matta

街の散歩…ひとりあるき

30中秋松江対月 蘇舜欽(1008〜1048)……詩仙堂・詩仙の間

2024年06月30日 | 詩・小説
Leica M8.2/ summicron 35mm ƒ/2.0 first 中禅寺湖

30中秋松江対月 蘇舜欽(1008〜1048
月晃長江上下同  月 晃(こう)にして 長江に上下同じ
画橋横絶冷光中  画橋 横絶す 冷光の中
雲頭灔灔開金餅  雲頭に灔灔(えんえん)金餅を開く
水面沈沈臥彩虹  水面 波波 彩虹に臥(ふ)す
仏氏解為銀世界  仏氏は解して銀世界と為し
仙家多住玉華宮  仙家は多く玉華宮に住(じゅう)す
地雄景勝言難尽  地雄に景勝して 言尽し難し
但欲追随乗暁風  但(まさ)に追随して暁風に乗ぜんと欲するのみ

画橋:彩色した橋、横絶す:横たわる、灔:水が豊かにたゆたゆさま、
金餅:月、横絶:横たわる
蘇舜欽■自負心が強く剛毅、それが詩にも反映し、欧陽脩も稱賛。

月が揚子江を照らし 空も水も同じくすみ
画橋は月の冷やかな光のなかに横たわり
雲頭から月が姿をあらわし水に映じて
水面は静かに光り輝いている
仏家はこのさまを銀世界といい
道家は玉華宮に住むとたとえた
この雄大な景色はたとえようもない
まさに仏家や道家に倣い暁の風に乗り天にのぼりたい
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 29金山寺 梅堯臣(1002〜1060... | トップ | 31寄田元均 欧陽修(1007〜10... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

詩・小説」カテゴリの最新記事