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オールカマーの法則

2011-09-23 12:09:34 | 中山の法則
■血統傾向■

過去8年で父SS系が【3-4-4】、父ノーザン系が【5-1-3】とほぼ互角。だが、父SS系の3勝は全て中山専用機のマツリダゴッホ、2着4回のうち2回は「競馬界のガキデカ・こまわり君」ことドリームジャーニー、そして3着4回のうち2回はトウショウシロッコとリピーターの活躍に拠る所が大きい。リピーターといえば、09年3着、10年1着のシンゲンも、また然り。これじゃあ全てに門戸を開放することを意味する「オールカマー」ではなくて、近年はリピーターの、リピーターによる、リピーターのためのレースの様相を呈している。

別定のG2ならば、なんといっても格がモノを云うのは、みなさんご承知のとおり。となれば、宝塚記念で念願のG1制覇を果たしたアーネストリーが、休養明けの59kgでも1番人気になることは間違いない。しかし、血統傾向的には同馬の父グラスワンダーは、07年2着のシルクネクサスの1回しかない。まあ、グラスワンダー産駒が何頭出走したのかは把握していないが。

それよりも、気になるのが宝塚記念後に早々と打ち出した秋のローテ。当初は連覇を目論み札幌記念での復帰だったが、中間、人頓挫あり、オールカマーからの始動となった。昨秋の札幌記念1着⇒秋天3着を踏まえての選択であることは間違いないだろうが、どうも狙いは秋天ではなく暮れの有馬記念のような気がしてならない。というのも、アーネストリーは内回りコース【7-1-3-2/13】に対して、外回りコース【2-1-2-2/7】と、圧倒的に内回りが得意としているからだ。そして、そこに親子で春秋グランプリ制覇という野望が見え隠れする。出走メンバーを見渡せば、まず馬券圏外に飛ぶことは考えにくいが、頭鉄板のイメージは沸いてこない。勝てば勝ったで、秋天でも人気になるだろうが、まず確実にこける。そして、人気を落とした有馬記念こそがこの馬の絶好の狙い目となるはずだ。というわけで、今回はアーネストリーは押さえまでが妥当。

ノーザン系の中では、シンゲン、トウショウシロッコの2頭のリピーターのお蔭もあるが、【2-0-3】とリファール系を持つ馬の好走が目立つ。しかも、09年3着のシンゲン以外は、人気薄での激走し波乱を演出している。

<リファール系保持馬の人気と着順>
04年1着トーセンダンディ(9番人気)
08年3着トウショウシロッコ(8番人気)
09年3着シンゲン(2番人気)
10年1着シンゲンン(5番人気)、トウショウシロッコ(6番人気)

キングヘイローをはじめとし、もともと穴血統として知られているリファール系。「春のリファール系」はつとに有名だが、忘れた頃に穴を出すのもリファール系の特徴の一つである。

☆2コロンバスサークル…ホワイトマズル×SS
☆8ムラマサノヨートー…キングヘイロー×ヘクタープロテクター
☆9シャドウゲイト…ホワイトマズル×SS

なかでもシャドウゲイト。2010年シンガポール航空国際を制した立派なG1馬である。格ならアーネストリーに負けない。