かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

マリオ・ジャコメッリ展

2008-04-27 00:30:41 | 映画・本・美術館
午前中の仕事を終えてから、東京都写真美術館で開催中のマリオ・ジャコメッリ展にでかけた。
きっかけは職場の母としたう方が、新日曜美術館でみた一枚の写真が忘れられないと聞いて。

展示会サイトをみるとジャコメッリの写真はモノクロで、神学生の写真は黒い服がゆらゆら動いているような、8ミリフィルムをみているような実に不思議な心惹かれる写真だった。

シリーズの中では「スカンノ」「プーリア」初期の作品「海」そしてサイトでみた「私には自分の顔を愛撫する手が無い」がとくに気に入り、また折り返し戻って鑑賞した。

「雪の劇場」の最後の一枚を除いて、人物写真がすきだ。惹かれる。
モノクロの黒と白の濃淡がこんなに表現豊かに、静と動をときにやわらかく、ときに強烈に、そしてカラーよりもリアルにうったえかける。せまってくるというよりは、静かに吸い寄せられて向かいあうという感じだった。

(生と死)というキーワードに(白と黒)の色がしっくりとして、見ているものに丁寧に確かに語りかけてくる気がした。

アマチュア写真家ということに驚いたけれど、そういえば初めて買った日本人写真家の写真集は植田正治氏だった。久しぶりに開いてみよう。

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