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せれすな日記

時々綴る、日々の記録 

マカオで食べた、あれこれ ②

2011年12月21日 | 旅行記

マカオに到着して初めてとった食事は、ホテルのポルトガルレストランでの夕食でした。

ヨーロッパ諸国でいちばんお米を消費するのがポルトガルという事だし、

オリーブオイルやニンニクがよく使われ、味付けもシンプルで口に合いそう。

・・・と、料理に関してはそれほど心配はありませんでした。

「今日は疲れてるし、軽めにしておこうね~」と、ごく控えめにスープとご飯もの、

そう君には「ポルトガルの国民食」ともいえる「バカリャウ(干しダラ)」入りのコロッケを注文。

ほどなくしてまず運ばれてきたのが、前回も書いた「つきだし」のパン。

まだレストランのサービス事情が良く飲み込めず、「これってサービス? それとも有料?」

と迷っているうちに、パン好きなそう君が「おいし~」と頬張りはじめたので

「ま、いっか」と食べたそのパンの美味しかった事!

次に運ばれてきたスープ・・・これが丼かと思われるような器に入った、具沢山なおかず的スープで!

ポルトガル料理といえばこの家庭料理的な親しみやすさが魅力なわけだけれど

正直この時はパンとこのスープでお腹が一杯になってしまった・・・

そこへとどめの「タコのリゾット」

赤ワインで煮たタコの汁で米やトマト、玉ねぎなどの野菜を煮込んだ風味の良いリゾット。

ポルトガル風に生のコリアンダーがたっぷりと入っていて、何とも私好み。

・・・ではあったけれど、これまた土鍋風の大きな器に、どう見ても2~3人分はありそうなボリューム。

注文したものを残すのは非常に不本意ではあったけど、とても全部は食べ切れませんでした。

夫も注文した「カレー蟹」に添えられたライスには、全く手を付けられず。

おまけにそう君が途中でおねむになってしまって・・・

翌日からは、オーダーはごくごく控えめに!夕食時間は早め早めで!が鉄則となりました。

前回も書いたように食事の写真はほとんど撮れなくて、

これは別の日の夕食で食べたメニューの写真です。

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ニンニクとコリアンダーがたっぷり使われた、アサリのワイン蒸し 香草風味。

かつてインドやアジア、アフリカ諸国を支配下に置いていた事で、

ポルトガルではヨーロッパには珍しく香辛料が料理に多用されるのだそう。

それに中華テイストが加わったのが、マカオ料理という事なのかな。

そういえば、この時も注文しすぎちゃったな~。

ひと皿ひと皿のボリュームが想像以上にハンパなくて。

隣の写真は、また別のお店。

食事を終えて、せめて店構えだけでも撮っておこうかと。

ここで食べた、ポークソテーのスパイス&ハーブトマトソース添え、とても美味しかった!

それから滞在中2度も訪れたのが、ホテル周辺で唯一のイタリアンレストラン。

お出掛けをせず、ビーチやホテルのプールでのんびり過ごした日の、ランチとディナーに一度づつ。

そう君が、ここのピッツァブレッドに惚れ込んでしまったのですよ。

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そう君好みのメニューがなくて寂しい思いをさせちゃった事もあったので、

