ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

雨の日に思う

2016年03月14日 | 自然
 今日は朝から一日中、雨が降り続いた。こんな天気でも車があると外出が苦にならない。こういう雨の天気で車が濡れると、いつもぞうきんで水滴を拭き取るのが習慣になってしまった。まさか今どきの車が放っておけば錆びるとは思わないのだが、洗車代を浮かす効用もあって拭き取っている。

 今回はワックスがけをしてあるせいか、ことのほか水がたくさん拭き取れた。いったい何度ぞうきんを絞ったら良かったのだろうか。絞った水全部を溜めると、おそらくバケツにかなりの量になったことだろう。ふと車についた雨だけでもそうならば、この雨で降った水の量は、いったいどれほどの量になるのだろうかと。水は重い。降った地域のすべての人を動員しても、到底バケツで運びきれるような、そんな程度の量ではない。

 私が育った家は背後に一級河川の大きな河があり、家の真ん前をその支流が流れていた。梅雨の豪雨、雨台風の時、川はまったく形相を変えて渦巻いた巨大な濁流となり、あらゆるものを押し流した。堤防がよく決壊したので、先の鬼怒川のように、家が孤立し、床下ぐらいまでは浸水することもあった。あれほどの水を空に上げ、地に降らせるには、いったいどれほどのエネルギーが要ったことだろうか。

 私は車を拭いたタオルを何度も絞りながら、この水の惑星を造り、太陽のエネルギーで蒸発させては高い空で再び清い水をつくり、雲を広げてまんべんなく大地を潤してくださる、計り知れない神の偉大さに畏れをいだいた。   ケパ


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