写楽湯遊

キャンピングカーで名所旧跡を訪ね、温泉に浸り、たまに山歩き、写真撮影、釣りなどを楽しんでいる夫婦です。

2019春の車旅・19日目(札所巡り38番~39番・高知県4日目)

2019年04月17日 | 車旅紀行
今日も穏やかで温かな遍路日和である。
今日は同行人が一人増えた。
昨日の37番札所・岩本寺で出会ったお坊さんと一緒に回る事になったのだ。
大師堂で声を出しお経を唱えご詠歌を歌っていた小さなお坊さんをみたのがきっかけだった。
ボロボロになった衣をまとい、真剣に拝んでいた。


剃髪した横顔を見ると目鼻立ちが整った二十歳そこそこの美少年に見えた。
お経を唱えている声は澄んでいて女性の様にも聞こえた。


終わって私達が座っていた前を通りかかったので、声を掛けた。
と言うのは次の札所まで95kmも有る。
それをあの華奢な体で歩くのかと心配しての声掛けだった。
答えは「今回で5回目の巡礼で歩きます」と、当然のように返って来た。

「それは大変ですね!!」と言うと、
以前は全て歩き通したが、今は時々車に乗せてもらう事も有ると言う。
ならば、「明日の長距離の道、大変でしょうから私たちの車に乗りませんか」と誘うと、喜んで乗せて頂きますとの返事だった。
美少年に見えたお坊さんは奇麗で若い女性のお坊さんだった。
それが今日の同行となった経緯である。


38番札所・金剛福寺(こんごうふくじ)の山門


頭をなでると幸運が訪れると言う「大師亀」


本堂には参拝者が


その向こうには尼僧が一心に念仏を唱えている。


本堂の屋根を支える梁の内側にはボタンの花の彫り物が


境内は奇麗に整備された庭園が広がっていた。


次の39番札所・延光寺(えんこうじ)も遠い。
65kmほどある。
これを歩くと2日は掛かる。
車だと1時間半ほどで到着。
迎えてくれた山門


山門の彫り物の顔が実にユーモラスだった。


其々表情が違い、見ていて楽しかった。


寺の象徴でもある梵鐘を背負った亀


16時を過ぎた本堂は遍路が一人、静かだった。


次の40番札所に向かう歩き遍路みち、蛇が出そうな細い道


若い女性が混じった食事は楽しい。
家内も仲間が増えて嬉しそうだった。


今夜は道の駅にある遍路小屋で寝ると言う。


2階建ての小さな小屋で屋根が有るだけで吹きさらしである。


2階に登ると板敷きの空間が有るだけであった。


ここで寝袋にくるまって寝るそうだ。
まだまだ夜は寒い。
急遽バンクベッドに毛布3枚を敷き、寝床を作った。
マットレスは無いが、遍路小屋の板敷きよりはましである。
今夜はここで寝てもらう事になった。

高知県はこれで終わり、明日からは愛媛県に入る。

(尼僧の写真投稿は了解を戴きました)







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