LeicaM8.2/ apo-summicron 75mm
ペルセポネーが野原でオーケアニスたちとともに花を摘んでいた時、
突然ハーデースが現われてペルセポネーを戦車に乗せ、
花嫁にするべく冥府へと奪い去った。
娘の拉致を悲憤した母神デーメーテールが、
大地に干ばつを送ってあらゆる作物を稔らなくしたので、
憂慮したゼウスはやむなく
ハーデースにべルセポネーを母のもとへ返すよう要請。
そこで、ペルセポネーは地上に帰ることを認められたが、
すでに冥界で石榴の実を食べていたため、
定めに従って毎年一定期間(1年の3分の1、または2分の1)は
夫ハーデースとともに地下の宮殿で過ごさねばならなくなる。
また、彼女が黄泉の国で石榴を食べたことを証言したアスカラボスは、
デーメーテールの怒りをかって梟に変身させられたという。
一般にペルセポネーは穀物の成長力を象徴した女神と考えられ、
この神話は地中に隠された穀物の種子が春に芽を出し
光明の世界に現われ出ることを寓話化したものと解釈されている。
『西洋古典学事典』より
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