かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

ショートケーキのいちご

2017-03-07 12:46:28 | いまおもうこと
都内の某ホテルで久しぶりにアフタヌーンティー。ティースタンドのお皿にちょこんと座るマカロン、きれいに並んだサンドイッチ、てっぺんにはイチゴがのったショートケーキ、見ているだけで幸せになる。

と、ここで友人のティースタンドでハプニング。
イチゴの座りがわるかった?スタッフの手がふれた?ショートケーキの王冠ともいえるイチゴがお皿にコロンと落ちてしまった。

友人は「すぐいただくのですし、このままで結構です」と伝え、スタッフの方はよろしいのですか?と確認して下がった。友はそのコロン苺ショートケーキを食べた。
わたしだってきっとそう言うだろう。
でも、なんというか、、もやもや。

好きだからお金を払っていただくスイーツはお味はもちろんのこと、ビジュアルに払っている部分は大きいとおもう。ましてやホテルのアフタヌーンティー。

食べちゃえば同じでしょというお腹を満たすことが第一でない食事は、いただいている時間(ゆっくりと過ごすとき)やその空間も含めておいしいになる。
一緒にいただく人、懐かしい味なら思い出、それらがスパイスになる。これまでいろんな人が伝えてきた普遍的なこと。

そういえば、マンダリンオリエンタルホテルでいただいたアフタヌーンティーで、わたしのスイーツがひとつだけ足りないのを友人が見つけ、プチケーキをあとからのせてもらったことがあった。
食べきれないと思うので結構ですよ、と伝えたけれど、すぐ運んできてお皿にのせてくださった。これだとおもうんだよなあ。ホスピタリティ、もてなしの心。サービス料10%にはここらへんのこともはいってるんじゃなかろうか。

もうひとつ思い出すのは奈良ホテル。お茶とケーキをいただき、駅までタクシーをお願いしたときのスタッフの方の対応の素晴らしさは忘れられない。
宿泊していない寄り道だけのわたしが、まるで三連泊して毎晩特別なお食事をいただいた泊まり客のような、つまりとてもよい気分でホテルを後にしたのです。
これぞ一流のスタッフだわとタクシーの中で気持ちが高ぶったのでした。お金を貯めていつか泊まるんだ!と。

すてきだなと思える仕草や、ありがたいと感じた言葉や行動はいつまでも心に残る(そしてそれはタダで学べちゃう)。
わたしもそうなりたいな、あんなふうになりたいな、いくつになっても思うものです。ゴールはない。
いつもじゃなくていいの、アンテナを張って小さなモデルチェンジを重ねて年をとっていきたいな。

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