湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

お仕事について

2018-09-29 20:16:32 | コラム
子供のころに
よく聞かれたね

『大きくなったら何になりたい?』

私はなんて答えていたのだろう

際して夢もなかった記憶がある

そんな人間は
生活していくのに
自分がやれる、もしくは、やり続けることができるんじゃないかと
思えるような仕事についていく


非凡な才能を見出した人は
その道を目指し、極めるために
そこに押し進んでいくのでしょうね


生活ありきの場合
金銭や距離や条件で
仕事に就ければいいのだと思うのだろう


思えば
私は就いた職業は
パートも含め5箇所になるが
どれも同業種はない

自分でもおかしくなってしまった
キャリア?
経験者?
全く考えもしなかった
人生の中でやれる仕事は
そう多くないのなら
どれも生活への知識になると思えて
パートの職選びには
わざとちがう職業につくのを
面白がっていた自分がいた


建設会社の成り立ち、談合の仕組みまで。
笑ってしまうほど、大人が子供だった。
そこに2年。


病院勤務は昼食付きのおかげで
貯金がたくさんできたこと
そして、個人病院のせこさ(笑)
そこに2年。


ビニール工場での
毎日の変わらない作業
賃金の低さ、日本の工場でありながら
印刷されたものは、メイドイン チャイナ
そこで9年。


スーパーマーケットでの価格の仕組みと人寄せの品の作り方及び、日常の生活にそった店づくりの苦労と毎日が勝負のような日々。
そこに5年


コンビニと言う最先端の小売店であるのにかかわらず、訪れる人からの職業差別が強いこと。また、人間観察するにはうってつけの場所。多彩な人がいることを学ぶ。
そこで7年。


大卒の方のレベルではなく
至極一般大衆の職業としての話なのです。


どちらも、バカにしたり、その職業を見くびったりはしない。


世の中は
色んな職業の人によって成り立っているのだから。


休日をカレンダー通り休める人が偉いわけじゃない。
たとえ休めたとしても
遊びに行った先で、働いている方がいるからこそ、楽しめたり、よいホスピタリティによって気分よく帰れるというもの。


『ありがとうございます』と
言われる方が偉いわけじゃない。


『ありがとうございます』と
言うほうは
何故かいつも人に対して
『ありがとうございます』を言う準備と
心構えができているので
素直に言葉が出てくる良さがあるというもの。不思議な現象。


『ありがとう』って
いつも口について言っていないと
とても言うのは難しい言葉になることを知った。


職業には
全く、『ありがとうございます』と
言わずに済む仕事もあることも知った。


その職業、また立場によって
人は育まれていくのだと思う。


そう言えば
私が時々、自分がお花屋さんだったら
なんて妄想するとき
ちょっと幸せだったりする


成りはしないものは
その苦労は知らないままだから
何とでも言えよう
そんなものなのだ。


どの職業とて
苦労はつきもの


そして
どの職業とて
裏と表の顔をもつ


仕事はすきだけど
人間関係が、、、と言う人

人間関係は良好だけど
仕事が、、、と言う人

どちらも、悩ましいこと


けれど
健康であればこそ働けることは事実で
精神も病むことなく
元気で働ける場があれば
きっとそれは、一番幸いなこと。



明日は台風が日本縦断⁈
どちら様も、お気をつけて。
被害が出ないことを願っています。








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の天の川より

2018-09-29 00:00:58 | ポエム
数日の雨が止んだ
今日一日の
空からのプレゼントになる
明日から
雲に目のある大きな集団が
また雨を連れてやってくるのでしょう


やっと
私は
ねずみ色の曇りから
解放されたとおもった


あの重苦しい気持ちはどこへ行った?


雲一つない空をみたら
車のハンドルさえ軽いなんて
人はなんて身勝手なんだろう



夜になれば
久しぶりに
カメラを抱えて庭にでる



秋の天の川をとらえた


昨日でも明日でもない
今日のこの時
空の窓は開かれた


空気はなんて澄み渡り
今日のステキな物語を育んでいく


一瞬でも溶けて
同化した私のこころが
架け橋となってめぐりゆく


たとえ
明日になって
雲に覆われることがあったとしても
雲のはるか彼方には
その架け橋は消えないでいる


そう消えないでいるのよ
見えないけれど


消えないでいるから





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お月様が生まれるとき

2018-09-28 09:14:50 | 日記
老婆は
お茶をすすりながら
私に聞いてきた


『お月様の生まれる時をみたことがあるかー』


お月様が生まれるとき、、、。


私はつぶやきながら
思い巡らして
そんなときを見たことがあるのかと
分厚くなって
探すのが大変になったものを
パラパラとめくっていくようなことを
慌ててしているようだった


けれど
見当たらない


老婆は続いて言った

『あの日、少しあたりが薄暗くなってるときに、浜辺にいたのよ。
水平線ギリギリから
小さな小さなルビーみたいな光が見えたの。
怖くなってね。
すこし、ゆらゆらしてるみたいに見えたの。
UFOかしらって思ったり
けれどね、その怖いような光に魅入られてしまってね。
しばらく見ていたら、その光が
だんだんと大きくなっていくのよ。
いったい何がどうなってるのかと
また、しばらく見ていたの。
それが水平線から登って顔を出したら
なんと、お月様だったから
私はお月様の生まれる時を見たんだなぁって思ったの。
一度見るといいよ
それはそれは、怖いほど、美しいもんだよー、人生が変わるようだよー』


