ひよりみ日記

セルロイド人形ミーコと
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セルロイド・ドリーム(HP)

秘話・ニートだった私

2010-09-12 19:45:40 | Weblog
山本周五郎の本にはちょっとした曰(い)わくがあります。

会社勤めが嫌だった私はフリーランスの仕事がしたいと、
お茶の水のデザイナー養成学校に通いました。
しかし、授業がつまらなかったのとデザインの仕事は向いていないと覚り、
3ヶ月ほど通っただけで授業に出なくなりました。
朝、家を出ると学校には行かず、神田の書店街をぶらぶらして、
本の立ち読みをして時間をつぶしていました。
神田にはパチンコ屋が2、3件あって、
いつの間にかパチンコ屋通いが始まりました。
開店と同時に店に入り、学校が終わる午後4時頃までパチンコを打っています。
「ただいま」と、家には学校へ行ってきた風を装って帰ってきました。
パチンコにのめり込んで、お金がないときはトランジスタラジオを質入れして、
ギャンブル資金を捻出しました。
神田のパチンコ屋は場所柄、景品に新刊本が並んでいました。
山本周五郎の全集もそのときのパチンコで獲った景品です。
毎日毎日、パチンコ暮らしをしていたので、
景品としてもらった新刊本は100冊をくだらないでしょう。
ニートな生活をしていたので、夜はそれらの本を明け方まで読み暮らしていました。

その後、家業のお面の仕事が忙しくなったので、
神田通いは1年ほどで止め、パチンコからも足を洗いました。
私が22~3歳の頃の話です。
今も健在、神田のパチンコ屋「人生劇場」
コメント
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