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第5波収束 何故? そしてこれから為すべきこと!

2021-10-05 22:01:07 | 新型コロナウィルス
新型コロナウイルス感染症の過去最大の流行となった第5波は、不思議な感じを残しつつ、現在収束に向かっています。10月5日の新規陽性者も982人と3日連続で1,000人を下回りました。重症者は前日比38人減の655人、死者は36人でした。

2021年6月下旬頃から始まった第5波は、全国では8月20日に過去最多となる25851人の新規感染者数を記録し、それ以降は減少に転じ、10月に入った現在も、新規感染者数は減少し続けています。

 今回の急速な減少傾向を「専門家」は誰も予測出来ませんでした。そして事後の現在に至っても、納得できる説明をしていただける方はおられません。でも、100%納得は出来ないものの今現在ネット上で得られる情報としては最も納得できたのが下記の忽那先生と岩田先生のご意見でした。
お二人のネット上の記事が長文なので、要点をまとめながら、自分の意見も少し入れてまとめさせていただきました。

これまでの日本国内の新規陽性患者数の推移です。

2020年5月から2021年9月までの新型コロナ入院患者数や療養者数の推移


全国での新型コロナ入院患者数は過去最大を記録し、一時は20万人を超え、第5波の新型コロナの累計入院患者数においては80万人に達しました。
よく新型コロナと比較されるインフルエンザの1シーズンの入院患者数が15000人〜20000人ですので、第5波での新型コロナ入院患者数は例年のインフルエンザの入院患者の50倍近いということになります。医療機関に掛かっていた重圧の大きさをご想像ください。

 これを何とかこなしてきた菅政権、私は「良く為されてきた」と思っています。文句言ってばかりいる人々に政権が移って、彼らが上手く運営できるとは全くもって思えないのですよね。
 政権を担えると思える野党が存在しない。それが自民党支配が揺るがない理由なのでしょう。政権を担えると思える野党が安定的に存在する日本になってほしいなと切に願っています。歴史が足りないのでしょうか?あと何年必要なのでしょうかねぇ?私個人としては維新に期待しているのですが・・・・
 もう少し、日本に個人主義が浸透しないといけないのかもしれませんね。話題がそれてしまいました!!すみません、話題を戻します。

 第5波では感染者数の爆発的な増加によって自宅療養や宿泊療養となる方も過去最多となりました。一時、東京都内だけで4万人を超える自宅療養・宿泊療養者がいました。

 医療機関のキャパシティを超えて感染者が発生したため、自宅やホテルなどで酸素投与が行われる事態となり、残念なことにご自宅で亡くなられる方も多く発生しました。

なぜ8月下旬以降、流行は減速したのでしょうか。
東京都では7月12日から緊急事態宣言が出ていましたが、宣言によって減少傾向に転じたわけではなさそうです。緊急事態宣言がなかった場合は流行がさらに加速したり、減速が鈍くなっていた可能性がありますので、一概に緊急事態宣言に効果がなかったとは言えません。

ワクチン接種者が経時的に増加しており、新型コロナウイルスに対して免疫を持つ人が増えてきていることも影響しているでしょう。

第5波では重症化率・致死率が大きく下がっている


第5波では、重症者数も過去最多となりました。
新規感染者数のピークであった8月20日から2週間ほど遅れ、重症者数は9月4日にピークとなる2223人を記録しました。
ちなみに、第4波では新規感染者数のピークは5月8日の7233人、重症者数のピークは5月26日の1413人でした。
第5波は第4波と比べて新規感染者数に占める重症者数の割合が減少していることになります。

第5波の重症化率はもう少し高くなる可能性がありますが、第4波と比べて大きく減少することは間違いなさそうです。

また、第5波では致死率(感染者に占める死亡者の割合)も大きく減少しています。
それぞれの流行における全国の致死率は以下の通りです。
第1波(〜2020/6/13):5.4%
第2波(6/14〜10/9):1.0%
第3波(10/10〜2021/2/28):1.8%
第4波(3/1〜6/20):1.9%
第5波(6/21〜9/24時点):0.2%
第59回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議 資料より
第4波では感染者のうち1.9%の方が亡くなられていましたが、第5波では0.2%と大きく低下しています。
死亡者数についても新規感染者数から少し遅れて増加することから、もう少し致死率が高くなる可能性はありますが、ざっくりと、新型コロナに感染して亡くなられる方の割合が第4波の10分の1になったということになります。

