湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ふみづき(七月)

2018-07-10 10:52:39 | 日記
七月は、『文月(ふみづき)』と呼ばれる

『ふみづき』の由来は
七夕の織女に書文(ふみ)を供える意味と

稲穂のふくらむ月と言うことから
『ふくみ月』が転訛してなった説があるらしい。

七夕さまと言えば
本来ならば、梅雨の時期
毎年というほど、星は見られない。


今年も、見られないのは同様でも
例年とは違い
梅雨明けの場所と、そうで無い場所が混在していた

そして
何十年に一度あるかないかと言う
広域にわたる西日本が豪雨災害に見舞われた

家も田畑も水に浸かり
木や草が泥に混じって流されていく。


私などは、
かつての東日本大震災の洪水の後のようだと、フラッシュバックしてしまう。


川や池は、生活や田畑のため
しかし、ここまでの雨となると
凶暴に暴れてしまう

どーしてこんなことに、、、。
言葉も出ない有様に
体のチカラが抜けていく。


昔、うちの両親の話だが。
伊勢湾台風がやってきたときに、
住んでいた場所は、紀ノ川よりも数キロあっただろう
母は、誰かの声を聞いたらしい
『水がきた、にげろー』と。
聞いた途端、泥水は膝まできたらしい。
紀ノ川の決壊はかなりのものだったらしい。

逃げることは出来ず、二階にようよう上がったが水かさを増してくる恐怖は
なんともいえない不安を煽ったようだ。

水は怖いよって、晩年になっても言っていた。


そうだね
膝まで、あっという間に来たら
身動きできない。
それほど、水の勢いは早くて怖い。


沢山の方々が亡くなられた
お悔やみ申し上げます。


関西の暑さも知っている
後片付けさえ途方も無い中の暑さである

ご無理のないように。

悲しみが川となって
また、命を引き裂くことのないように。


空には
それでも
天の川は流れ
空は赤い火星

静かに静かに‥。







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