「おいしい、おいしい!」ともりもり食べる姿を見られるのが、嬉しくて。

またいつかマカオに来られたら、まだまだ奥の深そうなポルトガル料理、マカオ料理を堪能してみたい。

大きくなったそう君も一緒にマカオの食を楽しめたら、よりいっそう旅の楽しみが深まりそう。


マカオで食べた、あれこれ ①

2011年12月20日 | 旅行記

実は、旅行中食べた物の写真があまりないのです。

一応出かける前にガイドブックでルートの予習をして

行きたいお店や食べたいものをリストアップしてはおいたのだけど・・・

やはり勝手の違う旅先で何もかも予定通りに進むはずもなく

予定を変更したり、目的地にたどり着けなかったり。

それから、何といっても言葉の壁がね~

飛び込みで入ってみたお店でメニューを開いてみれば・・・ポルトガル語、中国語、ときどき英語。

必死になって注文するのに精一杯で、写真を撮る事まで気が回らなかったり。

イメージしたのと違う料理を注文してしまって、ありゃりゃ~・・・だったり。

ま~それも後になってみれば、旅の思い出のひとつですけど。

なので、大体こんな感じ~な、アバウトな記録です。

朝食は・・・毎朝ホテルのオープンテラスで食べました。

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海を眺めながらの朝食・・・すがすがしく気分爽快でした。

私と夫はアメリカンブレックファスト。

フルーツジュース、シリアルorオートミール、コーヒーor紅茶、トーストorロールパン、

ベーコンorハムorソーセージ、そして卵料理はスクランブルorポーチドor目玉焼き。

毎日組み合わせをいろいろ変えて、写真は最終日のチョイス。

そう君は軽めのコンチネンタル。

でもちゃっかり、私か夫のシリアルを自分のものにしちゃってましたけど。

飲み物は朱古刀(ホットチョコレート)や、阿華田(オバルディン=ミロのような麦芽飲料)で。

この朝食に限らず、滞在中に食べたパンがとてもおいしかった!

レストランで食事する時など、注文しなくても「つきだし」感覚?でテーブルに出てきました。

ふわっと柔らかく、たぶんとてもシンプルな材料で作られた、素朴な味。

頼んだ料理が来る前に、ついつい食べ過ぎたりしてしまいました。

「パン」という言葉は、ポルトガル語由来ですよね。

やはりポルトガル風のパンは、日本人の口に馴染みやすいのかも・・・

お次は飲み物のお話。

マカオはとにかく、暑かった!ので、こまめな水分補給は必須。

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自販機でミネラルウォーターを買おうと値段を見ると、500mlボトルが4パタカ(約40円)!

で、ホテルでの水分補給用にとコロアンの商店に寄れば、1.5Lボトルが同じく4パタカ!

何ともお財布に優しい、マカオ価格♪

街中のジューススタンドも、よく利用しました。

タピオカ入りココナツ、マンゴー、パパイヤ、スイカジュースなどなど。

南国系の冷たい飲み物が、一瞬暑さを忘れさせてくれました。

それにしても、生絞りのフルーツジュースが100円台で飲めるのは、驚き!

レストランで注文するフレッシュオレンジジュースも、200円程ですから!

やっぱり嬉しい、マカオ価格(笑)なのでした。

ちょっと長くなってきたので、続きは次回に・・・

 


タイパ→パンダ館

2011年12月06日 | 旅行記

ここでちょっと、マカオの地理のおさらいを。

マカオは中国本土と陸続きの「マカオ半島」と

その半島と橋で繋がる「タイパ/コロアン島」からなっています。

タイパとコロアンは元は別々の島だったのが、埋め立てによりひとつの島となりました。

で、今回はコロアンの北に位置するタイパエリアにお出掛け。

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かつてはポルトガル人の別荘地であり

現在は高層アパートが立ち並ぶ、マカオ市民の居住エリア。

小さな漁村だったという旧市街地は、今ではレストランやマカオ名物店が軒を連ねるグルメエリア。

一歩路地裏に入れば、パステルカラーの家々が立ち並ぶ迷路のような住宅地。

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キリスト教会もあれば、中国式寺院もあり。

その中国式寺院の前には、ヨーロピアンな街灯が。

予備知識なしに、いきなりこの場所に連れてこられたら

一体ここはどこの国でいつの時代なのかと、混乱すること必至(笑)

さほど広くないエリアに、東西・新旧様々な面が凝縮された街でした。

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そしてタイパからコロアンへ戻る途中にあるのが、「パンダ館」 

正式名称は「石排湾郊野公園・澳門大熊猫館」です。

マカオが中国に返還され、特別行政区10周年となったのを記念して

四川省から贈られた2頭のパンダが、今年の1月から公開されているのです。

見学は1時間ごとの入れ替え制。

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私たちが入館した時は・・・・・2頭ともひたすらお昼寝中でした

たま~にもぞもぞと動いたりしなければ、縫いぐるみかと思うほど。

遅い時間のほうが起きて活動している確率が高いとは知っていましたが

あまり遅いと、今度はそう君のほうがおねむになってしまうので

でもこんなに間近でゆっくりと見られて、行った甲斐がありました。

これが上野だったら、相当な待ち時間が必要だった事でしょう。

可愛らしいパンダ(の寝姿)に癒された、なごみのひと時でした。


石畳とアズレージョ

2011年11月30日 | 旅行記

マカオの至るところで目にするのは、石畳(カルサーダス)とアズレージョ(ポルトガルの装飾タイル)

石畳の街並みは90年代の初め、450年間の統治の記念として、

ポルトガルから招かれた職人さん達によって整備されたとか。

世界遺産のセナド広場をはじめ、公共の建物や教会、それから歩道にも。

宿泊したホテルのオープンテラスにも、一面に敷き詰められていました。

旅行中撮った写真で、石畳が写っているものを載せてみます。

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色違いの石でモザイク模様を作ったり、波を思わせる曲線を 施したりしたものが多かったです。

