マカオ到着翌日、まだ夜も明け切らぬ頃・・・
まだ半覚醒状態でベッドでウトウトしていた私の耳に
まるで野鳥のさえずりのような、心地良いメロディが聴こえてきました。
まだ暗いうちから、朝のBGMを流し始めるのかな~なんて、ぼんやりと考えていたら・・・。
よく聴いてみたら、それは本当に野鳥の鳴き声だったのです。
今まで聴いた事のない、まるで口笛でメロディを奏でているような奇麗な鳴き声。
あ~、ここは日本じゃないんだと、実感しました。
だんだん空が明るくなってくるとその鳴き声は聴こえなくなり、また違った鳥の声に代わりました。
しかも部屋のバルコニーからすぐそこにある木立ちの中、姿もはっきりと良く見える場所で。
やっぱりその鳥もこれまでに見た事がなく、その美しい声を聴いたのも初めてでした。
日本に戻ってから野鳥図鑑で調べたら、中国南部や台湾、日本では沖縄本島南部や
八重山諸島に分布する「シロガシラ」という名の鳥だと分かりました。
双眼鏡を持っていけば良かったな。
そしてそのシロガシラがさえずり始める頃から
『中国系の人々が朝早起きなのに対し、ポルトガル系の人々の朝は比較的ゆっくり』
ガイドブックの言葉そのままの光景が、部屋から見渡せるビーチで毎日繰り広げられる事に。
毎朝6時頃からでしょうか、早口でまくし立てるような中国語(広東語?)が聞こえ始め
数人のスイムキャップを被った人たちが、海でトレーニング開始。
早朝のスイムサークルか何か・・・かな。
そういえば中国の人々は、朝早く公園で太極拳とかするんですよね。
それに対しお昼近くになってビーチに繰り出してくるのは、欧米系の人々。
こちらは泳ぐと言うよりは、水着姿で砂浜に寝そべって、もっぱら日光浴。
私たちも朝食後に散歩に行ったり、午前中砂浜や波と戯れたり、夕日が沈む頃ブラブラ歩きをしたり。
毎日気ままにビーチで過ごしました。
そう君は砂浜遊びが最高に気に入った様子。
いつまでも付き合えない私は(何しろ真夏のような暑さと湿気でしたから)
あとはパパに任せて、早々にビーチカフェに避難 。
そういえば、夕暮れ時の写真を撮るのを忘れちゃったな。
マカオに到着した日、チェックインした部屋の窓からちょうど山に沈む夕日が見えて
ちょっとノスタルジックな気分にひたった、旅の始まりだったのでした。