命のカウントダウン(健康余命3605日)

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オミクロン問題はウィルス自体ではなく、新型コロナ感染の社会性にある!!!

2022-01-25 15:03:46 | 新型コロナウィルス
昨日は朝9時からPCRフル稼働。1時間で1症例しか検査できない機械で、22例の検査を施行し、こなしきれない5例を外注検査に出しました。まさに朝から晩までコロナ漬け。

外注検査は、検査会社に外注するのですが、検査会社も検査が殺到していて、2,3日かかるそうです。それはまだいいのですが、検査の容器が足りないそうで、外注検査も出せない日が数日後に迫っています。(検査キットが足りないと騒いでいる最中に、綿棒制作会社が火事になったそうで、正に火に油を注いだ状態です!)

院内のPCR検査も、検査キットがあと8キットしかないです。500キット発注しているのですが、全く入荷しないです。明日入荷がなければ、明日中に枯渇します。抗原検査キットも入荷しません。あと、3キットしかないです。これは、訪問診療で使いたいので、普通の外来診療に使う分は既にありません。

日本中でオミクロン株が大暴れしていて、検査キットが全く足りていません。
それで、検査なしで、病状だけで新型コロナと診断して良いという事になりそうなのですが(なんと・・・なっちゃったようですね)・・・・・新型コロナの特徴的な病状なんてないです。
新型コロナのせいで社会活動が停止してしまいそうです。


オミクロン株が爆発的に感染拡大しています。感染の中心は30代以下です。中でも、10代以下の感染が社会的な影響が大きいです。

中学校、小学校、幼稚園、保育園などで感染が拡大し、その親が濃厚接触者や、家族内感染者となったりして勤務不能となる事例が急拡大しています。家族の濃厚接触者は、感染者本人よりも長期間拘束されるのです。それを何とか短期化してくれと、昨日も経団連の提言があったようです。

奈良の片田舎の開業医である私の感想も同様です。
コロナの主流がオミクロンに変化した2022年以降、コロナの感染自体で非常に困っている人を、私はまだ見たことが無いです。でも、コロナに感染したという事で、社会的に非常に困った状態に追い込まれた人は多数おられます。と言うか、感染されたほとんどの方が、社会的に非常に困った状態に追い込まれたか、追い込まれています。
オミクロン株、罹患しても、私の知っている限り、皆、軽症です。でも、周辺に与える社会的影響は多大です。

オミクロンは、明らかに弱毒しているし、感染サイクルも短期化しています。

其れなのに、デルタ株と同じ対応を続けているから、保健所はどこもパンク状態で、ほぼ電話は繋がりません。

そえろそろ、普通の生活を取り戻すことを考えましょうよ。

フランスは、人口の0.5%が感染しても平然としています。
だって重症化しませんから
日本も、オタオタするのやめましょうよ。

オミクロン陽性者多いですが、知っている限り無症状か軽症です。

今日は8名の検査陽性者が出ました。

おひとり、検査陽性を伝えている時に失神されました。
救急車を呼んだのですが、救急隊は保健所の指示無く、陽性患者を移動させることは出来ないとの事でした。保健所の指示を仰ぐべく、電話をしたのですが、何回コールしても繋がりません!!



そのうちに、患者さんが少し落ち着かれたので、救急隊にはお引き取り頂きました。その後しばらく様子を見てから何かあったら連絡いただくことにして、自宅に帰っていただきました。何とか落ち着かれたようです。

事程左様に、オミクロン株感染は、ウィルス感染自体よりも、この社会の中で「新型コロナに感染してしまった」という衝撃の方がよほど重大で、失神してしまうほどのショック(血圧70台に下降していました。)なのです。

もうそろそろ特別視するのは止めて、現実のオミクロン株感染を直視しましょう。「ほぼ風邪」です。
新型コロナは変身しました。私たちも対応も変えましょう!

次に変身したらどうするかって?それはその時に考えるしかないでしょう。
今できる、最善の手を考えましょう。それは、特別視をやめることから始まります。(60歳以下、基礎疾患の無い方には)ほぼ風邪ですよ~