あとは「海」 をモチーフとした 模様もよく見られました。

帆船とか船の錨とか、魚とか蟹とか亀とか。

大航海時代の栄華を偲んでのことでしょうか。

もう一方の、アズレージョ。

ブルーを基調とした絵タイルで、ポルトガルでは15世紀頃から生産されていたそうです。

街中でも、どんな小さな路地にでも、このアズレージョ製の道標がありました。

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中国語とポルトガル語で併記されています。

レストランなどの店先でも、よく見かけました。

それから、ホテルのインテリアにもたっぷりと使われていました。

お部屋の紹介、まだでしたね。

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壁に配されたアズレージョが、シックな雰囲気を醸し出しています。

緻密な装飾が施された調度は、ポルトガルからの取り寄せ品だとか。

バスルームにももちろん、アズレージョ。

清潔感が漂う、快適な空間でした。

そしてこの大きな(大きすぎる!) バスタブは、なんとジャグジー

毎晩、疲れた身体を存分に癒してもらいました。

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バスタブから、部屋のバルコニーを通して窓の外の風景が見える・・・

という趣向なのでしょうが、惜しむらくはそういう使い方ができなかったなぁ。

それからこのダブルシンクは、小物をお洗濯する時にとても重宝しました。

滞在中、多くの時間を過ごしたこのホテル。

部屋でくつろいでいる時、バルコニーの椅子に座ってぼ~っと海を眺めている時、

このホテルにして良かったな・・・と、幾度となく思いました。

長々と説明調の記事にお付き合いいただきました。

この次は、お出かけした時の事を書こうと思います。


コロアン・ヴィレッジ

2011年11月24日 | 旅行記

人里離れたホテルからいちばん近くにある集落、コロアン村。

マカオの南端にある、海辺の小さな村。

そこにあるのは、海沿いに続く美しい石畳の並木道。

コロニアルカラーの小さな家々が並ぶ、入り組んだ迷路のような路地。

人々の暮らしに根付いた生活雑貨店や小さな生鮮食品店、大衆食堂。

旅行中のビタミン補給にと、毎日のように新鮮な果物を買いに立ち寄りました。

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嬉しい事に、マカオは物価が安いのです

写真の店では「元」 の表示になっているけど、つまりイコールマカオの通貨単位「パタカ」

0をひとつ付けるとほぼ日本円に換算できるので、計算が楽でした~。

で、も1度写真に戻って計算していただくと、どんだけ果物がお安いかお分かりいただけるかと

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西洋と中国を混ぜこぜにしたような、ちょっと不思議な家並み。

あちらこちらで猫が寝そべっているような、長閑な裏路地。

趣きは違うけど、東京の下町・谷根千を彷彿させるような場所でした。

そしてコロアン村といえば忘れてならないのが

マカオ名物エッグタルトの本家本元、「ロードストーズ・ベーカリー」

もちろん食べに行きましたとも。

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焼き立てで、まだ温かさが残るエッグタルト。

外側はサクサクのパイのような皮、中身は卵の風味豊かな甘さ控えめカスタード。

パン類もおいしいと聞き、パン好きのそう君はベーグルを。

海沿いの遊歩道にあるベンチに座って、頬張りました。

こぢんまりとした店構えながら、客足が絶えない理由が良く分かりました。

向こう岸に見えるのは、中国本土。

この近さといえども、対岸に渡るには税関を通るんですって。

それからもうひとつ、コロアンといえば「聖フランシスコ・ザビエル教会」

はい、あの歴史の教科書でお馴染みの、ザビエルさんを記念して建てられた教会です。

ザビエルさんの遺骨が祀られていた時期もあったそうです。

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バロック様式の、可愛らしい外観。

キリスト教会なのに、なぜか真っ赤な中国風提灯が。

ここにもポルトガルと中国の文化がミックスされた、マカオならではの風景がありました。

そして両翼にひかえる美しい回廊には、なぜか大衆食堂が。

地元の人々に親しまれ、その暮らしに溶け込んでいる教会のようです。

毎日のように立ち寄った、この小さな村。

日中遊びに出掛けた帰り道、この村に差しかかると

「あぁ~、帰ってきたな~」なんて感慨を憶えるほどになってしまいました。

それほどにどこか懐かしい、素朴でホッとできる田舎村なのでした。