湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ドラマ『オレンジデイズ』について

2018-06-13 21:36:55 | 日記
サエは、両耳が聞こえなくなってから四年の月日が経っていた。
恋に臆病にもなっていた。

同じ大学で好きになった男子、カイは
サエにとても親切にしてくれる。
手話で話しもしてくれる。

いつのまにか好きだと気づくのだが、カイには言い出せない。
どうやら、カイはサエのことは
友達以上には思えないそぶりでいたからだ。
近くに居すぎて、互いが気持ちを確認できないままでいた。

ある日
サエのアルバイト先で
昔憧れていた男子の先輩と再会する。
懐かしむサエ。
先輩は、デートの約束をして
『サエが昔から好きだった』と告白してきた。

サエは、耳が聞こえなくなってから
男の人からの初めての告白に舞い上がっていた。
サエは、聞こえない耳でも弾けたピアノのアルバイト先での再会から、
一連の先輩の言葉を信じた。


しかし、ある日
先輩とのデートの日
カイを見つけたサエは聞いた

『いいの?私が居なくなってしまってもカイはいいの?』

とまどうカイ

サエの舞い上がっている姿に
何となく自分の気持ちが落ち込んではいたが、サエの後ろに先輩が迎えにくる姿を見た途端、自分の言葉をなくしてしまっていた。

サエと先輩が車に乗って消えていく姿をなんとも表現できない顔でカイは見ていた。

一方、
レストランに着いたサエと先輩
途中でサエの忘れ物に気づいて
先輩の車にそれを取りに行った時のことだった。
サエは自分が『耳の聞こえないピアニスト』として売り出そうとする先輩の会社への企画書を見つけてしまう。


自分のことを好きだと言ってくれたことは嘘だったのか?
会社の仕事のために自分に近づいたのか?
詰め寄るサエ。
先輩は、耳の聞こえないサエにとっても、うだつの上がらない自分にとっても良い話じゃないかと居直る。
悲しみにくれるサエ。

サエは先輩を残して街に飛び出した。

いつのまにか、カイにメールを打っていた。
『会いたい』と打ったあと、無情にも携帯の電池が切れてしまった。

悲しみのあまり街をさまよい
大学の図書館まで来てしまっていた。

そこも追い出されることになり
出口へと向かったサエの目に
息せき走ってくるカイの姿が見えた。


『どうしたの?』
『君が会いたいと言ったじゃないか』
『あっそー』
『どうかしたの』
『私、振られちゃった。この右の手に 掴んでいた恋がなくなっちゃった』

手話で会話する2人

カイはサエに言った

『その左手の中に俺はいないの?』
『その左手の中に俺はいないのか?』

サエは嬉しくて
カイにしがみついて泣いていた。


ドラマ『オレンジデイズ』の場面より


胸がキュンキュンした。

その手の中に俺はいないのか、、なんてなかなか出てこないセリフ

いるいるwww
あなたはいるからwww
妻夫木くん!


脚本家の北川悦吏子さんの真骨頂!


先日、このブログで『オレンジデイズ』のことを取り上げたあと
とても見たくなってしまい
ネットを駆逐して話を追ってしまっている。

数々の名言が織り込まれているドラマだが、『オレンジデイズ』のオレンジとは、夕焼けを表しているとのこと。


青春のある時期、甘酸っぱくもあり
それともかけているのでしょう


イケメンが多く出演しているのも楽しみの一つだが、なんといっても
柴咲コウが可愛いったらない


昨今のドラマはあまり見なくなった
似たり寄ったりの話に飽き飽きしたのかな。


たまには、こうして
ウェブで探して拾いながら
昔のドラマに浸ってしまうのもいいものだ。






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パズルの破片

2018-06-13 08:54:01 | ポエム
胸を締め付けられるよ


始まってもないことの
終わりが見えそうなとき


一瞬一瞬が愛おしいのに
終わりが来そうな予感に震える


本当は
何にもなくて


本当は
確かにあって


この先
自分が消え入る人生の果てで



小さな隅のパズルの破片


それを
思い出せずにいたら悲しいから


この片方の手のひらに
しっかり握りしめておくことにしたよ







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7つ色のわたし

2018-06-13 08:19:56 | ポエム



晴れ上がった日
雨がたくさん降る日

好きなものを食べた日
少し嫌いなものを食べた日

友達とお喋りした日
あなたと電話しあった日


色んなたくさんの日があっても
受け取る私の心の色は
いつも同じ色じゃなくて


筆についた色ひとつ
一滴垂らしただけで
違う色になって行く


ましてや
混ざってしまうとき
マーブル模様のようなとき
沈んで二層になってしまうとき


どんよりとした日々を過ごすことになる



ひしゃくで
すくい取ってみたときに

ステキに輝く日
飛びっきり素敵な日

綺麗な色の水の出来上がり



けれど
感情を揺らさないで
済まそうとすることは


自分の色に
誰かの色が混ざらないようにすること


感情の波を静めようとする
色んなことを考えてみる


私の感情は水


もともと
感情の色の水は
変わり続けて当たり前
それが私というものだから


私を
おとなしい静かな色に
押し込めようなんて
いい子にしてると
私らしくないのかもしれない


水は光が当たって
プリズムの七色に見える


7つ色の私がいるかもしれない








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