タイムスリップ

今日は２冊の本を頂きました。
１冊は、ネオさんが贈ってくれた雑誌「太陽」１９７５年１月号です。

この本の中にセルロイドのページがあって、写真を見て驚きました。
ここに載っているいくつかのセルロイドは、
昭和３０～３５年頃に私のところで作ったものです。

１番のリボン少女と２番の花嫁人形、３番の花持人形を作っていました。
花持人形はは３インチと４インチがあり、写真の人形は３インチです。
洋服も青と赤の２種類ありました。
この人形はたくさん売れて納品に追われていたので、
小学校から帰ってくると彩色の手伝いをしたのを覚えています。
父が亡くなったので確かなことは言えませんが、
本に載っているパープーやキューピー、裸で座っている人形は、
すべて私のところで作ったものだと思います。

金魚とカエルは今も私が作っています。
猫、猿、犬、兎、鳥は同業の小林玩具さんが作った物です。
犬はデッドストックが私のところにいくかあります。

私のところにあるセルロイド

本に載っているセルロイドは、今は廃業した蔵前の玩具問屋「三村商店」で揃えたものでしょう。
小林さんと私のところのセルロイドが載っているのが、それを推定する根拠です。
昔、作っていたセルロイドが残っていないのでさびしいですが、
こうして本に載っているのを見るとうれしくなります。

蛇足ですが、雑誌「太陽」は私が高校生の時に創刊されました。
書店に配達を頼んで、創刊号から読んでいました。
１０年ほど購読していましたが、７５年頃は取るのを止めていました。
セルロイドが載っている本は右開きですが、
私が購読していた頃は左開きでした。
青春時代にタイムスリップしたようで懐かしいです。
ネオさん、ありがとうございます。

もう１冊は明日、紹介します。