第5波で主流となったデルタ株は、これまでの新型コロナウイルスよりも重症化しやすいと考えられています。
それでも第5波の致死率が大きく低下している最大の要因は、ワクチンによるものと考えられます。
第5波では、これまでの流行と比較して高齢者における重症者が大きく減っていますが、これは高齢者での高いワクチン接種率が寄与しているものと考えられます。
東京都では9月13日時点で2回目ワクチン接種率が85.5%に達しています。

ワクチン接種がここまで進んでいなかったら、考えるだけでも恐ろしいですが、第5波による被害は計り知れないものになっていたと思われます。
加えて、第5波では抗体カクテル療法が承認され、重症化リスクの高い患者に早期に投与され重症化を防ぐことができた症例も多く存在するでしょう。

今回の第5波を経て、ワクチン接種者では重症化が起こりにくくなることが改めて示されました。
ワクチン接種が進むに連れて、ますます重症化率は減ってくるものと思われます。
希望者への接種を引き続き進めていくことが重要ですし、今後のブースター接種についても検討が行われています。

今後の感染者数の推移については変異株の出現や、ワクチンの感染予防効果の低下など不確定要素があること、また緊急事態宣言などの政治判断が関わってくるため予想が困難です。
これまでの傾向からは、新規感染者数は第5波を上回る感染者数を想定した準備が必要となるでしょう。
重症化率が減り、新規感染者数が増えることが想定されることから、軽症・中等症の病床数の需要がさらに増えることが予想されます。
現在、各都道府県で整備されている酸素センターや大規模療養施設などは、この軽症・中等症の増加に備えるための重要な対策と言えます。

100年に一度と言われる感染症による災害が始まって1年半が経過しました。
当初はなすすべもなく、多くの方が亡くなりました。
しかし、治療薬やワクチンが開発され、第5波以降は致死率が大きく下がりヒトにとっての新型コロナの相対的な脅威度は徐々に下がりつつあります。
今後はさらなる治療薬の開発やワクチン接種を行いつつ、行動制限の解除についても議論が行われていきます。
ゆっくりとではありますが、ヒトは新型コロナを克服しつつあると言えるのではないでしょうか。

とはいえ、第5波でも過去最多の感染者数によって医療機関や保健所は逼迫してしまいました。
また致死率が10分の1になったとしても、感染者数が10倍になってしまえば同じだけの方が亡くなってしまうことになります。
今後も感染者数をできる限り抑えるために基本的な感染対策は継続する必要があることは(少なくとも当面は)変わりません。
ワクチン接種後も「屋内ではマスクを装着する」「3密を避ける」「こまめに手洗いをする」といった基本的な感染対策を遵守するようにしましょう。

京都大学の西浦博先生は、東京や大阪において、娯楽施設(レストラン、カフェ、ショッピングセンター、テーマパーク、博物館、図書館、映画館など)の人流(特に移動率)と一致して、実効再生産数が推移しており、7月下旬以降に低下していることを指摘されています。
これに加えて、ワクチン接種者が経時的に増加しており、新型コロナウイルスに対して免疫を持つ人が増えてきていることも影響しているでしょう。

第5波では重症化率・致死率が大きく下がっている

新規感染者数のピークであった8月20日から2週間ほど遅れ、重症者数は9月4日にピークとなる2223人を記録しました。
ちなみに、第4波では新規感染者数のピークは5月8日の7233人、重症者数のピークは5月26日の1413人でした。
単純計算では、第5波は第4波と比べて新規感染者数に占める重症者数の割合が減少していることになります。

