医療機器には、膿盆や攝子(ピンセット)の様に一世紀も前からほとんど形を変えていないものもあれば、凄まじいスピードで進化していくものもあります。
薬では、解熱剤なんて30年前とほとんど変わっていませんが、抗がん剤や糖尿病薬では、10年ごとに別世界に突入しているのではないかと思えるほどの変化がこれまでにもありました。
MRI、CT、超音波診断装置(エコー)などの画像診断機器の進歩も素晴らしいものがあります。私が医師になった30数年前、MRIは出来たばかりでその解像度は酷いものでした。その当時、動くものは撮れなかったCTですが、今では拍動する心臓を取り巻く血管の動脈硬化迄分かるようになりました。超音波診断装置(エコー)も、整形外科に必須のものになるなんて当時想像も出来ませんでした。
そんな長足の進歩を遂げている超音波診断装置(エコー)に関するお話です。
医院のエコー機が時代遅れになって来たので、買い替えることにしました。
それで見積もりを取ったのですが、それがこれです。
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重要な部分を拡大します
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ふざけているの?って言いたくなりませんか?
ロールスロイスのファントムextendedをプリウスPHEVの値段で売るのって事ですよね!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/e0/27cf0fecd0c60e2ac7fb1ad3615b88ab.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/5c/ac78ce4d1d9646836ba16801fd49ab22.jpg)
または、駅から徒歩2分 新築のタワマン ファミリータイプ3LDKを、40年落ちのワンルームマンション価格にもいかない値で売るのか?と言う事です。おかしいですよね!!!
7千2百7十5万円引き!!!!!
おいおい
大体、この定価がおかしいですよね。
一体どういった意図で付けられているのでしょうか?
この見積もりに、定価76,800,000と書いてあるから、定価と言いましたが、医療機器の定価って分からないことが多いです。
ネットで調べても定価が分かるのは安価な品物ばかりで、高価なものは、定価が明かされていないことが殆どです。MRI、CT、エコーなどの高額医療機器、ネット上にカタログは出ていますが、価格は表示されていません。(数十万円程度のものは出ていますが・・・・
なかなか表に出てこない このとんでもない「定価」。「定価」が付けられている以上、そこに何らかの意味はあるのでしょう。では、なんでこんなにとんでもない価格が付けられているのか?
ひょっとすると、公的なところに定価に近い価格で売り込んで、その利益の多くを賄賂としてどこかに流し込んでいるのか?なんていうブラックな想像までしてしまいますよね!!
医療機器の「定価」と「取引価格」の異様なまでの差を解説していただける方おられましたら、すみませんが説明していただけないでしょうか。なにとぞよろしくお願いいたします。私には超不思議でしかないです!!