かりおかの実験室

実(体)験を書き綴っています。買ってみた。作ってみた。やってみた。行ってみた。使ってみた。・・・などなど。

簡単なシュミットトリガ回路の実験

2013年10月10日 | 製作

この記事には、回路図が掲載されていますが、なんら動作を保証するものではありません。
参考にされる場合は、全てにおいて自己責任でお願い致しますぅ~<(_ _)>゛
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---MP3プレーヤーのスイッチ操作回路の実験からの続きです。---

”電源を入れると、少し間をあけてから一瞬スイッチがON-OFFする”

という回路を検討していました。
20131009a
こんな回路を構成して、一応動くものができたわけですが、抵抗とコンデンサの組み合わせが微妙でした(-"_-)ゞ
C1をゆ~っくりと充電させた場合、結局C2もゆっくりと充電されてしまい、Tr2を通じて瞬間的にリレーをドライブするだけの電流が得られないようです。

Tr1のONからOFFへの歯切れをよくし、結果C2の充電が急速に行われるようにするため、シュミットトリガ回路を利用することにしましたが、今回は、シュミット回路を構成するために増やしたパーツがトランジスタ1個と抵抗2本のみという、めっちゃ簡単な回路です。(
Tr1のプルダウン抵抗が不要になったので、トータルとしてトランジスタ1個と抵抗1本が増えたのみっ。)(o^ー')v
20131009b

今回の実験回路はこのとおり。コンデンサを放電させる抵抗も付けました。
20131009c
この設計では、Tr1のベース電圧が徐々に上昇し0.9Vくらいになると、Tr3のコレクタ電圧が0.4Vから一気に5Vへ跳ね上がるという形です。

動作はバッチリでしたので、実験の様子をご覧ください。
20131009e

↓クリック
YouTube: 簡単なシュミットトリガ回路の実験

・・・・・動画が地味すぎる(;´д`)ノ

電源を入れると、ちょっと間をあけてリレーがON-OFF(LEDが点滅)しました。

R1、C1、C2は、適当に選択しても大丈夫でした。
以前のような”まともな?”シュミットトリガ回路だと、設計にあたり複雑な連立方程式を解いたりして大変ですが、この程度であれば今後もお気軽に使えそうです。ただ、ベースエミッタ間電圧(0.6V)が基準になりますので、ノイズには弱いかも。

今回の回路をいくつか組み合わせれば、いろいろなタイミングでのスイッチングを実現することができそうです。


かりおか工作員は、新たな技術を身につけた。500ポイント(`_´)/

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3 コメント

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実は今、PICを使わずにパルス列を作成する方法を色... (Hamai)
2013-11-02 00:20:51
実は今、PICを使わずにパルス列を作成する方法を色々と模索中なのです。ですから、かりおか様のアイディアには多いに触発されています。
が、まんま、パクるのは避けたい。(だって著作権料払えないですからww)
そこで、あれこれ考えていたら突然、本件の場合は時間の長いパルスと短いパルスの組み合わせと考えるのではなく、2013年3月 8日 (金)”時限フリッカーリレー”の製作実験で行った無安定バイブレーターの応用と考えると実に簡単に2つのパルスが出来上がる事に気が付きました。
要は、発振周期が1秒程度の無安定バイブレーターの2番目のパルスの途中でリセットが掛かれば良いのだと。^^V
更に、555を2個使うのがもったいないのでリセットを掛ける方を省いて無安定バイブレーターの4番ピンに抵抗とコンデンサをそれぞれ接地と電源に接続する形にしてみました。
手元のICM7555では何の問題もなかったのですが、NE555ではリセット開始電圧(約0.53V以下)と完全リセット電圧(約0.32V以下)と少し差が大きいために、後のパルスの切れが悪かったです(電源電圧5.3V時)。それに、MP3ではなくLEDの点滅での確認ですが、概ね次の値で旨く行くのではないかと思います。   浜井
電源5.0V(実際は5.3V)、8番=電源、1番=接地、5番=オープン、3番=出力
電源-7番間 100kΩ
7番-6番間 1MΩ
2番-6番間 ショート
2番-接地間 1μF
電源-4番間 10μF
4番-接地間 100kΩ(NE555の時は66.6kΩ)

返信する
でもこれって、結局はアイディア盗用じゃないのか... (Hamai)
2013-11-02 11:52:25
でもこれって、結局はアイディア盗用じゃないのかぁ...。
いや違う。参考にさせてもらっただけで、断じて盗用ではない...
ないよね...たぶんないと思うんだけど...。
ええぃ。こんなときは、「アイディア主の見解を求む!」で決まりでしょう。   浜井
返信する
●Hamaiさんへ (かりおか)
2013-11-03 22:17:56
●Hamaiさんへ
ICM7555を所持していませんでしたので、NE555とLMC555で一応やってみたのですが、残念ながら動作を確認することができませんでした。
(抵抗値の調整を試みましたが、2回目の点滅で、LEDが点灯を続けてしまうか、消灯したままになってしまいました。)
ICによって、ResetVoltageが0.4Vから1Vくらいでバラつきますので、若干パラメータが合わなかったのかもしれません。
この回路は、発振を途中で止めてしまう動作ということなのだと思いますが、実は8月の「超簡単な時限断続電子ブザーの実験 -その2-」の検討の際、ブザーを一定時間で止める手段として、やはりコンデンサと抵抗でリセット端子の電位をコントロールしようとしたのですが、うまくいかず断念していました。
しかしまだ可能性がありそうですので、ICM7555を入手することがあったら、試してみようかと思いました。情報ありがとうございました。

Hamai様は、パルス列を発生させて、何を作ろうとされているのでしょうか。
他にもいろいろと実験をされているようですが、せっかくの成果をこの実験室のコメント欄などで発表されるのは、大変もったいないことだと思います。
ブログは全体の容量が限られていますので、たくさん書きたいことがあっても遠慮いただいている部分もあるのではと想像しますし、また、実験室はいつ閉めることになるとも限りません(´・ω・`)
今では無料で開設できるブログサイトもたくさんありますので、オリジナルの公開場所を立ち上げてみてはいかがでしょうか。
Hamai様のたくさんの経験値をお教えいただければ、私も含め、きっと多くの方に喜ばれるのではと思います。

実験室では、他の方のものをまるまる自分の物のように書いたりすることは決してありませんが、私が考えた電子回路なんてものは、きっと何処かの誰かがとっくに思いついているんじゃないかと想像します(^_^;)
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