■血統傾向■

過去17年で、父SS系は【11-7-9】と昔も今も中心は動かせない。
父SS系で複数回馬券になっているのは、目下2連勝中のマンハッタンカフェ、【1-2-1】のダンスインザダーク、【1-1-0】のアグネスタキオンの3頭。
父SS系並に目につくのが、ノーザンダンサー系。これといった狙いは絞りづらく、ノーザンダンサー系の血であればOKといった感じ。
それ以外では、3勝をあげている母父BTくらいか。BTは父でも3着1回がある。
■信頼の…■
格がモノを言う別定のG2戦だけあって、G1馬の活躍が目につくが、過去17年では【5-5-7-19/36】で、勝率13.9%、連対率27.8%、複勝率47.2%と、いまいち信頼は置きづらい。
が、これを「1番人気のG1馬」に限定すると【4-1-1-1/7】で、勝率57.1%、連対率71.4%、複勝率85.7%と、信頼度はグッと上がる。唯一、馬券圏外に飛んだのは01年テイエムオペラオー(4着・単勝1.3倍)のみ。
ただ、こんな回りくどいことをしなくても、大阪杯ではG1馬か否かにかかわらず、1番人気の信頼度は鉄板級なのである。

過去17年で、1番人気は【11-3-1-2/17】で、勝率64.7%、連対率82.4%、複勝率88.2%と、「1番人気のG1馬」を上回る。
■牝馬■
過去17年で牝馬で馬券になったのは、98年1着エアグルーヴ、同2着メジロドーベル、08年1着ダイワスカーレット、09年3着カワカミプリンセスの4頭で、いずれも当代きっての最強牝馬の称号が与えられた名牝である。
今年の牝馬は、クラシック3冠とエリ女の4戦ですべて2着と、合わせ技でG1の一つとしてもいいくらいの成績を残しているヴィルシーナ1頭のみだが、G1未勝利であることは事実。ここはバッサリと切る一手。
■コース傾向■

阪神芝2000mは、前開催~本日まで合計7鞍が施行されたが、父SS系が【4-5-6】と大活躍している。その内訳は、ハーツクライ【1-1-1】、ステイゴールド【0-3-0】、ディープインパクト【0-0-2】、そして本日の10Rで1着、3着を決めたマンハッタンカフェの4頭が、複数回馬券対象になっている。
圧倒的1番人気のオルフェーヴル。その父ステイゴールドは、前開催ではあるが2着3回とまったく勝ち切れていない。
が、本日の10Rで1着、3着を決めたのはマンハッタンカフェであるが、その母父はいずれもメジロマックイーンで、その血統構成はオルフェーヴルと同じSS系×メジロマックイーンとなる。
○5オルフェーヴル…ステイゴールド×メジロマックイーン
1番人気のデータを照らし合わせると、やはりオルフェは外せない。全兄ドリームジャーニーは09年1着、10年3着なので、弟のオルフェがこのコースを苦手なわけがない。が、ステイゴールド産駒が勝ち切れないこととオルフェ自身のおとぼけキャラを考えて○評価まで。
単穴は、昨年の覇者でもあり、目下2連勝中、そして本日の10Rで1着、3着の父であることを踏まえてショウナンマイティ。
▲3ショウナンマイティ…マンハッタンカフェ×ストームキャット
◎4ダークシャドウ…ダンスインザダーク×プライヴェイトアカウント
一昨年の2着馬だが、今年は勝負懸りがプンプン臭う。
美浦所属の堀厩舎は、中山のダービー卿CTにもG1馬リアルインパクトを出走させるが、その鞍上は関西所属の和田竜二。で、わざわざオルフェがいる大阪杯に手間暇かけて、お金をかけて西下してきた。しかもその鞍上は、リアルインパクトを安田記念優勝に導いた関東所属の戸崎圭太である。
この後の番組を見ても、1800m~2000mがベストのダークシャドウには適鞍が見当たらない。3200mの春天は明らかに長過ぎ、ギリギリ守備範囲の宝塚記念までは間隔が開き過ぎる。ひょっとして安田記念という手もあるかもしれないが、それでもタップリと時間はある。ここは、誰が見ても勝負懸りはダークシャドウの方なのは明白。
このメンバーでは負けられないオルフェーヴルと、ここが勝負のダークシャドウの一騎討ちが本線。