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罪深い過剰反応

2020-02-09 20:56:16 | 新型コロナウィルス

世界各地、日本各地で正体がわからないことによる過剰反応が起きている。

過剰反応をしている側に悪気はない のだが、結果は非常に心無い行為 となっている。

もし、あなたが今フランスを旅行していたとして・・・ 鉄道や、バス、飛行機などに乗ろうとしたときに・・・

全く見ず知らずの人に「黄色いアジア人は向こうに行け!!」「国に帰れ!!」

などと言われたら、どう思いますか?どう感じますか?

「私は中国人ではありません。日本人です。」

などと、返すのだろうか??

「日本は中国に次ぐ汚染国だ!!」と、言われる可能性大ですね。

貴方が、もしも、過剰反応を示すとすれば、これと同じことをしていることになるということは理解していただけるでしょうか?

 

 

毎日新聞より

 新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、中国以外でも死者が出始めた。在住中国人が多い欧米各国で、未知のウイルスへの恐怖心からアジア人を排除する風潮が強まり、日本でも中国人観光客への差別的言動が一部で飛び交う。大規模感染症はこれまでも社会不安をもたらしており、世界保健機関(WHO)は根拠のない情報が拡散する「インフォデミック」が起きているとして注意喚起している。

 新型コロナウイルスの感染者が欧州で最初に確認されたフランスでは、直後からアジア人への差別や嫌がらせが広がった。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)には、「中国人同士で地下鉄に乗り込むと、乗客が口と鼻をスカーフで覆って眉をひそめた」「車内では絶対にせきができない」などと、アジア系住民の怒りや困惑の書き込みがあふれる。

 米西部シアトルの大型スーパー「コストコ」では1月下旬、マスクを着けた子供を連れたフィリピン系の家族が試食を拒否された。「中国人か」と聞かれ、立ち去るよう言われたという。中国人や日本人らアジア系の学生も多いカリフォルニア大バークリー校の保健サービスセンターは、インスタグラムの投稿でコロナウイルス問題に対する「普通の反応」として「不安」や「怒り」の感情と共に「排外感情:アジア出身者との接触を恐れ、それに罪悪感を抱くこと」を例示。差別容認との批判が相次ぎ、投稿を削除し謝罪した。

 アジアでは、中国系への差別感情が表面化している。ベトナム紙トイチェ(英語版)は1月27日、ベトナム中部のリゾート地ダナンで、ホテルのオーナーが中国人団体客の予約を一方的にキャンセルしたと報じた。SNS上に投稿されたホテル作成とされる張り紙には「あなたたちの国が病気を広めたので、私たちは中国から来た客を歓迎しない」と記されていた。ホテル側は「スタッフと他の利用客の安全確保のため」と説明したという。

 日本でも差別ととられかねない過剰な対応が一部である。札幌市のあるラーメン店は中国人観光客の入店を断る張り紙をした。店舗関係者は「他のお客様を(感染拡大から)守る苦渋の決断。人種差別などの意図は全くない」と話すが、ネット上では批判の声が上がった。

 15年前に留学生として来日し、埼玉県で小学生の娘を育てる30代女性は最近、バスで中国語を話すと隣の乗客が離れて行き、避けられていると感じた。気遣ってくれる日本人もいるが、「中国のSNSで『真正的敵人不是武漢、是病毒(本当の敵は武漢ではなくウイルス)』の言葉がはやっている。この言葉が日本にも広まってほしい」と話した。

 WHOのテドロス事務局長は緊急事態宣言を発令した記者会見で「(差別の)烙印(らくいん)ではなく連帯を」とくぎを刺している。【久野華代(パリ)、福永方人(ロサンゼルス)、高木香奈(バンコク)、澤俊太郎】

偏見の広がり警告

 「明らかに過剰な反応だ。かつて欧州にあった『黄禍(おうか)論』を思い出す」。お茶の水女子大の宮島喬・名誉教授(フランス社会論)はこう懸念する。黄禍論は19世紀後半~20世紀前半、アジア人(黄色人種)脅威論として欧米で現れた。

 一連の騒動の中にはウイルスに対する不安や自己防衛の側面もあり、宮島氏は「黄禍論が復活したということではない」としつつも、「欧州にとってアジア人は『理解しにくい異質な人々』という意識がある。中国が大国化していることもあり、そうした脅威感の裏返しが、新型肺炎を機に目に見える形で出てきたのかもしれない」と指摘する。

 フランスなどで近年、移民排斥を掲げる極右政党が支持を広げていることにも触れ、宮島氏は「欧州ではここ数年、移民や難民に対する警戒感が高まっている。SNSなどを通じていろいろなうわさや不確かな情報が地球規模で広がり、人々が過敏に反応しているのではないか」と背景を分析する。

