最近またまた新しいiPhoneの購入者がいて、店での購入から設定まで助っ人をしに行く機会があった。
ふつうiPhoneの購入では、本体や支払い契約などは行っても、設定は自分がしなければならない。少なくなったと思うが、iPhoneなどのスマホ(Smartphone右図)はパソコンに電話と無線データ通信機能を併せたものである。むかし、電子手帳の進化形で、ソニーのClie(クリエ・・・二つ目の右図)を愛用していたので、iPhoneへの進化は当然として理解する。しかし携帯電話しか知らない方には、パソコンという認識がどうしても薄く、また取っつきにくいもので、手ほどきする者がいなければ宝の持ち腐れであり、いたずらに高い通信料(パケット代)を払うだけである。
この手ほどきする者から見ると・・・・習熟して行く人とは、年代よりも、本人の意欲やそれまでのレディネス状態による個人差が大きい。またITに抵抗があってもダメである。進んで意欲的な人が、その年代に関係なく、モノにして行かれる。だから70代でも、まったくOKで問題ない。
しかし、である。どうも若い子どもができるのは当然としても、だから子から親は手ほどきを受け、学べるということはあまり期待できない。親には親のプライドがあり、子からしてみると、親は教えにくい存在なのだろうおと思う。もっとも良いのは、兄弟とか年代の近い親切な他人である。どうもそういう事例が多いのだ。
最初の最近の例に戻るが、ドコモのこのお店では、メール設定やApp Storeの設定までしてくれた。そばで「そこまでするのか」と驚いたが、何のことはない、いろいろなアプリをインストールした上での割引料金設定だったのだ。親切ではなく、業務なのだ。それらはすぐに削除しなければならないのだが。
しかしその後、その人の自宅に行って、さらに必要なメール設定やアプリをインストールしようとすると、どうしても認証(右最下)で×××なのである。いろいろ調べてID(パソコン上での本人用の名前で、ユーザー名とも言う)には問題が無いことは分かった。だから後はパスワードしかない。パスワードが間違って設定されていると、これはほんとうにお手上げである。図のように、どうやっても本人とは見てくれないので、一切の道が閉ざされる。残された道は新規のIDを作り直すしかない。それには新しいメールが要るのだが、これも使えるメールが過去IDに登録され、不可であった。万事休すとはこのことである。
翌日ドコモに行ってもらって、その事実確認と訂正をしてもらったのだが、購入の直後にいろいろ使えるようにしようとした試みは、その日一切ストップになった。かかった時間と費用をドコモに弁償してもらいたい気分だ。お店が本人認証用のIDやパスワードを代行して行うという、基本的なルール違反を犯していることもかなりの問題だし、割引で釣って無用のアプリをインストールするという、ドコモの販売戦略にも無理があると思う。
それと同時に、パスワードの怖さを思い知らされもした。この時代にパスワードが盗まれると大事だが、逆また、忘れたり使えなくなると、自分のものが使えなくなるのである。パスワードの時代なのだ。しょっちゅう安全の為に「パスワードを変え」ろというアドバイスが出るが、忘れたり間違ったりしてのリスクもまた、100%本人の責任である。100回打っても間違えない英数混合で8桁以上のパスワードを三つ、用意されることを勧める。 ケパ