かしこジャーニー

「日々しるし」と「難聴のこと」

淋しいのはアンタだけじゃない

2016-06-09 17:48:41 | 耳鳴りと難聴

手話サークルの方が教えてくださった漫画で早速買いました。
人に言えなかったこと、考えていたことがつまってます。
笑顔でいようとする理由、ひとりだけガラスに入って生活しているよう、話さないで過ごすことなどなど。
印象に残るのはヘレンケラーのはなし。話す見る聞くことが困難なヘレンケラーが、どれかひとつだけ取り戻せるならばという質問に「耳が聞こえるようになりたい」と答えたエピソード。
以前どこかで読んだけれど(たしか糸井さんのほぼ日)やはり記憶違いではなかったんだなぁ。
タイトルの「アンタだけじゃない」は、淋しいだけじゃなくいろんなことも含めて、ひとりだけじゃないぞ!とガシッと肩を抱いてくれるようだ。
わたしは中途難聴で補聴器が聞こえを補助してくれる、家族と暮らしているので生活の不便は助けてもらえる、職場では先日大きくカミングアウトをして気持ちが楽になり、プライベートでは手話の友だちもいる。しあわせじゃないか。

その一方でいまだ手話は中途半端、どっちつかず、人に言えない孤独を感じることってけっこうある(これは誰でもそうか…)。そんなもやもやを抱えているのは自分だけじゃないと漫画で知るだけでも気持ちは変わる。まわりにそういう人はいないけれど、どこかにいる、電車で隣にいる人がそうかもしれない。
まずはとりあえず明日がんばろう、そう思えたらいいよね。そんなきっかけをくれる漫画だとおもうのです。


淋しいのはアンタだけじゃない