例えば,奈良県の隣の大阪府では、第4波では55318人の感染者のうち1757人が重症化しました(重症化率:3.2%)。
一方、第5波では(9月24日時点のデータでは)95218人の感染者のうち942人が重症化しました(重症化率:0.99%)。
重症者は遅れて増えますので、第5波の重症化率はもう少し高くなる可能性がありますが、第4波と比べて大きく減少することは間違いなさそうです。

日本国内における新型コロナ新規感染者数と死亡者数の推移

また、第5波では致死率(感染者に占める死亡者の割合)も大きく減少しています。
それぞれの流行における全国の致死率は以下の通りです。
第1波(〜2020/6/13):5.4%
第2波(6/14〜10/9):1.0%
第3波(10/10〜2021/2/28):1.8%
第4波(3/1〜6/20):1.9%
第5波(6/21〜9/24時点):0.2%
第59回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議 資料より
第4波では感染者のうち1.9%の方が亡くなられていましたが、第5波では0.2%と大きく低下しています。
死亡者数についても新規感染者数から少し遅れて増加することから、もう少し致死率が高くなる可能性はありますが、ざっくりと、新型コロナに感染して亡くなられる方の割合が第4波の10分の1になったということになります。

なぜ重症化率・致死率が大きく下がったのか?
東京都における新規感染者数、重症者数、死亡者および高齢者のワクチン接種率の推移(第52回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料2-4より)

第5波で主流となったデルタ株は、これまでの新型コロナウイルスよりも重症化しやすいと考えられています。
それでも第5波の致死率が大きく低下している最大の要因は、ワクチンによるものと考えられます。
第5波では、これまでの流行と比較して高齢者における重症者が大きく減っていますが、これは高齢者での高いワクチン接種率が寄与しているものと考えられます。
東京都では9月13日時点で2回目ワクチン接種率が85.5%に達しています。

ワクチン接種がここまで進んでいなかったら、考えるだけでも恐ろしいですが、第5波による被害は計り知れないものになっていたと思われます。
加えて、第5波では抗体カクテル療法が承認され、重症化リスクの高い患者に早期に投与され重症化を防ぐことができた症例も多く存在するでしょう。

今回の第5波を経て、ワクチン接種者では重症化が起こりにくくなることが改めて示されました。
ワクチン接種が進むに連れて、ますます重症化率は減ってくるものと思われます。
希望者への接種を引き続き進めていくことが重要ですし、今後のブースター接種についても検討が行われています。

今後の感染者数の推移については変異株の出現や、ワクチンの感染予防効果の低下など不確定要素があること、また緊急事態宣言などの政治判断が関わってくるため予想が困難です。
これまでの傾向からは、新規感染者数は第5波を上回る感染者数を想定した準備が必要となるでしょう。
重症化率が減り、新規感染者数が増えることが想定されることから、軽症・中等症の病床数の需要がさらに増えることが予想されます。
重症化率が下がっても感染者数が大幅に増えれば重症者数も増えますので、重症病床の確保も引き続き重要事項ですが、今後の対策としては、これまで以上に軽症・中等症の病床数の確保が望まれます。
現在、各都道府県で整備されている酸素センターや大規模療養施設などは、この軽症・中等症の増加に備えるための重要な対策と言えます。

徐々にヒトは新型コロナを克服しつつある

100年に一度と言われる感染症による災害が始まって1年半が経過しました。
当初はなすすべもなく、多くの方が亡くなりました。
しかし、治療薬やワクチンが開発され、第5波以降は致死率が大きく下がりヒトにとっての新型コロナの相対的な脅威度は徐々に下がりつつあります。
今後はさらなる治療薬の開発やワクチン接種を行いつつ、行動制限の解除についても議論が行われていきます。
ゆっくりとではありますが、ヒトは新型コロナを克服しつつあると言えるのではないでしょうか。


 それでも、ワクチンでリスクの高い人を守り、抗体カクテル療法でやはりリスクの高い人の重症化を防げば、6波の波は今までの波よりも「もっとマシな波」になるかもしれません。すなわち、感染者が増えるんだけど、重症者や死者が増えなくなるという。  これまでは「感染者を増やしても大丈夫」的な策は皆無だったのですが、「感染者が増えても大丈夫」な世界がやってくるかもしれません。  



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