 人々の潜在意識が、新型肺炎を機に目に見える形で表出したとするのは、日本での差別問題に詳しいジャーナリストの安田浩一氏も同様だ。国内で起きた中国人の入店拒否などについて、特定の思想を持つ人たちによるものではなく、「日本人の反中感情が(新型肺炎の)騒動に乗じて、わかりやすい形で可視化されている」と話す。

 SNSでも中国人を差別するような文言が目立っており、安田氏は、著名人が中国の感染症封じ込め政策などを批判するのを受け、普段は差別的な言動をしない人たちがあおられている、とみている。1923年の関東大震災で朝鮮人・中国人が虐殺された歴史を踏まえ、「私たちの社会は普段から外国人へのヘイトや差別を容認・黙認してきた。非常時のヘイト、ヘイトの群集心理を放置すれば、取り返しのつかないことになる」と警鐘を鳴らす。

 今回の感染拡大で中国・武漢などから帰国した人たちへの偏見が広がらないかも懸念が残る。文部科学省は、政府チャーター機による帰国が始まった1月末、戻ってきた児童らについて、新型肺炎を理由とした偏見が生じないよう十分な配慮を求める通知を都道府県と政令市の教育委員会に出した。

 東京電力福島第1原発事故で避難した児童・生徒へのいじめ問題などに取り組む「東京災害支援ネット」事務局長、山川幸生弁護士は、「原発避難者いじめの問題の時にはできていなかった対応だ」と通知を評価する。「放射能の間違った知識を親や教師がたださないと、からかいがいじめになり深刻化するケースがあった」と話し、帰国者への偏見が広がるとすれば、避難者いじめと問題の構造が似通っているとする。

 山川弁護士は「大人が『大変な目に遭ってきた』という丁寧な姿勢で帰国者らに接することが子供にも影響する」と指摘している。【金子淳、奥山はるな】


中国からの帰国者に「見学は無理」 過剰反応の幼稚園

2/9(日) 15:16配信

 

 

 中国から帰国した子どもたちへの過剰反応が起きている。新型肺炎へのおそれを理由に、保育園や幼稚園が来園を拒んだりするケースだ。文部科学省は、感染症を理由にした偏見に注意を呼びかけている。


 「中国からお帰りの場合、見学は無理です」と電話口で言われ、東京都内の40代の女性は困惑した。3日、幼稚園に見学を申し込んだ時のことだ。

 夫の仕事で1年半前から中国・広州市で暮らしてきた。春節に向けて、1月5日に入園前の長男と乳幼児の長女を連れて一時帰国。当初は1カ月ほどで戻る予定だったが、新型肺炎が収束しそうにないと考え、日本でしばらく暮らすことを決め、4月から入園できそうな実家近くの私立幼稚園に電話した。

 「どうぞ」と好意的だった態度は、中国からの帰国だと伝えると一変した。「見学するなら、塀の外から」「3月の卒園式以降なら見学可能」と言われたという。

 新型コロナウイルスの潜伏期間は12・5日間とされている。帰国から1カ月たち、せきや発熱などの症状もない。診断書や帰国日が記されたパスポートを出すと訴えても、受け入れてもらえなかった。「病原菌扱いをされたようで……」と肩を落とす。

 取材に応じた副園長は「保護者には申し訳ないが、感染症の様々な情報が飛び交う中、他の園児を守るために万が一を考えた結果だ」と話した。2月は発表会が続き、多くの人が出入りするのも危惧の理由だという。

 女性から相談を受けた区役所は、園に「明らかな過剰反応。適切な対応を取るように」と注意した。


 「重要なのは、一つの事実からでも異なる判断を引き出せる点を自覚することだ。今後、感染が増えていくのはほぼ確実だろう。その中で、厚生労働省や世界保健機関(WHO)などの信頼できる情報を収集し、できることを見極めていきたい。一般の方もできること、するべきことを考えると、現状では手洗いなどが重要であり、ある意味それで充分だろう」
 -感染者の隔離なども重要となる。
 「そうした対策は必要だが注意したいのは、感染者の隔離などは一定の人権の制限でもある点だ。もちろん法律に基づいた決定であれば、隔離などは進めなければならない。だが10年前の新型インフルエンザの流行では、集団感染のあった学校の関係者がタクシーの乗車拒否に遭うなど過剰反応が多かった。一歩間違えれば差別につながる危険性を私たち自身も自覚し、自制しながら、適切な対策を探る必要がある

自分がその立場になったらどう行動するのだろうか。どう感じるだろうか? そう思いやりながら行動しませんか?
多分ですが、日本では、新型コロナウィルスで亡くなる方は例外的な方だけでしょう。普通の人は死にません。
ただの「ちょっと質の悪い風邪」です。

 



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