湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

アンタレス

2018-07-01 22:24:06 | ポエム
取り忘れた洗濯物
庭に出ても
夜なら眩しくない空


昼には
急に眩し過ぎてしまった夏空に
目が痛くなるほどだから
いまは、青空は苦手になってしまったの



だけど
こんな星空を
見上げるのは
この夏
初めてかもしれない


夜空に満天の星々


わぁっ〜って見上げたよ


私の目には
少し霞んではいるのだけど
すっきり見えたなら
もっともっと美しいだろうね


ほら、赤星

蠍座のアンタレスが登ってきてる


ちょうど向かう先に
大きな輝きの木星を
目指しているように見える


頑張れーって言いたくなる


夜空も
夏空に模様替えだね

時は確実に動いている





この満天の星々を見たかったの〜って


心の底から思ったら
私の目から急に雨が降ってきた


なんで、こんなことでって

だって、こんな事だからって


霞む自分の眼を洗いたいくらい


歯がゆさを伴いながらでも
少しの嬉しさを大切にしていかなきゃ







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月のついたち

2018-07-01 17:11:18 | ポエム
家のほとんどのカレンダーは
一か月ごとになっていて
一枚、引っ張って破る時に

『また、一か月が過ぎたね。そういえば去年の今頃はどうしてたっけ?』と

自分で、独り言。

誰とも会わなければ
なおさら
必要以上話さないから
独り言の言葉数の方が多いことになるね


去年のことを思うたび


楽しかったことも
悲しかったことも
訳のわからない涙と流れていくから
どちらにせよ


いつまで、こうして
などるように
辿るように


今月よりも来月
来月よりも再来月


涙の足し算と引き算は
益々どっちが勝つか
予想はできている


あと半年
一年を辿りきるのに
負けそうになる自分がいる


誰かに
しがみついて
思い切り泣けたら
いいのかもしれないけれど
それもその場限りだと知っている


甘えちゃいけない
ちゃんとしてなきゃいけない


いつまでたっても
ダメな私を
カレンダーをめくる度
思い知らされてしまうから

月の一日

なんだか神妙に
自分のダメさと戦う日のよう


昔、『ついたち』は
お赤飯を炊いて祝ったそうな


襟を正して
また自分と向き合おう


今ある自分は
命のリレーで繋がって
有難いものなんだって


2つの写真に話しかけてから
白檀のお線香に火をつけ
手を合わせておこうか








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