出版業界が苦境らしい。
というのも、自分がその業界にいないので事情がよく分からないからなのであるが、 Yahoo! JAPAN ニュースで「出版不況」ページが作られるくらいの状況らしい。
こちらによると、この10年で 20% も販売金額が減っているという。
そういえば、毎週水曜日の朝、最寄り駅で購入しているマンガ週刊誌「少年サンデー」も、年々値上げされているような気がする。実際のところ、2008年には 240円で販売されていた雑誌なのだが、2009年には 250円に。そして、260円になったと思ったら、先週号は 270円なのである。同じ世代の人なら、「えー! 190円とかじゃないの!」と思ってくれるんじゃないかと思う。
では、この値上げは何のため? と思って、もう少し調べてみると、Wikipedia に少年サンデーの発行部数が示されている。実際の消化数はさらにこれとは異なる傾向があるだろうが、実際に、発行部数と単価をかけて、理想的な売上を出してみると、この2年間だけでも1冊あたりの売上が 2,000万円ずつ減少しているように見える。すなわち、年間 50冊出すとすると、10億円の減収になる。
元々、マンガ週刊誌は、ファンを作り、その後の単行本の売り上げで食っているらしい。そういう話が、数年前の無料マンガ雑誌が登場した頃に宣伝されていた。その後、この無料配布モデルも、あまり芳しい話を聞かなかったので、廃れたのかなあと思っていたのだが、最近は小学館などでも、ウェブで無料でマンガが読めます、というビジネスモデルを始めたようだ。
そんなに苦しいならば、まずは、iPhone 向けとか、iPad 向け、Windows Phone 向けに電子書籍として販売してくれればいいのに、と思ったりするわけだが、きっと先陣切ってはやれないんだろうなあ。
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