茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

初風炉

2010年05月07日 | Weblog
五月のお道具組みは
端午の節供を意識して
どこかに男子を讃えるような、というか
強さを感じさせるような
そんな工夫をすることがあります。
大きな伊賀焼きの水指をでーんと据えて
力強さを表したり、
「つわもの」という銘の茶杓が使われたり、
兜巾香合が登場したりします。

でも、私は嫌なのです。
道具は歴史を語るもの。
なのですけれど・・・。
兜は戦場の冠り物、
つわものは兵、
あまり茶席に連れ込みたくないなと
私は感じます。

義父が息子に買ってくれた鎧甲一式も
(画像の立派なセットは
 どこかのホテルのロビーにあったものです)
結局飾りませんでした。
だって、こわい。
みんな、こわくないの?

金太郎さんとかなら
無防備なかっこで
熊に跨りお馬の稽古していて偉いと思うのですが、
どうして鎧兜という戦場の衣装を
端午の節供に飾らなくてはいけないのかです。

本来、邪気を払う為の薬玉に菖蒲が使われ、
その菖蒲が尚武に通じて、
なんだか鎧兜が市民権を得てしまいました。
邪気を払う為の薬なのですから、
「茶」でいきましょう。

こどもの日の節供飾りは
竹台子!
風炉のお茶道具の基本セットを
子供が5歳になったらプレゼントして
6歳の6月6日から
お茶のお稽古を始める!
そんな新しい日本の習慣を是非♪
と提案したいです。
お抹茶も売れるようになるでしょうし、
歴史を学び、
自然の恩恵に感謝をし、
他と和す智恵を育む。
それこそがかっこいい男子の姿
というものではないでしょうか。