もし
その
お月様が生まれる瞬間が見れるのは
選ばれた者であるならば
私は選ばれたいと思った


老婆が同じ日に
同じように
地平線を見ていても
一緒にいた数人は
何故かその数分を見ることはできなかったらしい。
その老婆だけが見れたという。


どこが、人生のスイッチかと
わたしには分からないけれど


その老婆はいつも穏やかで
人には誠実で、にこやか
話上手、聞き上手な人で
私の憧れの一人の人で

こんな人になりたいと思う実在の人


選ばれし者の後をついていくように
慕うことから始めようと
時折訪ねていた


その老婆がいつになく語った日


鬱陶しい雨と眠気で半ば思考停止だった私に
キラキラとしたルビー色を放り込んでくれた


『お月様が生まれる時』を私は
いつか
きっと
見るんだ!


そう
思わせてくれた


そう
この胸の中に煌めいたものを作ってくれたんだ







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銭形平次の歌

2018-09-26 17:36:57 | コラム
何気に聞いていた歌の歌詞を
取り違えていたことってないだろうか?

昔の曲は
歌詞を確認するのも
テロップが出るわけもないし
今のように、こうして、ネットで歌詞を見るわけでもない

昔は耳から入ってきた歌詞をそのままに覚えてしまっていて
今になって昔から聞いていた曲の歌詞が笑ってしまうぐらい違っていたなんて。

まさに、昨日はそんな日だった。


某テレビ局、懐かしのテレビ主題歌特集がやっていた

かかった歌は
昔々の『銭形平次』主題歌

♪ 男だったらひとつにかける〜
かけてもつれたぁ〜謎をとく〜♪

はぁ?
違うでしょ

私が覚えてたのは
『男だったら ひとつにかける〜
かけて〜もつれたなぁ〜道徳〜♪』


しかも、道徳って言う人に、
そうだよなぁ、もつれるよなぁ〜って
話しかけてるふうに思っていた


違っていたのは私だった
気づいたら可笑しくて。


耳が良いと昔から思っていた私だったが
そんな
取り違えたまま覚えてる歌って
きっと他にもあるに違いない。


まさか
『うさぎ 美味しー かのやま〜』


それは無いが、、、。



この二日間は鬱陶しいほど
雨ばかりで、
おまけに今日は肌寒い


そうこうするうちに、
お彼岸開けということで。


『暑さ寒さも彼岸まで』と
よく言っていた父の
今日は、誕生日だった。


『銭形平次』を見るのが大好きだった父だった。



これから
少しづつ寒くなっていくんだね。



だから、もう台風は来なくていいよ。







  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和歌山城からポルトヨーロッパへ

2018-09-24 09:41:27 | 旅行
旅は、高野山から和歌山へ移動。


和歌山城は昔と変わりなく、、、。
生まれ故郷であり、一度は離れた街だけれど、再び戻り、青春の時期まで過ごした街。

そのまま‥

いや、変わっていたのは、お城には
イケメンの忍者がいた(笑)
どこどのお城の何番煎じかを当て込んだのかもしれないが、イケメン具合は上位だったと思う。


暴れん坊将軍を生んだ葵の御紋を持つ、和歌山。
西に、鉄砲隊の『雑賀衆』
東に、国宝『根来寺』を構える『根来衆』と、その世、その世に名前を轟かせてきたし、日本で初めて麻酔を使って手術をした華岡青洲もいる。

どうも
和歌山も、プレゼンの下手な県かもしれない。

しかし、お城は昔、一度
建て替えられたらしいけれど、
虎伏山に鎮座するお城は、
別名『虎伏城』
大小の天守閣を持つ城は、日本では、4つしかないらしい。


和歌山市を一望できる場所は、
素晴らしいと、再び訪れても思うこと。


昔、住んだ場所が見えた。
昔、通った橋が見えた。








この紀ノ川から海を見て
夕陽をずっと見ていたころ
そのころを切り取って、
当てはめたような光景。


近くに住んでいたから当然か。
それが見たくて
天守閣まで無理して上がってきたのだから。


良いことも、良くないことも
今では、浄化されて間違いなく、キラキラしていた。



近頃は、インスタのおかげで
『和製アマルフィ』と言われる漁港にも行った。
その道沿いには、昔、よく連れて行ってもらったドライブインがいまだにあったことが、懐かしさで泣けてきた。






この先の海は
両親を海洋散骨した場所

そっと、手を合わす。
静かな気持ちで。


さてさて
家族みんなが楽しみにしていた、
和歌山マリーナシティにあるポルトヨーロッパ

小さなテーマパークではあるけれど
小さいなりに、頑張ってる
今度のNHKの朝ドラ『まんぷく』のドラマの最初の方のシーンのロケ地にもなったらしい。












その夜には
マリーナシティホテルへ










秋の気配がすこし
夏の終わりに見た『スターダストイリュージョン』
激しい音楽と共に6000発の花火の競演

たった、10分だけの世界だからこそ
焼きついた光景


花火が花を添えてくれたように
私の特別な夏が終わった
両親からの言いつけも果たせたことは
一つの区切り。


感謝と祈りを込めて。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする