透析室のベッドで涙を流していたら、ナースさんが心配して、
「セルやさん、どうしたの」と、聞いてきます。
涙をぬぐいながら、「テレビドラマを見ているんです」
「そんなに悲しいドラマをやっているの」
「いや、悲しいんじゃなくて、感激して涙が流れるんです」
「何を見ているの」
私が涙を流してみていたのは、池井戸潤の「ルーズベルト・ゲーム」の再放送です。
企業買収にさらされる社長とその会社の社会人野球のチームの選手が、
いじめられても脅かされても、それを逆転して乗り越えていく、
半沢直樹のようなドラマを見ていて、感動に涙があふれてしまいました。
近頃は涙腺がゆるくなって、何を見ても涙が出ます。
ドラマばかりでなく、動物ものの番組、
とくにネコが出てくるとうれしくて涙が流れます。