かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

両耳装用と脳トレーニング

2019-10-22 11:00:58 | 耳鳴りと難聴
補聴器店によって、担当する方によって考え方は変わるんだなあ、と改めておもった。

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数年前に両耳装用を1週間試したときは可もなく不可もなく、補聴器店で聞こえの検査をした結果、担当の方も今は不要と判断して買うには及ばなかった。
とても親身になって細かくアドバイスしてくれるいい方でした。

聞こえの明瞭度が左耳30%、右耳35%になったので、もう一度両耳で聴いたらどうだろうと考えていたこと、また耳鼻科の先生も両耳試してはとの意見。
これまでの補聴器店ではなく、耳鼻科が提携している別の補聴器店で両耳の補聴器を借りてきた。

約10年ぶりに左耳からまともに音が入ってきて、これは、、騒音レベルだわ。
電車のアナウンスは鼓膜を殴られているかのようなんですけど、、
我慢して過ごしてみたけれど、、


[新しい補聴器店の担当の方のはなし]

補聴器は直近の聴力測定結果をもとに左(低音をよく聞こえるように)右(高音をよく聞こえるように)それぞれ違う設定で、明瞭度UPを重視した。
この設定は健聴者に近い設定なので、慣れるまでは大きく聞こえる。
音量のボリュームをいくつか設定したり、うるさかったら外すことは、これから正しい調整をしていくためにはしないほうがよい。その音量に慣れることは調節の面だけでなく聞こえのトレーニングとしても必要。
聞こえのトレーニングは脳トレーニング。耳から入った音は脳が単語や言葉に変換するので、補聴器でそれを鍛える、リハビリ、脳を訓練して覚えさせる。いくら大きな声を耳から入れても、脳が判断しなければ言葉として理解できない。
補聴器の装用は、朝起きたら装用して入浴時はいったん外し、寝るまで。脳トレーニングのためには、いちにち着けて脳が慣れることが必要。


ということだけど、とにかく音に慣れない。当然はじめはそうなのだけど、うるさーい!!!
静かなというか、聞こえなかったり聞き取りにくい生活に慣れてしまったので、騒音に浸かって過ごすことに疲れる。
電車のアナウンスは頭をどつかれるようで補聴器をはずしたい、、
補聴器がキライになるんでは?10年付けているけど、、
リハビリというならば、スタートは7割?くらいから始めるのがいいのじゃないかな、とおもうんですけど。
貸してもらえるのが2週間だからスパルタなの?


仕事では。
こんなにうるさかったの?おどろいた。
電話の受話音量の大きいことといったら。電源を切りたいくらいで。
確かに音は数倍入ってくる。明瞭度はまだ上がるはずもないけれど、話している音がくっきりと入ってくるのは新鮮に感じる。うるさいけども、、
午後3時すぎになると、こめかみの上あたりが痛くなってきたので、補聴器を両方ともはずしてしまった。徐々に慣らそうと自己判断。
これが初日のこと。


プライベートでは。
自転車に乗ると補聴器がひろってしまう風をきる大きなザーザーした音がほとんどない。
雑音のなかでの会話の音がひろえるようにおもう。単語までの道のりはまだ先。
聞こえのリハビリも兼ねてデパートとコンビニへいってみた。店員さんとのやりとりはまだだなあ。片耳よりは音がクリアなので慣れたら変わるかな。


両耳装用。
前回は得られなかったけれど、いいこともいくつかあるので両耳つけてみたい、聞こえの期待も少しある。
片耳35万円×2。市の助成金には該当しないけれど、書類を揃えれば医療費控除の申請はできますとのこと。
6年使うとして、1ヶ月に換算すると約1万円。そう考えるとこれからの生活の質、認知症への不安に対する必要経費だ。


現在使っている補聴器。
今年レシーバーを交換し、オーバーホールしたばかり。
買い替えの目安といわれる5年は過ぎたけれど、調整してあと2年くらいは使いたかった。
新旧それぞれを左右にするのはどうかと聞いてみると、それもありだが、新しい機能も備わった補聴器を両耳つけることが聞こえの現状維持と明瞭度をあげることにつながる。買い換える予定があるならば、いま購入して聞こえの質をあげるのがベストではないかと。念のためメーカーさんにも意見を聞くと同じ考えでしたとのこと。


悩みはつづくよどこまでも、という気分。