湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

いつだって星は見つけられる

2018-02-28 23:08:14 | ポエム
どこにだって
星は見つけられるんだと思う

見つけようとしなければ
見つからないのかもしれないけれど。


去年の今頃は何してた?


去年の今頃は『今』が
こんなふうに居るだなんて
想像できていた?

想像できた人
できなかった人

来年はまた一段上のステージに
立っているかもしれないよ

不幸だからと
そのままでもなし

幸せだったからと
そのままでもなし

一つ一つの積み木のように
小さい幸せを積み上げていくもの


もし、積み木が倒れても
また、もう一度、もう一度って
幼い子のように
飽きるまで積み上げようよ


時のうねりで
翻弄された時間を送っても
そんなに長くは続かないのがセオリ


巡り巡って
木星は動き
太陽が動くように


自分にふさわしい場所にいくまで
きっと、続いていく


望めば
いつだって星は見えるのだから









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光の階段の前に

2018-02-27 21:20:17 | ポエム
明日は母の四十九日


もう、法要を先に済ませてあるから
それを越したあたりから
私はもう大丈夫だと思っていたの


今朝の夢の中
情景の奥の方で
母がずっと立っていた


私を見守るように
ほんの少し笑みを浮かべて


ほんの明け方の一瞬


映画の
ラストからのエンディングに
向かうあたりのような


母を見つけて
追おうとしたのよ
手を掴めなかったけど


忘れてないよ、私も
決して‥
決して‥


溢れ出す涙をぬぐいながら
手を合わせた


明日になれば
旅立つのでしょう


名残惜しさに
私の夢に現れたのね
私は会えて嬉しかったよ


私は大丈夫だって言ったのに


なのに‥
なのに‥


小さな小舟は
漕ぎ出したと言っても

小さな波でさえ
揺らいでしまう
感情の海に投げ出されてしまう


だから、私はここで
また、ありがとうを言うね
何度も
何度も
ありがとうを言うから


明日は
雲の切れ端から
差し掛かる光の階段を
気をつけて登っていくんだよ





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オレンジ色のありがとう

2018-02-25 23:52:46 | ポエム
初めて買ったカメラで一枚
ちょっと小技を使って
生意気にねって


もうね
小学生に戻ったみたいなんだよ


ファインダー越しの世界は
広がって見えて
その液晶の小さな入り口から
自分が作っていける世界があるようで


朝から晩まで
小脇に抱えて
取説とにらめっこしてる私


このカメラはね
ご褒美なのよ


ずっと、世界が小さかったから
もっと、世界をみてもいいんだよって


雲の隙間から放たれる光の階段を
登っていく人たちから言われたようで


暗闇から
一瞬の光が届いたのは
やっぱり
夕陽だったから


それを思えば
色のない世界に
差し込んだオレンジ色の世界は
私にワクワクとした色をくれた


言葉が溢れ出して
涙が少し止まった


私はこの
みんなが居る世界と
自分のつくる幻想の世界とを


行ったり来たりしながら
私はなんとか
生きていけると思う


すべてのものに『ありがとう』







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上弦の月

2018-02-24 22:10:11 | ポエム
『月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして』

作者は、在原業平です。


『月は違う月なのか。春は昔の春ではないのか。
私だけが昔のままで、それ以外は全て変わってしまったのだろうか』

好きな人を思う気持ちには代わりはない


今日は半月
満月に向かうから『上弦の月』


確か、吉田拓郎さんの歌にもありましたか。


『旅の宿』で
『上弦の月の月だったっけ
久しぶりだね
月みるなんて』


上弦の月を眺めてる先には
相手を思う気持ちがあること


三日月は何故かロマンチックで
そして、ワクワクした思いだけれど


上弦の月の半月は
何故かその思いが半分で
中途半端というか
思いが叶わないような
モヤモヤするような


それはそうでしょう
片割れのハートのペンダントのように
半分は、相手の心にあるように


半分が見えないからこその
なんとも切ないような
歯がゆいような


ただただ
空をみて
満月になる途中を眺めてる


半分の見えない影に
誰かを思い
半分の輝く光に
希望を思う





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全ての季節に意味がある

2018-02-24 08:34:33 | ポエム
あなたの声を聞けば
落ち着くように

嘘偽りのない言葉で
話してみてよ

あなたの声の響きが
なつかしいほどに

好き嫌いなんてこと
超えているんだよ

手さぐりで得たもの
積み重ねてきたこころ


いま、言葉になって溢れ出す


引き金を引いたのはあなた
突きつけられた私は
身動きが取れず
その意味を知った


全ての季節に意味があるように
出会ったことにも意味があるように


全ての季節に言葉があるように
春の日には歌を歌いたくなるように






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