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突然の重症化とホテル・在宅療養

2020-12-30 11:07:44 | 新型コロナウィルス

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、感染が確認されても、自宅やホテルなどで療養する人が増えている。
 当初、これまで一律に「入院」とされてきたが、10月24日から「入院」の対象は、▼65歳以上の者▼呼吸器疾患を有する者▼臓器の機能低下が認められる者▼免疫機能低下が認められる者▼妊婦▼重度・中等症の患者—などに限定する—。 
 それでも入院対象が多くなりすぎて、自治体単位で状況に合わせて入院基準を定めているのが現状だ。

 退院・退所の基準についてはそれに先立って6月12日に期間短縮の基準が発表され実施されている。
 その内容は・・・
新型コロナウイルス感染症の有症状患者について、これまで「発症日から14日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に退院可能」としてきたが、最新の知見を踏まえて、「発症日から10日間経過し、かつ、症状軽快から72時間経過した場合に退院可能」と改める―。
無症状患者についても、これまで「陽性確認の検体採取日(以下、単に検体採取日とする)から14日間経過した場合に退院可能」としてきたが、これを「検体採取日から10日経過」に改めるとともに、新たに「検体採取日から6日間経過後、24時間以上の間隔をあけ2回のPCR検査陰性を確認した場合に退院可能とする」との基準を設ける―。

 入院基準を狭めたり、退院・退所基準を緩くして、要するに入院患者さんを何とか減らそうとしているのです。大事を取って入院基準を甘くしたり、入院期間を長めにすると、中等症以上だったり、軽症や無症状でも重症化しそうな方で、入院できない方が大量に発生してしまいます。ホテル療養、在宅療養が増えたのは、陽性者数が激増し、コロナ患者を収容できる病床数が微増しかしていないので、当然の帰結なのです。

厚生労働省によると、「第3波」が本格化する前の10月21日時点ではホテルなどの宿泊療養は1025人、自宅療養は751人だった。しかし、約2カ月後の12月23日時点になると宿泊療養は4738人と5倍近くに、自宅療養は9524人と約13倍になった。


全国の宿泊・自宅療養の推移
 入院調整が間に合わないほど病床が逼迫(ひっぱく)▽医師が入院の必要がないと判断▽保健所が丁寧な健康観察を実施――という条件を満たせば、例外的に宿泊・自宅療養を認めることを都道府県に通知した。
 これを受け、各自治体は次々と対応を変えている。
 神奈川県は今月7日から陽性者を対象に独自のポイント制度を導入。75歳以上3点▽65~74歳2点▽糖尿病2点▽透析6点――などとリスクに応じてポイントを規定し、合計5点以上であれば入院、5点未満は自宅か宿泊施設で療養するとした。
 分かりやすい基準を設ける事はとてもいいことだと思います。しかし、その神奈川県でも、先日、ホテル療養中の患者さんが療養中に体調不良を訴えたにもかかわらず経過観察とされ、数時間後に死亡しているところを発見されました。この方の場合は、気管支肺炎の急性増悪だったようですね。酸素飽和度の低下を電話で訴えられたにも関わらず、経過観察でよいと判断されてしまった。これは明らかな判断ミスですよね。でも・・・・
実際の運用、難しいのでしょうねぇ。機器をきちんと扱えない人もおられるだろうし、電話に出ない人も多くおられるようだし・・・・


失敗を責めるのは簡単です、でも、必要なことは・・・・運用方法を改善して今後に生かすことです。勿論反省していただく必要は大いにあります。
ですが、将来に向けてのノウハウの積み上げ。「カイゼン」。絶え間なく「カイゼン」を積み上げて、救えない人を最小限にしていく。日本人は「カイゼン」が得意ですから!!
利用できるリソースは限られています。何をするにしても、ヒト、モノ、カネが必要です。どれも有限だから、どの様にうまく配分するか、絶え間ない改善が求められています。

 新型コロナ感染症が広がりを見せている限り、重症化し、亡くなる方は感染者の1%以上は存在し続けるでしょう。病院で、中等症→重症→死亡という経過をたどる方が「主流」なのでしょうが、軽症、無症状から急激に悪化して死亡に至る方も一定数おられるようです。(例外と言うほど少なくないようです)そして、心筋炎による急性心臓死がその原因の多くを占めているのではないかと思われます。
そういった方々をどう見抜いて入院加療に持っていくのか(入院されていても助かるとは限りませんが・・・救命率は上がるでしょう)
入院加療が必要な方に入院していただき、必要のない方を入院させないシステムを、運用しながら「カイゼン」し続けていくことが必要だと思っています。

下記の毎日新聞デジタルの記事、バランスもとれていて、良い記事だと思いました。



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6 コメント

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Unknown (marurobo36)
2020-12-30 11:37:09
国や各行政の基準、指針 十分に理解出来ます。
いますぐ病院を増やすとか 医療関係者を増やすとか出来ない訳ですから
現状の日本では、ここら辺が限界でしょうね。
一番が心配なのが 医療機関に従事される方々の方です。
いくら必死に治療に当たられても 次から次に来る患者 増え続ける感染者 お亡くなりになる方の数
疲弊感や徒労感に苛まれてしまうといたたまれない気持ちになってしまいます。
そういう気持ちから間違った判断を下してしまう 等々・・・
とにかく 各自が 自分は大丈夫 とか 少しくらいなら とか思わずに
出来る限りの感染予防を 行う。一般市民は、これしかないですね。
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Unknown (camper)
2020-12-30 14:06:50
医療関係者を守らないと、一般市民を守れません。
それを理解していただけるのは有難いです。

でも、関東周辺では、色々な問題が表在化してきている様です。
年末年始に限った問題ではないと思っています。
1月中旬には新規感染者が5,000人レベルになると思っていると思っています。
効率良いシステムを目指して、日々のカイゼンをしていくしかないと思っているのですが・・・・甘っちょろいかもしれません
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Unknown (marurobo36)
2020-12-30 14:40:18
甘っちょろいかもしれません・・・
でも やるしかないんですよね。。。
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Unknown (camper)
2020-12-30 15:18:36
そうなのですよ。出来る事を出来る範囲で、倒れない程度に継続していきたいと思っています。
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Unknown (marurobo36)
2020-12-30 15:31:43
倒れないで下さいね!!
まだ、クルーズの夢 果たせていませんよ♪
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Unknown (camper)
2020-12-30 16:45:58
@marurobo36 ご心配ありがとうございます。
私自身は、休むときはゆっくり休ませていただいています。

コロナ病棟を持っている病院関係の方への負担が大きいのだと思います。
負担の偏在が問題です。何とかならないのかなぁ!
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