆえに
幹は強く
繊細な小さな花を蓄える
 
 
 
雪柳のように
 
折れない心
 
冬を越えてきた強い心
 
 
映し出されていくのを
目にすると
 
小さな花でも
その塊が圧倒的な時間と
美しさの印象を残す
 
 
春だったんだね
 
 
始まりと終わりの確認作業の季節
 
 
それは、一瞬の背中合わせをした時から始まる
 
 
私はせめて
雪柳が名残惜しくて
リースにして残すことにしょう
 
 
 
 
 
 
 

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