湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

のあざみに似ていた

2018-07-09 15:52:43 | ポエム
アザミだと思って近づいた


葉っぱがギザギザじゃなかったから
触っても柔らかくて痛くなったよ


湖畔にすこし
群れをなして
ひっそり咲いていた


しばらく眺めていたよ


強い風にしなりはするけど
決して倒れはしなかった


そうだと思って近づいたら
思ったよりも
華奢なのに
柔らかくて
しなやか


棘がないんだよ


あると思っていたのにね


そういうことって
人にも言えること


人ごとではなくって
自分のことのようだって思えたり


けどね
けどね


水辺近くに
こうして
咲いて居られることの
この風景が
平和で暖かくて


誰の目にも触れないけれど
ここを通る人の
2人ぐらいには
気づかれていると思うんだ


綺麗だねーって
思う人のために咲いているのか

自分自身のために咲いているのか

分からないけれど



咲いている

ただ、咲いている



ただ、
そういうことが
いま、愛おしく感じる










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