茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

左利き

2011年01月19日 | Weblog
茶道部に
左利きさんがやってきました。
「左で点ててもいいですか」
という質問には、
「ぜーんぜん、問題ないです」
と答えました。

「お客様に美味しいお茶をさしあげること」が
本来なわけなのですから、
利き手に茶筅を持ち替えて、
心を込めて点てることが一番です。
「ただ、少しずつ右手で点てる練習をすれば、
 いつか右でOKになるわよ」と
加えると、
「え~~~ムリ~~~」。

素晴らしいのは、
お菓子をとるときです。
お箸を右で上からとって回転させて
左で持ち直しています。
シュキーンシュキーンと声も出ています。
そして、
「この場合、左手前からですかね」との質問。
すばらし~~~。
後の方のお菓子に手がかからないという意味で
そういうことになります。

お道具組みが右利きでできているわけですから、
左では何かと扱いが悪いです。
お炭手前なんぞ、大変です。
ならば、
左利きの人がお炭をついだり、
お茶を点てるなら
左利きで扱いがよいように
道具を組み直せばよいのではないかしらと
思ったのですが、
混乱してきました。

道具の扱いの右左には
陰陽がありますが、
あれ?
茶碗は陽の道具で、
中に陰のお茶が入っていて、
左手が陽で
右手が陰なら、
右手でお茶碗を押さえて、
茶筅を左で振るというのは
正しいのでは?

逆勝手ならぬ
「左利き勝手」でお点前をすると
なにがどうなるのか、
ちょっと組み直してみたくなりましたが、
その時々の陰陽の意味が
大いに混乱してきました。
う~ん。


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