朝いちばんに

お休みの日は
ゆっくりとした朝

今日も
眼が覚めたんだ、わたしって。
それでも
ヒトリなんだと思う


年寄りみたいなこと言って
当たり前が当たり前じゃないから
有り難く

良かったって思っておきながら
ヒトリなんだとまた思う


生きてることは
それだけで良くて
欲をだしちゃいけないことは知っている


夢をみることを諦めてしまったら
自分がなくなってしまうから
さあ、今日も頑張らきゃって
起きようとするけど


あの日の
あなたの影法師
目を凝らして
想像しながら
立体的にはりつけて
春の日の菜の花畑の向こうに
立たせてみるけど
やっぱり影法師のままで


みえなくて
消え入りそうで
かなしくて
泣きそうで


それでも
こうして
私は目が覚めて
ここにいる


朝は一番
わがままを言いたくなる


朝一番は
自分勝手な幼い私が
大人の私からはみ出している